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鬼神様はゆったり暮らしたい

#13

#11

結真『テメェだろ、さっきの巨人野郎に私を殺すよう命令したの』

羅症「うるさいうるさいうるさい・・・・・・!お前が”無考”を殺さなかったら・・・!あれはやっと成功した個体だったのに・・・”あの方”に気に入られると思ってたのに・・・・・・‼」

結真『”あの方”?』

突然、激昂した羅症のメス攻撃を軽々とした動きで躱し続ける結真は羅症の言った単語に眉を潜める。
今の言葉から察するに、黒幕がいるみたいだ。

結真『ま、いっか。黒幕とか興味ねェし』

そう言いながら結真は右腕を横に広げ、

結真『”創操・[漢字]鬼槍[/漢字][ふりがな]きそう[/ふりがな]”』

その手のひらには美しく装飾された槍が出現する。その槍を見て羅症は盛大に顔をしかめた。

羅症「はっ‼この狭い部屋で長物の武器とかバカでしょ‼」

結真『バカ、ね・・・・・・』

結真は小さくそう呟いた。そして、手の中の槍の刃先を床に突き立てた。

結真『別に攻撃目的じゃねェよ』

そのまま柄の部分を掴み、空中で回転し始める結真。怪訝そうな表情の羅症はまたメスを投げようと構える。だが______

羅症「クソg・・・ぶへぇっ⁉」

結真『おーおー、よくぶっ飛ぶもんだ』

結真の長い足が羅症の顔にクリティカルヒット。羅症は蹴られた勢いで横に吹っ飛び、モニターに激突する。
起き上がった羅症。だがその顔は結真に蹴られた後があり、潰れた鼻からは大量の鼻血が出ている。

羅症「ぐっぞが・・・・・・・・・‼」

鼻を抑えた羅症は結真を強く睨み、横の薬品や注射が置かれたワゴンに手を伸ばす。羅症の、子供らしい小さい手はワゴンの上にあった薬品が入った注射を掴む。そして、その注射を自分の首に刺した。

結真『・・・・・・・・・おいおいおいおい、こりゃあ予想外だ』

自ら体内に薬品を注入した羅症の体はどんどん肥大していき、とうとう部屋全体を埋める程の大きさになった。圧力に耐えれなかったモニターが次々と音を立てて割れていく。
結真は小さく舌打ちをして、床から槍を抜く。その槍で壁を突き、部屋を破壊する。そのまま、崩れ落ちてくる瓦礫に飛び移りながら結真は地上へと戻ってきた。

結真『まさか、自分から怪物化するだなんてな』

結真の視界いっぱいに移るのは、肥大化して原型すら留めていない羅症だった。

このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

この1章が終わったらこの小説に出てきた単語や、技の説明用の小説を書きます‼
もし技の説明とか知りたかったらそちらを見てください‼

2024/11/17 12:59

ID:≫apE8Ebt/Yxa52
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