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あつまれ短編集の森【一生リクエスト募集】

#7

無意識 ブルーロック

 [太字]無意識[/太字]

原作…ブルーロック
人物…凪誠士郎、御影玲王


・・・



 俺には最近気になる人がいる。

 玲王の側近、みたいな人で

 いつも丁寧な物腰が印象的な人だ。



 淡い水色の混濁した目と

 奇抜なメッシュが入れられた黒髪。

 目が合って、ふわりと髪が揺れた瞬間

 柄にもなく一目惚れをした。


 それからというものゲームなんか

 なにも楽しくなくていつも浮かぶのはあの人。

 勉強にも身が入らなくて、は相変わらず。

 とにかく好きだということが言いたい。





玲王「お、凪!」





 ばしんと叩かれた背中の痛みで

 一気に現実へ戻される。


 いつの間にか落としていたスマホを

 のっそりと拾い、それから玲王に目を向けた。





凪「あ」




 一番に見えるのはやっぱり玲王で、

 普段と違うのはその後ろ。





●●「...どうかされましたか凪様」





 怪訝そうに黒い髪をゆらして

 軽く会釈をしてくれる。


 鈴を転がすような綺麗な声が

 耳で心地よく響いた。


 所作すべてがどこか几帳面で

 思わず見惚れるほど。


 これだけ褒めちぎっておいて最後に思ったことは





凪「かわいい」


玲王「だろ?」





 食い気味な俺に嫌な顔ひとつ見せず

 特別な笑顔を見せることもなく。

 変わることない真顔が俺を貫いた。





凪「ねえ君、名前は?」


●●「成田●●です。なんとでもお呼び下さい」


凪「...ふーん」





 不覚にも玲王が羨ましくなった。

 お金とかじゃなくて

 成田さんの隣にいられることが。





玲王「...!凪、いい提案してやる」





 やけに楽しそうな顔をした玲王が口を開く。


 いい提案って...

 どうせサッカーでしょ、とかいう

 考えは次の言葉で無いものとなる。





玲王「一ヶ月●●貸してやるよ!」





 拾ったばかりのスマホが手からすり抜け、





凪「え、いーの?」





 口から出たのは情けないくらい

 まぬけな声だった。

このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

私が書く小説一覧

他創作小説:「境界線で夢を見た」「消えた失敗作と私」
イチオシが「消えた失敗作と私」
そして一番最初に書き始めた「境界線で夢を見た」
どちらもヒロアカの二次創作です。よければ見てください。見ていただけたら喜びます。
※境界線のほうは文が下手くそで読みづらいと思われます。
オリジナル:「好きです、殺させて下さい。」
手紙をモチーフにしたオリジナル小説です。興味がある方は覗いていってほしいです。

2024/10/27 02:56

むたです ID:≫ipQfoJGWoroSQ
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