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二次創作
先輩、俺だけ見て下さい 【kzh】

#16

ex

  なに笑ってんだ、と怒号が飛ぶ俺の家。

  さすがにうるさいから、早く先輩来ねえかな〜なんて

  葛葉が顔をしかめるであろうことを考える。



  服くらい貸してやっていいけれど

  この状況はまあ正直面白い。





  慌てる葛葉を見て爆笑する叶さんをよそに

  来るのが遅い先輩をマリカしながら待っていた。

  いや、エペでもいーけどPC起動すんのがだるい。



  てかあいつらプロコンの接続切れてるし。


  


  ・・・





●●「もしかしてエクス馬鹿なんじゃない?」


エクス「先輩よりはましでしょ」


●●「生意気がすぎるぞ金髪」








  それもそうっすね、と噛み合わない返事を背に

  どこかにこにこしてるエクスを見た。
  







エクス「うわーどうしよっかな、先輩のせいで充電切れたし」


●●「人のせいにするな写真撮ったのお前じゃん」


エクス「あ!葛葉なら番号知ってるかもしれんわ!」








  わざとらしい誘導に加え華麗な無視。

  しかし私は優しくて頼れる先輩だから

  それに乗ってやることにした。








●●「じゃあ私聞いてみるね」


エクス「スイマセンおなしゃーす」


●●「...待って、葛葉くんもいるってこと?」








  ハッとしてエクスに目を向けると

  ゆるーり泳いでいく目。

  普段息をするように嘘を付く彼でも

  私の前では嘘が付けないらしい。



  多分それも嘘。絶対何個か嘘ついてる。








●●「はぁ...どうせもっと居るんでしょ?」


エクス「...早く部屋の番号聞いて下さいよ」


●●「エクスのせいなのに」








  よろしく、とよろしくお願いしますの

  2通しかない葛葉くんのトーク画面を開き

  電話かメッセージかで悩む。



  まだ関係が浅い後輩に電話は引かれるか、と

  文字を打ち込もうとしたら

  横からサッとスマホを取られた。







●●「うぅえ?」


エクス「電話のほうが早いんじゃない?」


●●「んなこと知ってんだよ」








  そう言いつつ渡されるスマホの画面には

  コール中の葛葉くんの名前が。





  今さら切るわけにもいかないため

  いたずらに笑う後輩に向け必死で眉をひそめる。








●●「エクスって本当に...確信犯なの?天然なの?」

  






  ちゃんと目を見て言ったのに

  目は合わなかったし返事もされなかった。



  ちなみに電話も出てもらえなかったし

  剣持の家にいればよかった、と後悔した。





  そんな私に同情するべく肩に手を置くエクスが

  もう何を言い出すが分かってしまって。








エクス「ま、番号なんて忘れるわけないんですけどね」

エクス「先輩着いてきてください」


●●「ちょっと待って本当に殴らせてよ」

作者メッセージ

エクスが歌った!歌いましたよ!?
カゲツくんの3Dだし出てきてくれるかも、と期待しながら見てたら終盤でエクス!
尺的にも歌わず帰っちゃうのかと思ったらまさかのマイク持ってて!
はあ〜〜〜?🤦💞さすがに愛。

2025/04/28 18:30

むたです ID:≫ 9iEFpqAL3pJr2
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