【微参加型】鬼神様はゆったり暮らしたい(人気キャラアンケート中)
屋上にやってきた三人。目の前の扉を開くと、冷たい夜風が楓の茶髪を巻き上げる。
楓より前に行く結真と瑠璃は屋上の縁に立つ人物を睨む。
____それは、震え上がるほど美しい姿をした青年だ。
腰まで伸びた長い黒髪に、長い睫毛で縁取られた赤い瞳の青年はこちらに気付くと、笑みを浮かべた。
「____今日はとてもいい日だね、まさか会いたいと願っていた人全員に会えるだなんて」
初めて聞いた青年の声は、その容姿と同様にとても美しいものだ。聞いていて心地よくなるようなそんな声。
青年はまるで玩具を見つけた無邪気な子どものような笑顔で、手をパチパチと叩いて、
「いやー本当にここにいるだなんて思ってもいなかったけれども、ボクも運がいいものだねェ・・・・・・」
瑠璃「いい加減黙りなさい、羅刹。何故貴方が生きているのですか」
瑠璃はそう言いながら、その鋭い殺気を放つ赤い瞳で羅刹と呼ばれた青年を睨んだ。そんな瑠璃の態度に羅刹は肩をすくめるだけだ。
楓はそこであることに気付いた。
____瑠璃と羅刹が瓜二つの姿なのだ。髪色と髪型が少々違う程度で、顔立ちは二人とも一緒で美しい容姿。
楓「(どういうこと?双子とか・・・?それなら、なんで先生はあの人をあんなに恨んでるの?)」
そんな楓の疑問は口に出ることはなく、ただ目の前の二人を見つめる。
瑠璃「あの時、完全に殺したはずでしょ。それは私が直接確認しましたから、決して揺るがない事実のはず」
羅刹「うん、確かに死んだよ。けども、今こうして生きてる。それも揺るぐことがない事実」
羅刹はそう言いながら、自分の胸元にあるもの____鈍い光を放つ黒色のネックレスに触れた。
羅刹「それにしても、あれから相当年月が経ったと思うけど何も変わらないものだね」
その笑みは羅刹を睨む瑠璃と、その後ろに警戒しながら立っている結真に向けられたものだった。そして、また瑠璃に視線を戻し、
羅刹「ね?[漢字]兄様[/漢字][ふりがな]・・[/ふりがな]?」
_____そう、言葉が紡がれた瞬間、楓の視界から瑠璃と結真の姿が消えた。
気付いた時にはいつの間にか、羅刹の前と背後にそれぞれ居た。結真は羅刹の前で、刀の刃先を羅刹の喉元に突きつけながら、瑠璃は背後で羅刹の後頭部に銃口を向けながら、そこに立っていた。
結真『よくも、ノコノコと私らの前にその姿を見せたな。クソ野郎』
羅刹「こう見えて図太い神経してるから、それにしてもとてつもなく速いねぇ」
瑠璃「黙れ、それ以上口を開いたのならお前の命はないと思え」
楓は羅刹のその精神性を疑った。
あの二人は本当に命を取るつもりなのだ。戦いに関してド素人の楓でも分かるくらいの殺気を出しているほど羅刹を恨んでいる。
なのに、羅刹は顔色一つも変えていない。
羅刹「手厳しいものだね、久しぶりの再会だよ?」
瑠/結「『次はないと言った』」
______羅刹の後頭部から鮮血が吹き飛び、頭と胴体が絶たれた。
楓より前に行く結真と瑠璃は屋上の縁に立つ人物を睨む。
____それは、震え上がるほど美しい姿をした青年だ。
腰まで伸びた長い黒髪に、長い睫毛で縁取られた赤い瞳の青年はこちらに気付くと、笑みを浮かべた。
「____今日はとてもいい日だね、まさか会いたいと願っていた人全員に会えるだなんて」
初めて聞いた青年の声は、その容姿と同様にとても美しいものだ。聞いていて心地よくなるようなそんな声。
青年はまるで玩具を見つけた無邪気な子どものような笑顔で、手をパチパチと叩いて、
「いやー本当にここにいるだなんて思ってもいなかったけれども、ボクも運がいいものだねェ・・・・・・」
瑠璃「いい加減黙りなさい、羅刹。何故貴方が生きているのですか」
瑠璃はそう言いながら、その鋭い殺気を放つ赤い瞳で羅刹と呼ばれた青年を睨んだ。そんな瑠璃の態度に羅刹は肩をすくめるだけだ。
楓はそこであることに気付いた。
____瑠璃と羅刹が瓜二つの姿なのだ。髪色と髪型が少々違う程度で、顔立ちは二人とも一緒で美しい容姿。
楓「(どういうこと?双子とか・・・?それなら、なんで先生はあの人をあんなに恨んでるの?)」
そんな楓の疑問は口に出ることはなく、ただ目の前の二人を見つめる。
瑠璃「あの時、完全に殺したはずでしょ。それは私が直接確認しましたから、決して揺るがない事実のはず」
羅刹「うん、確かに死んだよ。けども、今こうして生きてる。それも揺るぐことがない事実」
羅刹はそう言いながら、自分の胸元にあるもの____鈍い光を放つ黒色のネックレスに触れた。
羅刹「それにしても、あれから相当年月が経ったと思うけど何も変わらないものだね」
その笑みは羅刹を睨む瑠璃と、その後ろに警戒しながら立っている結真に向けられたものだった。そして、また瑠璃に視線を戻し、
羅刹「ね?[漢字]兄様[/漢字][ふりがな]・・[/ふりがな]?」
_____そう、言葉が紡がれた瞬間、楓の視界から瑠璃と結真の姿が消えた。
気付いた時にはいつの間にか、羅刹の前と背後にそれぞれ居た。結真は羅刹の前で、刀の刃先を羅刹の喉元に突きつけながら、瑠璃は背後で羅刹の後頭部に銃口を向けながら、そこに立っていた。
結真『よくも、ノコノコと私らの前にその姿を見せたな。クソ野郎』
羅刹「こう見えて図太い神経してるから、それにしてもとてつもなく速いねぇ」
瑠璃「黙れ、それ以上口を開いたのならお前の命はないと思え」
楓は羅刹のその精神性を疑った。
あの二人は本当に命を取るつもりなのだ。戦いに関してド素人の楓でも分かるくらいの殺気を出しているほど羅刹を恨んでいる。
なのに、羅刹は顔色一つも変えていない。
羅刹「手厳しいものだね、久しぶりの再会だよ?」
瑠/結「『次はないと言った』」
______羅刹の後頭部から鮮血が吹き飛び、頭と胴体が絶たれた。