文字サイズ変更

鬼神様はゆったり暮らしたい

#19

#17

結真said

そして翌日の夜7時。
誰よりも早く来た結真は校門前でスマホをいじりながら待つ。

結『遅っ・・・誘った奴らが来ないって何事?』

そう呟いて、スマホから目線を放し顔を上げたその先には結真の友人である楓と、誘った咲原結香と取り巻きが居た。

楓「結真ちゃん!早かったね」

結『約束事に遅れたら面倒くさいからね・・・・・・それで?結局、どんな感じでやんのさ、肝試し』

結香「そうねぇ・・・2グループに分かれて見るってのはどうかしら?」

結『へぇ・・・・・・ま、なんでもいいけど、そのグループは?』

結香「え?決まってるじゃない。結真と一ノ瀬さんでグループね。私らは大勢で行くから」

結『(こいつ、私と楓が怖いの苦手だって分かって言ってんなァ)』

そもそも結香は結真の事がキライなはずだ。結香は自分が中心だと思っているらしいが、全く違う。学年で一番人気があるのは結真なのだ。異常に整った容姿に誰にでも平等に接する性格、いろんな部活から助っ人を頼まれるほどの運動神経。恵まれている結真に結香は強い嫉妬心を持っていた。

結『(なんでもいいけどねー・・・)』

結真は呆れたように小さく息を吐くと、隣の楓の手首を掴む。

結『じゃ、私ら先行くわ。ほら楓、行こーぜ』

楓「えっ⁉️えっと・・・・・・行ってくるね」

スタスタと歩く結真。その後ろを着いて行く楓はそんな少女の後ろ姿を眺める。
あまり自分のことを話したがらない少女だ。楓は少なくとも結真と友人になってから一度も彼女から悩みや相談をされたことがない。

楓「・・・・・・結真ちゃん、もしかして咲原さん達のこと苦手だった?」

遠慮しがちにそう聞いた楓。結真は顔だけで振り返ると、

結『・・・・・・さあ?よく分かんないかも。興味ないから、あんな奴ら』

ぶっきらぼうにそう言った結真はすぐに顔を正面に向け、

結『ほら、中に入るよ』

そう言った結真と楓は自分らの正面にそびえ立つ校舎を見上げる。
いつも通っている学校なのに、何故かとてつもなく怖く思えたのは気のせいだと、楓は思い込んだのだった。

このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

もうすぐテストぉぉぉぉぉぉぉ!!!もう詰んだぁぁぁぁぁ!!!
助けてぇぇぇぇぇぇ!!!

2024/11/20 14:28

ID:≫apE8Ebt/Yxa52
続きを執筆
小説を編集
/ 19

コメント
[11]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL