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意味がわかると怖い話を考えてみた

#2

ブランコ

 小さい頃の君は、よくブランコに乗っていた。キラキラ笑いながら、太陽の光をたっぷりと浴びていた。僕は、そんな君を見ていることが好きだった。空に向かって漕ぎ出す君は、まるで天使のよう。僕の目にははっきり、白い羽根が舞うのが見えていた。
 でも、今の君は笑顔を忘れてしまった。迫りくるプレッシャーやストレスは、鋭い刃物となって君に襲いかかった。暗く黒く染まっていく君を見るのが、僕は耐えきれなくなった。だから、ある夜に誘ったんだ。
「一緒にブランコに乗ろう?」

 月光を浴びて静かにブランコを漕ぐ君は、やっぱり美しかった。君は、胸に秘めていた思いを全て話してくれた。僕は、最後まで黙って聞いたいた。
「…ありがとう、私の話を最後まで聞いてくれて…」
「いいんだ、僕は君が笑ってくれていればそれで良いから…」
「…ふふふふふ、君はほんとにお人好しだねぇ」
あぁ、やっとだ。やっと君が笑顔を見せてくれた。やっぱり君は美しい。地上に舞い降りた天使というのは君のことなのだろう。
 あぁ、良かった。これで君がずっと笑顔でいられる。












〈解説〉
最後の「君がずっと笑顔でいられる」というのは、「僕」が笑顔のままの君を殺したから。「君」の死に顔は、ずっと笑顔のままである。

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作者メッセージ

ネタが尽きた…

2024/10/15 12:11

第二理科室 ID:≫.pnqNWIKosTsk
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