二次創作
先輩、俺だけ見て下さい 【kzh】
苦くてまるで虫でも食べたかのような
気持ち悪い感覚だけが体を蝕んでいく。
転校しても一ヶ月だけ、だとか
高を括っていたのが嘘みたいに
引きつった笑顔しかできなくなった。
ただでさえ胡散臭いと笑われてばかりなのに
うまく口の端が持ち上がらなくって
それで、恋を認識したのはその時。
佐藤が嬉しそうに語る、
好きな人とやらに貰ったキーホルダーを引き千切ったのも
その恋心を自覚してからだった。
これを恋と呼ぶには汚くて
自分でも気味悪いけど
執着と呼ぶのも気に障る。
だから、愛なんて呼んだんだっけ。
剣持「....僕の原点だ」
そういえばそうだった、ああだった、とか
●●との思い出が、僕の汚い心情が
昨日の事のように蘇ってきて頭を掻いた。
どこへ目を彷徨わせても頭に湧いてくるのは
恋をした●●の姿で、その相手は僕じゃなくて。
くだらない現実に反吐が出る。
だって、この場の誰より●●を知ってるのは僕だ。
僕にしとけよ、と呟かれた独り言は
喧騒に溶けて誰の耳にも入らず
無いものとして消えていってしまった。
・・・
泣きじゃくってどれほど経ったのか
夏だと言うのに辺りは暗くなりつつある。
瞬時に、長い事付き合わせちゃって悪いな
と反省しながら横に座る彼を見た。
すると丁度私の様子を伺っていたのか
偶然にも葛葉くんと目が合った。
葛葉「っあ...エット、」
すぐ逸らされたと思えばまた合い、
大丈夫ですか、と葛葉くん。
●●「...ぁ、お、おかげさまで。ありがとう」
こういう優しいところが
人気の理由なのか、と納得しつつ
片手に感じた体温ほどの温もりに
ゆっくり視線を下げていく。
どうやら、当たって欲しくない予想が当たったようで。
あの葛葉くんと手を、繋いでいた。
●●「あの、葛葉、...くんだっけ」
葛葉「エッあっハイ!」
その整った眉をひくつかせて
必要以上に忙しなく口が動く。
●●(そういや...りりむが)
女の人が苦手と聞いたことがあった。
本命がいるとかいないとか、だったような。
それをふと思い出して
声をかけたのを後悔する。
でも、ということは
繋がれた手がさらにややこしくなるため
言葉を紡ごうと唇を震わせた、
そのときだった。
ふらりと現れた物影によって
それはただの呼吸となることになる。
●●「ぁ...あき、なく」
気持ち悪い感覚だけが体を蝕んでいく。
転校しても一ヶ月だけ、だとか
高を括っていたのが嘘みたいに
引きつった笑顔しかできなくなった。
ただでさえ胡散臭いと笑われてばかりなのに
うまく口の端が持ち上がらなくって
それで、恋を認識したのはその時。
佐藤が嬉しそうに語る、
好きな人とやらに貰ったキーホルダーを引き千切ったのも
その恋心を自覚してからだった。
これを恋と呼ぶには汚くて
自分でも気味悪いけど
執着と呼ぶのも気に障る。
だから、愛なんて呼んだんだっけ。
剣持「....僕の原点だ」
そういえばそうだった、ああだった、とか
●●との思い出が、僕の汚い心情が
昨日の事のように蘇ってきて頭を掻いた。
どこへ目を彷徨わせても頭に湧いてくるのは
恋をした●●の姿で、その相手は僕じゃなくて。
くだらない現実に反吐が出る。
だって、この場の誰より●●を知ってるのは僕だ。
僕にしとけよ、と呟かれた独り言は
喧騒に溶けて誰の耳にも入らず
無いものとして消えていってしまった。
・・・
泣きじゃくってどれほど経ったのか
夏だと言うのに辺りは暗くなりつつある。
瞬時に、長い事付き合わせちゃって悪いな
と反省しながら横に座る彼を見た。
すると丁度私の様子を伺っていたのか
偶然にも葛葉くんと目が合った。
葛葉「っあ...エット、」
すぐ逸らされたと思えばまた合い、
大丈夫ですか、と葛葉くん。
●●「...ぁ、お、おかげさまで。ありがとう」
こういう優しいところが
人気の理由なのか、と納得しつつ
片手に感じた体温ほどの温もりに
ゆっくり視線を下げていく。
どうやら、当たって欲しくない予想が当たったようで。
あの葛葉くんと手を、繋いでいた。
●●「あの、葛葉、...くんだっけ」
葛葉「エッあっハイ!」
その整った眉をひくつかせて
必要以上に忙しなく口が動く。
●●(そういや...りりむが)
女の人が苦手と聞いたことがあった。
本命がいるとかいないとか、だったような。
それをふと思い出して
声をかけたのを後悔する。
でも、ということは
繋がれた手がさらにややこしくなるため
言葉を紡ごうと唇を震わせた、
そのときだった。
ふらりと現れた物影によって
それはただの呼吸となることになる。
●●「ぁ...あき、なく」