鬼神様はゆったり暮らしたい
結真said
そして翌日の夜7時。
誰よりも早く来た結真は校門前でスマホをいじりながら待つ。
結『遅っ・・・誘った奴らが来ないって何事?』
そう呟いて、スマホから目線を放し顔を上げたその先には結真の友人である楓と、誘った咲原結香と取り巻きが居た。
楓「結真ちゃん!早かったね」
結『約束事に遅れたら面倒くさいからね・・・・・・それで?結局、どんな感じでやんのさ、肝試し』
結香「そうねぇ・・・2グループに分かれて見るってのはどうかしら?」
結『へぇ・・・・・・ま、なんでもいいけど、そのグループは?』
結香「え?決まってるじゃない。結真と一ノ瀬さんでグループね。私らは大勢で行くから」
結『(こいつ、私と楓が怖いの苦手だって分かって言ってんなァ)』
そもそも結香は結真の事がキライなはずだ。結香は自分が中心だと思っているらしいが、全く違う。学年で一番人気があるのは結真なのだ。異常に整った容姿に誰にでも平等に接する性格、いろんな部活から助っ人を頼まれるほどの運動神経。恵まれている結真に結香は強い嫉妬心を持っていた。
結『(なんでもいいけどねー・・・)』
結真は呆れたように小さく息を吐くと、隣の楓の手首を掴む。
結『じゃ、私ら先行くわ。ほら楓、行こーぜ』
楓「えっ⁉️えっと・・・・・・行ってくるね」
スタスタと歩く結真。その後ろを着いて行く楓はそんな少女の後ろ姿を眺める。
あまり自分のことを話したがらない少女だ。楓は少なくとも結真と友人になってから一度も彼女から悩みや相談をされたことがない。
楓「・・・・・・結真ちゃん、もしかして咲原さん達のこと苦手だった?」
遠慮しがちにそう聞いた楓。結真は顔だけで振り返ると、
結『・・・・・・さあ?よく分かんないかも。興味ないから、あんな奴ら』
ぶっきらぼうにそう言った結真はすぐに顔を正面に向け、
結『ほら、中に入るよ』
そう言った結真と楓は自分らの正面にそびえ立つ校舎を見上げる。
いつも通っている学校なのに、何故かとてつもなく怖く思えたのは気のせいだと、楓は思い込んだのだった。
そして翌日の夜7時。
誰よりも早く来た結真は校門前でスマホをいじりながら待つ。
結『遅っ・・・誘った奴らが来ないって何事?』
そう呟いて、スマホから目線を放し顔を上げたその先には結真の友人である楓と、誘った咲原結香と取り巻きが居た。
楓「結真ちゃん!早かったね」
結『約束事に遅れたら面倒くさいからね・・・・・・それで?結局、どんな感じでやんのさ、肝試し』
結香「そうねぇ・・・2グループに分かれて見るってのはどうかしら?」
結『へぇ・・・・・・ま、なんでもいいけど、そのグループは?』
結香「え?決まってるじゃない。結真と一ノ瀬さんでグループね。私らは大勢で行くから」
結『(こいつ、私と楓が怖いの苦手だって分かって言ってんなァ)』
そもそも結香は結真の事がキライなはずだ。結香は自分が中心だと思っているらしいが、全く違う。学年で一番人気があるのは結真なのだ。異常に整った容姿に誰にでも平等に接する性格、いろんな部活から助っ人を頼まれるほどの運動神経。恵まれている結真に結香は強い嫉妬心を持っていた。
結『(なんでもいいけどねー・・・)』
結真は呆れたように小さく息を吐くと、隣の楓の手首を掴む。
結『じゃ、私ら先行くわ。ほら楓、行こーぜ』
楓「えっ⁉️えっと・・・・・・行ってくるね」
スタスタと歩く結真。その後ろを着いて行く楓はそんな少女の後ろ姿を眺める。
あまり自分のことを話したがらない少女だ。楓は少なくとも結真と友人になってから一度も彼女から悩みや相談をされたことがない。
楓「・・・・・・結真ちゃん、もしかして咲原さん達のこと苦手だった?」
遠慮しがちにそう聞いた楓。結真は顔だけで振り返ると、
結『・・・・・・さあ?よく分かんないかも。興味ないから、あんな奴ら』
ぶっきらぼうにそう言った結真はすぐに顔を正面に向け、
結『ほら、中に入るよ』
そう言った結真と楓は自分らの正面にそびえ立つ校舎を見上げる。
いつも通っている学校なのに、何故かとてつもなく怖く思えたのは気のせいだと、楓は思い込んだのだった。
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