文字サイズ変更

鬼神様はゆったり暮らしたい

#27

#25

_____体が揺れている。
誰かに抱きかかえられているようだ。楓は閉じていた瞼を開き、自分を抱きかかえている人物を見た。

楓「・・・先生?」

瑠璃「おや、起きましたか。すみません、少し揺れてしまいましたね」

瑠璃はそう微笑みながら前を向き、走っていた足のスピードを上げる。
彼が結真の言っていた”救援”なのか。確かに先生なら救援というのも間違ってはいないが。

楓「あの、先生。結真ちゃんが音楽室に・・・」

瑠璃「音楽室なんかにはいませんよ、あのバカは。恐らく音楽室の”怪異”を祓って移動しているのでしょうね。それにしても異様に”怪異”がいますね」

瑠璃はそう言いながら楓の方を見て「もう歩けますか?」と聞いてくる。
楓はずっとこうやって抱かれているのも恥ずかしいので、頷いて降ろしてもらう。

楓「先生、今この学校で何が起こってるんですか?私達、変な化け物に追いかけられて・・・・・・」

瑠璃「ええ、知っております。恐らく何者かが大量の”怪異”を連れてきたのでしょう。こうも一ヶ所に”怪異”が集まることはないので」

瑠璃の説明に楓は「”怪異”・・・」と呟きながら、思い出す。
結香の言っていた、青年だ。その青年が連れてきたというのが最も高い可能性。
楓は結香から聞いたことを正確に思い出しながら、瑠璃を見る。

楓「これからどうするんですか?」

瑠璃「・・・・・・その表情は何か心当たりがあるようですね、後でちゃんと教えて下さい。今はまず結真と合流するのが目標です」

楓「といってもどこに居るかなんて・・・」

瑠璃「本館の4階にいますね、数体の”怪異”とやり合ってるようです」

片目をつむりながら瑠璃はそう言う。何故結真の場所が分かる、というかこの人は何故ここに居るんだ。
今更な疑問を思い浮かべた楓は今はそれどころではないと疑問を振り払いながら瑠璃に言う。

楓「それならすぐに向かいましょう。階段から行って・・・」

瑠璃「そんな面倒くさい方法、普通に嫌ですけど」

瑠璃はそう言いながら楓をまた横抱き____お姫様抱っこと言われるもので抱き上げる。思わず「へっ」と間抜けな声を出した楓を無視しながら、

瑠璃「こっちから行った方が早いですね」

____そう言いながら窓の方に走り始めた。

このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

閲覧数800いったぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
早く3章書きたいけど2章が終わらない・・・・・・

2024/12/03 15:02

ID:≫apE8Ebt/Yxa52
続きを執筆
小説を編集
/ 27

コメント
[11]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL