文字サイズ変更

”元”プロ殺し屋の私達{日常}

#1

あのことと、契約解除

「朝ね…」
私は、百目鬼りりあ。
[太字]元、殺し屋だ。[/太字]
組織からの命令で殺すことになったのは、同じクラスの黒薮墨くん。
[下線]私の、好きな人だった。[/下線]
まさかの事実、あちらも殺し屋だった。
利害の一致で、お付き合いをすることになった。
(でも、組織を潰した今、交際を続ける意味はない…お別れね)
私は、普通の女の子になって、普通に恋がしたい。
ぼ~っと制服に着替えてると、スマホがなった。
(誰かしら…?)
「す、墨くん…!?」
数秒慌てて、我に返る。
「早く出ましょう…」
「…もしもし…?」
「おはよう、りりあ。話があるんだ。」
「え…」
「公園で待ってる。」
「分かったわ…」
会話時間、35秒。
(話って、なんだろう…別れ話、かしら…)
「って、なにちょっと悲しんでるのよ…!」
待たせちゃいけないと思って、早めに家を出る。
「公園、よね…」
私の家のすぐ近く。
寒いから、私の近くにしてくれたのね。
(優しいわね…)
私は、墨くんのそういう優しさが大好きだった。
「それだけ?」
(優しくて、かっこよくて…強くて…)
「それは、今の、付き合っていた墨くんも、そうだわ…」
私は、前の、殺し屋だと知る前の墨くんも、殺し屋だと知って、付き合って、一緒に過ごして、一緒に戦った墨くんも…
「好きなのね…」
でも、今から別れ話よね。
利害の一致だし…
「そうだわ…!”あの話”聞いてないじゃない!!」
墨くんが、私の組織のメンバーをまだ幼稚園、年長さんのときに100人倒した、という…
「全部片付いたら話す」
彼は、そういってくれた。
公園に着くと、もうベンチに座って待っていてくれた。
「お、おはよう。墨くん」
「おはよう、りりあ」
ぽんぽんっとベンチの隣を叩いて、私が座ると、あったかいココアをくれた。
(あったかい…)
「それで、話って…?」
(分かってる、別れよう、でしょう?)
私は、今の墨くんのことが好きだということに気付くのが遅かった。
気付かないようにしていた。
(受け入れよう…)
「前、話してたやつで…」
「りりあの組織を100人倒したっていうやつで、あれは…」
「それ!?」
「え、それ以外にあるの…?」
「え、えっと…つ、続けてちょうだい…!!」
「実は、りりあよりもだいぶ年上なんだ…」
「…????」
「分かんないよね。えっと…」
墨くんは、親に捨てられたところを、殺し屋に助けてもらったらしい。そこで、使われて、義務教育が受けられずに、選択肢は殺し屋しかなかった。
「だいぶって、実際は何歳なの…?」
「えっと、りりあが高2で17歳…えっと、21歳…」
「4歳差!?え、じゃあ、あのときは10歳だったってこと…?」
「そういうことだね」
(10歳…ギリギリ100人ならいけるか…)
※りりあも墨も、特別な訓練を受けています※
「そうなのね…それで、やっと学校に通えて…」
「うん。」
年上…成人済み…
「それで、りりあさっき、それって言ってたけど、りりあが思ってた話ってなに?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

読んでくださってありがとうございます~!番外編になります!ちょっと長くなりました…!これは、かきたいことがたくさんあるので、ゆる~っと長く続けたいですね~!!

2024/10/15 19:53

みこと ID:≫kpJo3MY4lNspo
続きを執筆
小説を編集
/ 2

コメント
[10]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL