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鬼神様はゆったり暮らしたい

#12

#10

結真『ったく‼さっきからうっざ‼』

そう大声で叫びながら結真は地下廊下を走り抜ける。
犯人の居所を探しており、ただの一本道の廊下なのですぐに着くと思っていたが____

結真『まあそんな簡単に行かせてもらえるとは思ってなかったけど、ねっ‼』

そう語尾を強め、後ろから自分を潰そうとしていた大岩を蹴り砕く。
廊下の幅いっぱいだった大岩は大きな音を立てながら崩れ落ちていった。

結真『これで罠何個目だ‼もう30個くらいだぞ‼』

前髪をかき上げながらそう言う。
先程の階段を降りてから休みなしに罠が結真に振りかかってくるのだ。なんとか防いでいるがストレスは貯まる一方。早く犯人を見つけてとっとと帰りたいという考えしか結真の頭にない。
苛立ちながら廊下を歩いていると、奥の方に扉が見えた。
すぐに近づいて見てみると、南京錠がついている鉄製の扉だということが分かる。

結真『・・・・・・解錠ダルっ』

結真は綺麗な顔をしかめながら扉を思い切り蹴った。
衝撃に耐えれなかった南京錠は壊れ、扉が部屋の方に開かれる。
結真は警戒しながら部屋の中に入った。
_____そこは大量のモニターがある部屋だった。他にも薬品やら実験道具やらがあり整頓が行き届いてないように見える。

結真『また文字化けしたカルテ・・・』

机に置かれていたカルテを手に取って眺める。すると、背後から刺々しい殺気が刺さった。

結真『・・・・・・ガキ?』

能力で創った刀を背後の相手の喉に突きつける。だがそこにいたのは結真が予想すらしていなかった姿だった。
体より何倍も大きいサイズの白衣を着た、栗毛のパーマが特徴的な丸眼鏡の少年だ。その少年は突如突きつけられた刀を見て小さく怯え、

「ひゃあ‼殺されるぅ‼」

頭を抱え始めた。
そんな少年に結真は低い声で問いかける。

結真『おい、ここはなんだ。お前はなんでここにいる』

「ぼ、僕は[漢字]羅症[/漢字][ふりがな]らしょう[/ふりがな]・・・ここがなんなのかは僕も分からないよ・・・・・・」

結真『ふん、下手くそな嘘をつくもんだな。まだ憂兄の嘘の方がマシなくらいだ』

結真がそう言った瞬間、目の前の少年から先程の、刺々しい殺気が出された。
少年____羅症は恨めしそうに結真を睨み上げると、

羅症「うるさいうるさいうるさいうるさい・・・黙れぇ‼」

白衣の内側から大量の刃物____メスを取り出し、結真に投げつける。結真はそれらを全て手で薙ぎ払うと、退屈そうな顔をして、

結真『へえ・・・・・・隠す気もなくしたのかよ。ま、下手な嘘をつかれるよりかはいいがな』

手に持った刀を光の粒子に戻しながら、結真はそう言って好戦的に笑った。

このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

今の話を一応1章にするつもりなんですが・・・誰が1章のタイトル考えてくれませんか?物語が完結するまでは各章のタイトルを募集するつもりなのでよろしくお願いします‼

2024/11/17 11:17

ID:≫apE8Ebt/Yxa52
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