二次創作
先輩、俺だけ見て下さい 【kzh】
雲雀くんはまるで怪盗そのものだ。
一度捕まったら二度と忘れられなくなる。
おもしろくて、ちょっとお調子者で
私のためにと頑張ってくれるような、かっこいい人。
だから別れてるって分かってても
雲雀くんを目で追ってしまう自分がいて
本当、すごく嫌になる。
●●「.......ぅ...っ」
付き合ってた頃の
楽しそうな雲雀くんが次々浮かんで
喉奥が締め付けられて苦しい。
●●(あ、これやばい)
せめてトイレで、と立ち上がろうにも
床にくっついたように足が動かない
じわり、と確実ににじんでいく涙に
泣きたくない、を切望していたとき
葛葉「っ先輩、!ちょっと外出ませんか!」
僅かにもれ出た嗚咽を
切羽詰まった声が掻き消した
剣持「は?ちょ、どういう、」
葛葉「ごめんもちさん先輩借りるわ!」
まるで泣くのを知ってたみたいに
私の手を取り走り出す葛葉くん。
急な事でとにかくびっくりして
振り向かない親切な背中に
ひどく安心したのを今でもよく覚えてる。
・・・
先輩の様子がおかしいと気付いたのは
もちさんが元彼の話を出したときからで、
レンゲを握る手が震えているのに気付いたとき
無意識下で先輩の手を取っていた。
葛葉「あー、その、すみません勝手に」
泣きそうだった、という条件があったとて
急に腕を掴まれれば誰だって不快になる。
ましてや面識のない、いやあるのだけれど!
そんな後輩にだ。
たどたどしくなりながらも謝ると
ゆるく笑った先輩の顔から
ふっと涙がこぼれて、頬を伝っていく。
どうしようかあたふたしようにも
俺の小さく冷静でない脳みそは
ただ目を逸らすことしかできなかった。
葛葉(...かわいい)
ついさっき視界の端で捉えた泣き顔は
特別いつもよりかわいく思えて
でも、確かにそう思ってしまう
そんな自分を心底軽蔑した
一度捕まったら二度と忘れられなくなる。
おもしろくて、ちょっとお調子者で
私のためにと頑張ってくれるような、かっこいい人。
だから別れてるって分かってても
雲雀くんを目で追ってしまう自分がいて
本当、すごく嫌になる。
●●「.......ぅ...っ」
付き合ってた頃の
楽しそうな雲雀くんが次々浮かんで
喉奥が締め付けられて苦しい。
●●(あ、これやばい)
せめてトイレで、と立ち上がろうにも
床にくっついたように足が動かない
じわり、と確実ににじんでいく涙に
泣きたくない、を切望していたとき
葛葉「っ先輩、!ちょっと外出ませんか!」
僅かにもれ出た嗚咽を
切羽詰まった声が掻き消した
剣持「は?ちょ、どういう、」
葛葉「ごめんもちさん先輩借りるわ!」
まるで泣くのを知ってたみたいに
私の手を取り走り出す葛葉くん。
急な事でとにかくびっくりして
振り向かない親切な背中に
ひどく安心したのを今でもよく覚えてる。
・・・
先輩の様子がおかしいと気付いたのは
もちさんが元彼の話を出したときからで、
レンゲを握る手が震えているのに気付いたとき
無意識下で先輩の手を取っていた。
葛葉「あー、その、すみません勝手に」
泣きそうだった、という条件があったとて
急に腕を掴まれれば誰だって不快になる。
ましてや面識のない、いやあるのだけれど!
そんな後輩にだ。
たどたどしくなりながらも謝ると
ゆるく笑った先輩の顔から
ふっと涙がこぼれて、頬を伝っていく。
どうしようかあたふたしようにも
俺の小さく冷静でない脳みそは
ただ目を逸らすことしかできなかった。
葛葉(...かわいい)
ついさっき視界の端で捉えた泣き顔は
特別いつもよりかわいく思えて
でも、確かにそう思ってしまう
そんな自分を心底軽蔑した