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”元”プロ殺し屋の私達{日常}

#2

提案の意味

「りりあが思ってた話ってなに?」
「…私は…」
「もう、組織を潰して、私はもう縛られてない。貴女を殺すっていう命令にも従わなくていい。なら、もうお付き合いの意味がないでしょう…?だから…」
「りりあは、別れたい?」
(…別れたく、ないわ…)
「俺が、りりあにその提案をしたのはね、[太字]りりあが好きだから[/太字]なんだ」
「え…?」
そういえば、私達の契約上のお付き合い。
私には、組織にターゲットに恋人として近づいた、と報告できるというメリットがある。
でも、墨くんにはメリットがない。なんなら、デメリットまである。
「好きって…」
「俺は、りりあが殺し屋だって知ってたからさ。いくらずっと好きだったとは言っても、ライバル同士で正式に付き合うなんてできないから。」
「だから、りりあがいいなら…」
[太字][中央寄せ]「正式に、彼女になってくれない?」[/中央寄せ][/太字]
「か、かのっ…!!」
墨くんの、彼女…
「だめ、かな…?」
墨くんが不安そうな顔で聞く。
だめ、じゃない…
優しくて、かっこよくて、強くて…そんな墨くんが好きだった。
殺し屋で、ちょっと意地悪で、たまに怖い。そんな墨くんも好き。
「だめじゃ、ないわ…」
「よかった…」
こうして、私元殺し屋、百目鬼りりあと、元殺し屋、黒薮墨くんの正式なお付き合いがスタートした。
ーーーーーーー
「あ、百目鬼さん。おはよう」
[明朝体]「ごきげんよう。」[/明朝体]
「今日もお美しい~っ!あ、そういえば今日隣のクラスに転校生が来たらしいよ」
クラスメイトみんな、そのことでいっぱいだ。
「墨くん、転校生ってもしかして…」
案の定、お昼休み屋上に行くと、むすっとした顔で梅おにぎりを食べてるランと、豪華なキャラ弁を食べているクルミがいた。
「やっぱり、転校生ってクルミだったのね」
「うん。3人もいるし、安全かなって」
「元殺し屋4人…大丈夫かよ…」
「ねぇ、友達になってくれるんだよね?」
クルミが、目をキラキラさせて言う。
「え、えぇ…」
「じゃあ、放課後4人で遊びに行こうよ!友達とゲーセンとか、カラオケとか、クレープ食べたりとか、そういうの夢だったんだ!」
(すごいコテコテ…でも、私もクレープは興味あるわ…)
「私はいいわよ」
「りりあがいいなら、いいよ」
「墨がいいなら、いくか…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

※ダブルクリック(2回タップ)してください

作者メッセージ

久々更新です!!正式お付き合いッッッッ!!!
おめでとう!りりあ、墨ッ!ラン、お前は私が幸せにするよッ…!!
てぇてぇ4人の放課後遊び、お楽しみに!!

2024/10/20 17:02

みこと ID:≫kpJo3MY4lNspo
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