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鬼神様はゆったり暮らしたい

#17

15話

冒頭より遡って、昨日。
結真は自分が通う高校____日本の中でも名門校として知られる『出雲学園』の高等部、2-Cの教室でぐったりとした様子で項垂れていた。

楓「どうしたの?結真ちゃん」

そんな彼女に声をかける、茶色の髪を肩まで伸ばした、可愛らしい顔立ちの少女の名は[漢字]一ノ瀬楓[/漢字][ふりがな]いちのせかえで[/ふりがな]。結真と中等部の頃から友人の少女だ。

結『楓ぇー・・・』

楓「大丈夫?元気ないね今日は」

いつも元気な結真が項垂れているのは珍しいと思い、心配そうな顔をする楓。結真はそんな友人を見やると、

結『んー・・・元気はあるけど・・・気分、かな』

楓「ごめん、なんでキメ顔?」

何故かカッコつけて言う結真に思わず突っ込む。結局いつも通り元気な少女に安心すると共に心の中に不安が募る。

結『・・・・・・・・・楓、なんかあったの?』

不安そうな表情をしている楓に顔を上げた結真がそう問いかける。相変わらず勘が鋭い結真に楓は苦笑いしながら、少しずつ話し始めた。

楓「この前ね、その咲原さん達に肝試しに誘われてね」

結『へぇ・・・結香たちにねぇ』

[漢字]咲原結香[/漢字][ふりがな]さきはらゆいか[/ふりがな]、このクラスのリーダー的存在(自称)の女子。金髪を綺麗に巻いた結香の実家は国内有数の財閥であり、結香に誘われた生徒は結香を恐れ、絶対に断れないという。

楓「それで、咲原さんに誰か誘ってって言われて・・・」

結『そーいうこと〜・・・ま、私はいーよ!なんか楽しそうだし』

楓「あ、ありがとう‼️良かったぁ〜結真ちゃんが来てくれるなら安心っ」

結『なんでホラー苦手なのに・・・てか、どこですんの?』

楓「ここ」

結『は』

_____肝試しの舞台は、『出雲学園』。

このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

いつもより短めです‼️

2024/11/19 17:40

ID:≫apE8Ebt/Yxa52
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