二次創作
先輩、俺だけ見て下さい 【kzh】
●●先輩を一年前、中学生の頃から見てきた。
それなのに
こんなに苦しそうな先輩は知らない。
なんなら笑うことだって少ないのに
ここまで感情的なのは新鮮で驚いた。
だって、俺が見ていてよく知ってる先輩は
いつもぼんやりどこかを見据えていて
良くも悪くも達観している人だ。
そんなイメージを持っていたからこそ
泣くほど想いを向けてもらえる渡会さんが羨ましくて
溢れかえる悔しさが深く俺を刺す。
もちさんと渡会さんは●●先輩の
俺が知らない一面をもっと沢山知ってる。
もちさんは幼い頃、幼馴染としての姿。
渡会さんは恋愛、彼女としての姿。
俺も先輩と幼馴染だったら。
俺も渡会さんみたいな男だったら。
あるはずない空想を浮かべては
一人虚しくなるばかりで
繋がれたままの手と手にそことなく目をやった。
葛葉(手、冷てえな)
夏なのに冷たさを纏う先輩の手は
火照り気味の俺をよく冷やして、
さらに暑さを増幅させる。
今だけ先輩を独り占めできる、とか
離れていかないようにって、
手を握る力を少しだけ、ほんの少し強めた。
・・・
明那「けっんもっちさーん!」
急に飛びついてきたショタコンの男
三枝明那こと通称アッキーナ。
僕はあまりこの人のことを知らないのだけど
佐藤と仲が良いとのことで
一応顔見知り程度の関係ではある。
それでも、どうしたって
好ましくない理由といえば1つ。
●●『刀也、一ヶ月だけ転校したときのことなんだけどね』
小学6年生の夏
ちょうど今くらいの暑さだった。
地域のクラブチームに行くべく準備をしていると
佐藤が照れくさそうに話しかけてきて
セミが耳障りに鳴いて、
なんとも嫌な気分になるような
●●『あきなくんっていう男の子のこと、好きになった』
●●『どうすれば仲良くなれると思う?』
剣持『へぇ〜......僕には分からないかも』
そんな、ひどく味気ない夏だった。
それなのに
こんなに苦しそうな先輩は知らない。
なんなら笑うことだって少ないのに
ここまで感情的なのは新鮮で驚いた。
だって、俺が見ていてよく知ってる先輩は
いつもぼんやりどこかを見据えていて
良くも悪くも達観している人だ。
そんなイメージを持っていたからこそ
泣くほど想いを向けてもらえる渡会さんが羨ましくて
溢れかえる悔しさが深く俺を刺す。
もちさんと渡会さんは●●先輩の
俺が知らない一面をもっと沢山知ってる。
もちさんは幼い頃、幼馴染としての姿。
渡会さんは恋愛、彼女としての姿。
俺も先輩と幼馴染だったら。
俺も渡会さんみたいな男だったら。
あるはずない空想を浮かべては
一人虚しくなるばかりで
繋がれたままの手と手にそことなく目をやった。
葛葉(手、冷てえな)
夏なのに冷たさを纏う先輩の手は
火照り気味の俺をよく冷やして、
さらに暑さを増幅させる。
今だけ先輩を独り占めできる、とか
離れていかないようにって、
手を握る力を少しだけ、ほんの少し強めた。
・・・
明那「けっんもっちさーん!」
急に飛びついてきたショタコンの男
三枝明那こと通称アッキーナ。
僕はあまりこの人のことを知らないのだけど
佐藤と仲が良いとのことで
一応顔見知り程度の関係ではある。
それでも、どうしたって
好ましくない理由といえば1つ。
●●『刀也、一ヶ月だけ転校したときのことなんだけどね』
小学6年生の夏
ちょうど今くらいの暑さだった。
地域のクラブチームに行くべく準備をしていると
佐藤が照れくさそうに話しかけてきて
セミが耳障りに鳴いて、
なんとも嫌な気分になるような
●●『あきなくんっていう男の子のこと、好きになった』
●●『どうすれば仲良くなれると思う?』
剣持『へぇ〜......僕には分からないかも』
そんな、ひどく味気ない夏だった。