意味がわかると怖い話を考えてみた
花火が上がった。小さな小さな赤い花火。打ち上げたのは君だった。
「きれいだね」
気づいたら僕は君に話しかけていた。君は目を丸くして、そして微笑んだ。
「ありがとう。そんなこと初めて言われたよ。いつも誰も見てくれないんだ…」
「じゃあさ、また見に来てもいい?」
「え、いいの?嬉しい…!」
こうして僕は、君が打ち上げる花火を何度も見に行った。打ち上げるときの君の笑顔が何よりも眩しかった。こんな日々が続いて欲しい、と心から思っていた。
でも、別れは突然訪れた。君は遠いところへ行ってしまった。テレビをつけても君のニュースばっかり。僕は毎日待ち続けた。どれだけ待っても君は帰って来なかった。
…そうだ。僕も花火を打ち上げたら、君のところへ行けるかな。よし、早く打ち上げに行こう。僕は、キラリと光るそれを手に、君と出会った場所へ向かった。
〈解説〉
実は、「君」の正体は連続殺人犯。赤い花火とは「君」が人を切りつけたときに飛び散る血しぶきのこと。たまたま路地裏で殺人現場を目撃した「僕」は、その異様な光景に魅了されてしまい、何度も足を運ぶようになった。しかし、「君」が逮捕されてしまったため、"キラリと光る"ナイフを持って自ら殺人を犯そうとしている。
「きれいだね」
気づいたら僕は君に話しかけていた。君は目を丸くして、そして微笑んだ。
「ありがとう。そんなこと初めて言われたよ。いつも誰も見てくれないんだ…」
「じゃあさ、また見に来てもいい?」
「え、いいの?嬉しい…!」
こうして僕は、君が打ち上げる花火を何度も見に行った。打ち上げるときの君の笑顔が何よりも眩しかった。こんな日々が続いて欲しい、と心から思っていた。
でも、別れは突然訪れた。君は遠いところへ行ってしまった。テレビをつけても君のニュースばっかり。僕は毎日待ち続けた。どれだけ待っても君は帰って来なかった。
…そうだ。僕も花火を打ち上げたら、君のところへ行けるかな。よし、早く打ち上げに行こう。僕は、キラリと光るそれを手に、君と出会った場所へ向かった。
〈解説〉
実は、「君」の正体は連続殺人犯。赤い花火とは「君」が人を切りつけたときに飛び散る血しぶきのこと。たまたま路地裏で殺人現場を目撃した「僕」は、その異様な光景に魅了されてしまい、何度も足を運ぶようになった。しかし、「君」が逮捕されてしまったため、"キラリと光る"ナイフを持って自ら殺人を犯そうとしている。
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