あつまれ短編集の森
[太字]赤葦と夏模様[/太字]
創作元:ハイキュー‼️
キャラ:赤葦京治
・・・
汗ばむどころじゃない、滝のように流れる汗は
わたしたちへ直に夏を告げた。
赤葦「うわ、垂れてきた」
エアコンとかいう便利なものは
体育館に置いてあるはずもなく赤葦と2人アイスを貪る。
冷たい液体が体を冷やしていくが気持ちいいのは一瞬で
次の瞬間には暑さが際立って感じられた。
赤葦「汗かきすぎじゃない?」
●●「逆に聞くけどなんで汗かいてないんだよお前」
赤葦「まあスポーツマンだからね」
●●「一生スポーツできない体にしてやる」
赤葦「出来ないことは言わないほうが良いよ」
烏野高校のいち生徒であるわたしは
潔子ちゃんのお願いでこの合宿に来ることになった。
東京に行く、ということで
もちろんお金はたくさん持ってきていたわけではあるが
そのお金がまさか赤葦のアイス代の一部になるとは。
●●「それで、赤葦さ」
赤葦「ん?」
●●「わたしが黙って宮城に行ったこと怒ってんの?」
赤葦「全然」
●●「じゃあその手元のアイスはなんだよ」
●●「わたしに買わせたんだろうが」
きゅ、ときつく眉を寄せて垂れつつあるアイスを指差す。
しかもこのアイス、限定モノで高かったんだぞ。
そういう念も唱えながら顔色ひとつ変えない
赤葦の様子を恨めしげに睨みつける。
赤葦「...暑くて可哀想な俺のために買ったんじゃなくて?」
●●「買わせたんだろうが」
赤葦「いや...まあ、急にいなくなって寂しかったのはあるかな」
赤葦「俺●●のこと好きだし」
棒をくわえたままの告白に、思わず暑さを忘れた。
いや、正確には顔以外の暑さだ。
顔だけがやけに暑くてどうも言葉が出ない。
赤葦「ごちそうさまでした、後で練習付き合ってね」
●●「う、や、無理だし嫌だし」
赤葦「照れるとそんなんなっちゃうんだ。かわいいね」
赤葦「好きだよ」
アイスの、ただの棒をくわえたままなのに。
ほんと意味わかんないシチュエーションなのに。
もっと、おしゃれな告白がよかったのに。
初めての彼氏は、同い年か先輩が良かったのに。
●●「わたしも、すき、」
どんどん近寄ってくる、うざったいくらい整った顔を押しのけて
熱々になった自分の顔を両手で覆う。
その手の隙間から見えた赤葦と夏模様は、
なんとなく悪くないなと思った。
赤葦「、え」
赤葦の口から落ちるアイスの棒には
”あたり”と表記されていた。
___
黒尾「本命ちゃん捕まえれてよかったねぇ赤葦クーン」
赤葦「、いつ誰にそれ聞いたんですか」
木兎「んぉ?あかーし顔まっかだなァ!」
その日の第三体育館では
赤くなる赤葦を囲む3年生が見られたそうで。
創作元:ハイキュー‼️
キャラ:赤葦京治
・・・
汗ばむどころじゃない、滝のように流れる汗は
わたしたちへ直に夏を告げた。
赤葦「うわ、垂れてきた」
エアコンとかいう便利なものは
体育館に置いてあるはずもなく赤葦と2人アイスを貪る。
冷たい液体が体を冷やしていくが気持ちいいのは一瞬で
次の瞬間には暑さが際立って感じられた。
赤葦「汗かきすぎじゃない?」
●●「逆に聞くけどなんで汗かいてないんだよお前」
赤葦「まあスポーツマンだからね」
●●「一生スポーツできない体にしてやる」
赤葦「出来ないことは言わないほうが良いよ」
烏野高校のいち生徒であるわたしは
潔子ちゃんのお願いでこの合宿に来ることになった。
東京に行く、ということで
もちろんお金はたくさん持ってきていたわけではあるが
そのお金がまさか赤葦のアイス代の一部になるとは。
●●「それで、赤葦さ」
赤葦「ん?」
●●「わたしが黙って宮城に行ったこと怒ってんの?」
赤葦「全然」
●●「じゃあその手元のアイスはなんだよ」
●●「わたしに買わせたんだろうが」
きゅ、ときつく眉を寄せて垂れつつあるアイスを指差す。
しかもこのアイス、限定モノで高かったんだぞ。
そういう念も唱えながら顔色ひとつ変えない
赤葦の様子を恨めしげに睨みつける。
赤葦「...暑くて可哀想な俺のために買ったんじゃなくて?」
●●「買わせたんだろうが」
赤葦「いや...まあ、急にいなくなって寂しかったのはあるかな」
赤葦「俺●●のこと好きだし」
棒をくわえたままの告白に、思わず暑さを忘れた。
いや、正確には顔以外の暑さだ。
顔だけがやけに暑くてどうも言葉が出ない。
赤葦「ごちそうさまでした、後で練習付き合ってね」
●●「う、や、無理だし嫌だし」
赤葦「照れるとそんなんなっちゃうんだ。かわいいね」
赤葦「好きだよ」
アイスの、ただの棒をくわえたままなのに。
ほんと意味わかんないシチュエーションなのに。
もっと、おしゃれな告白がよかったのに。
初めての彼氏は、同い年か先輩が良かったのに。
●●「わたしも、すき、」
どんどん近寄ってくる、うざったいくらい整った顔を押しのけて
熱々になった自分の顔を両手で覆う。
その手の隙間から見えた赤葦と夏模様は、
なんとなく悪くないなと思った。
赤葦「、え」
赤葦の口から落ちるアイスの棒には
”あたり”と表記されていた。
___
黒尾「本命ちゃん捕まえれてよかったねぇ赤葦クーン」
赤葦「、いつ誰にそれ聞いたんですか」
木兎「んぉ?あかーし顔まっかだなァ!」
その日の第三体育館では
赤くなる赤葦を囲む3年生が見られたそうで。
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