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鬼神様はゆったり暮らしたい

#25

#23

楓「”鬼神”・・・”剣狼”・・・?」

結香「一ノ瀬さん、何か知ってる?私、聞いたことがなくて」

楓「・・・・・・そういえば、昔行った叔母さんの家にそんなことが書かれた本がなかったけ?」

”鬼神”____鬼をこの世に君臨させることが出来る鬼の巫女。
”剣狼”____戦争から人々を救い、この世を平和に導く狼。

楓の説明を聞いて結香はゴムで乱れた金髪を結びながら、

結香「平和って・・・あの男はそんなの目指してるようには見えなかったわ。全身から殺気を出す奴が平和なんて目指すわけないし」

楓「(・・・結真ちゃんなら何か知ってるかも・・・)」

あの時は他の驚きが勝って気にしなかったが、結真も異様だ。
突如現れた大量の武器、あの巨大なハンマーを持った筋力。結真もこの学園に起こっている異常事態の一つなのか。

楓「・・・この電話番号って」

結真に渡された電話番号が書かれた紙。一体誰に繋がるのかは分からないが、この状況を打破出来る者であることは確かなのだろう。

楓「・・・とにかく、脱出しよう」

結香「脱出って・・・アンタ、今の学園の状態知ってるの?」

結香は首を横に振る楓に呆れながらも説明を始める。

結香「今、この学園は怪物の巣窟よ。私が見てきた限りでも10体はいると思うわ」

「そんななのにどうやって脱出なんてするのよ」とそっぽを向く結香。楓はそんな彼女の手に掃除用のホウキが握られているのに気付く。

楓「・・・私に作戦があるの、失敗する可能性の方が高いけど・・・」

結香「へえ・・・ようするにたちの悪い”ギャンブル”ってわけね」

結香は腕を組みながらそう答える。だが、すぐに楓を正面から見つめた。

結香「いいわ、乗ってあげる。アンタのその作戦」

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作者メッセージ

少し短い・・・いつもはだいたい800字超えてるのに・・・

2024/11/30 15:01

ID:≫apE8Ebt/Yxa52
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