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あつまれ短編集の森

#8

俺じゃだめかよ ハイキュー

 [太字]俺じゃだめかよ[/太字]

創作元:ハイキュー‼️

キャラ:影山飛雄、国見英



・・・



忘れないよ。

だってとびおったら、わたしのことだいすきだもんね。


知ってるよ。

国見たちにさけられてこりつしちゃってるの。


当たり前だよ。

わたし、とびお以外どうなってもいいもの。


とびおのためなら何だってするし

とびおがいうなら人だって見殺しにするよ。

それくらい好きなの。

いつかわかってもらえたらいいなあ。



___



バレーボールに滴る涙。

だれにもみせてこなかったであろうすがた。

それに、どうしようもなく興奮した。



 影山「俺は、どうしたらいい?」


 影山「バレーが好きなだけなのに、」


 影山「どうして俺のテンポについて来れない」



とびおのあたまをしきりになでる。

過呼吸気味の肩のゆれと冷えゆく体温。

中学さいごの大会は、

惨敗でおわりをむかえた。



 国見「なに、影山の奴隷さんじゃん」


 ●●「まちがってはないね」


 国見「あんなやつのどこがいいんだか」



はあーと大げさなためいきをこぼす国見。

かれはこんなでもわたしに好意を寄せているみたい。

好きの裏返しとやらかしら。

くだらなくてへどが出そうだけれどね。



 ●●「とびお___」


 国見「俺ら悪くないけど」



またそれか、と国見が吐き捨てる。

ポケットにつっこまれた手がひどくにくらしい。

まだいいきってないというのに...

どうでもいいとでも?

頭に血がのぼってどうにかなってしまいそうだったので



 ●●「善悪はどうでもいいの」


 ●●「...いいえ、とびおを悲しませることが悪なの」



それだけいうと、国見に背を向け

なるべくいらだちを隠して踏み出した。



___



去っていこうとするその背中を抱きしめて行く手を阻む。

なんでこうなんだよ。

どこでこいつを口説き落としたんだ。

どうしてこいつは影山に付きっきりなんだ。

寒い冬だからか案外頭というものは

すぐ冷めるもので、吊り上がった

眉毛はすっかりいつもの調子を戻していた。



 国見「いつからこうなったんだろうな」



俺の後ろをついて回って、俺がいなくなれば

なにも出来ないようなやつだったのに。

俺だけで良かったのに。

影山なんかに絆されてんじゃねえよ。

醜い嫉妬の渦がドロドロ巡って

冷めきった頭に再度熱がこもるようだった。



 ●●「くるしい、やめて」


 国見「なあ俺がお前のこと好きなの知ってるだろ」


 国見「なんでそんな嫌そうな顔すんだよ」



一方的にまくしたてて、抱きしめる力を強める。

締め付けられる心臓も痛いくらいで

かすかに呼吸が乱れた。



 国見「俺、●●のこと好きだ」


 国見「なんであきらって呼んでくれなくなった」


 国見「なんで影山に付きっきりになった」


 国見「なんで、なんでなんだよ、」



中学生最後、長年収めてきた想い。

それはこんなもので終わりはしない。



 国見「●●のひらがな混じりな幼い喋り方が好きだ」


 国見「●●の丁寧な言葉遣いが好きだ」


 国見「●●の愛嬌のある顔立ちが好きだ」


 国見「●●の決めたら最後までやりきるところが好きだ」


 国見「●●の人を気遣う優しさが好きだ」


 国見「●●の凛とした姿勢が好きだ」


 国見「●●っていう存在が好きなんだ」



最後に息を吸って、

「俺じゃだめかよ」

と小さくぼやいた。



 ●●「そうね、だめかしら」



 返ってきたのは、

 いちばんほしくない返事だった。



夢主の喋り方はベアトリスちゃんをイメージしてます。

このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

私が書く小説一覧

他創作小説:「境界線で夢を見た」「消えた失敗作と私」
イチオシが「消えた失敗作と私」
そして一番最初に書き始めた「境界線で夢を見た」
どちらもヒロアカの二次創作です。よければ見てください。見ていただけたら喜びます。
※境界線のほうは文が下手くそで読みづらいと思われます。
オリジナル:「好きです、殺させて下さい。」
手紙をモチーフにしたオリジナル小説です。興味がある方は覗いていってほしいです。

2024/10/29 15:17

むたです ID:≫ipQfoJGWoroSQ
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