二次創作
先輩、俺だけ見て下さい 【kzh】
どこへ行くのか聞いても
えー?とあからさまに話を逸らすエクス。
それから愉快そうに、足をゆらゆら揺らした。
●●「くそ...」
コイツのペースに乗せられたままだと
先輩として顔が立たない。
しばらく粘ってやろう、と
その憎らしいほど整った横顔を見つめ続けると
たまに目は合うものの
俺のこと好きなんですか?とか
俺そんなかっこいい?とか
調子の良いことばかり言うから
これ以上聞いたところできっと
教えてくれたりしないことを悟った。
大体、あまりに楽しそうにするから
ちょっと気になっただけだった。
エクス「あ、諦めてくれた?」
●●「...そういうことでいいよ、降りる時になったら連れてって」
エクス「寝てたりしたら置いてくかもしれない」
●●「ありえないお前」
またまたえー?ととぼけるエクスに
もはや物を言うのも馬鹿らしくなって
剣持から連絡がきてるであろうスマホを手に取る。
やっぱり一番にとらえられたのは
例の男のメッセージで
通知欄に何件も連なった不在着信があった。
エクス「なにこれやば、先輩何したんですか」
●●「おいプライバシー」
サッ、とスマホを伏せつつ
すぐ近くの頬をむにいと掴む。
痛たたた!とやけに無人な車内に悲鳴が響いた。
剣持:いつ帰ってくる?
・・・
都心へ近付いていくとなると
さすがに乗り込んでくる人が増える。
相対的にと言うべきか、増えゆく人々に目もくれず
降りる気配すら見せないエクスを横目でとらえながら
行きたいとこってどこだ、と脳内で地図を開いた。
まず都心と言えばで思い付くのは
雲雀くんと風楽くんのカフェで、
そんなはずないと思いたいけれど、
相手はあのエクス。
だらだら聞いてみるか悩んでいると
どうやら顔に出ていたらしい。
カフェじゃないよ、と耳打ちするエクスがすぐ側にいた。
エクス「.......大丈夫、そんな顔しなくていいって」
ひどく優しい声色で私をなだめて
ぽすり、と肩に体重を預けてくる彼が
子供っぽくも頼れる大人感を演出する。
原因の説明は出来ないけど
無性に、泣いてしまいたい気分だった。
・・・
銃声が響くワンルームにポコン、と
場違いすぎるプッシュ音が重なる。
発信源はというと葛葉のスマホであり
確認するか迷う仕草をみせる全員だったが
まあいいか、と揃って無視をした。
それがのちに後悔を生み出す行為だったということ
気付いた際には大声をあげることになること
そんなこともつゆ知らず、
葛葉は赤い目を光らせ
液晶に夢中になるのだった。
えー?とあからさまに話を逸らすエクス。
それから愉快そうに、足をゆらゆら揺らした。
●●「くそ...」
コイツのペースに乗せられたままだと
先輩として顔が立たない。
しばらく粘ってやろう、と
その憎らしいほど整った横顔を見つめ続けると
たまに目は合うものの
俺のこと好きなんですか?とか
俺そんなかっこいい?とか
調子の良いことばかり言うから
これ以上聞いたところできっと
教えてくれたりしないことを悟った。
大体、あまりに楽しそうにするから
ちょっと気になっただけだった。
エクス「あ、諦めてくれた?」
●●「...そういうことでいいよ、降りる時になったら連れてって」
エクス「寝てたりしたら置いてくかもしれない」
●●「ありえないお前」
またまたえー?ととぼけるエクスに
もはや物を言うのも馬鹿らしくなって
剣持から連絡がきてるであろうスマホを手に取る。
やっぱり一番にとらえられたのは
例の男のメッセージで
通知欄に何件も連なった不在着信があった。
エクス「なにこれやば、先輩何したんですか」
●●「おいプライバシー」
サッ、とスマホを伏せつつ
すぐ近くの頬をむにいと掴む。
痛たたた!とやけに無人な車内に悲鳴が響いた。
剣持:いつ帰ってくる?
・・・
都心へ近付いていくとなると
さすがに乗り込んでくる人が増える。
相対的にと言うべきか、増えゆく人々に目もくれず
降りる気配すら見せないエクスを横目でとらえながら
行きたいとこってどこだ、と脳内で地図を開いた。
まず都心と言えばで思い付くのは
雲雀くんと風楽くんのカフェで、
そんなはずないと思いたいけれど、
相手はあのエクス。
だらだら聞いてみるか悩んでいると
どうやら顔に出ていたらしい。
カフェじゃないよ、と耳打ちするエクスがすぐ側にいた。
エクス「.......大丈夫、そんな顔しなくていいって」
ひどく優しい声色で私をなだめて
ぽすり、と肩に体重を預けてくる彼が
子供っぽくも頼れる大人感を演出する。
原因の説明は出来ないけど
無性に、泣いてしまいたい気分だった。
・・・
銃声が響くワンルームにポコン、と
場違いすぎるプッシュ音が重なる。
発信源はというと葛葉のスマホであり
確認するか迷う仕草をみせる全員だったが
まあいいか、と揃って無視をした。
それがのちに後悔を生み出す行為だったということ
気付いた際には大声をあげることになること
そんなこともつゆ知らず、
葛葉は赤い目を光らせ
液晶に夢中になるのだった。