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あつまれ短編集の森

#6

赤葦と夏模様 ハイキュー

 [太字]赤葦と夏模様[/太字]

創作元:ハイキュー‼️

キャラ:赤葦京治



・・・



汗ばむどころじゃない、滝のように流れる汗は

わたしたちへ直に夏を告げた。



 赤葦「うわ、垂れてきた」



エアコンとかいう便利なものは

体育館に置いてあるはずもなく赤葦と2人アイスを貪る。


冷たい液体が体を冷やしていくが気持ちいいのは一瞬で

次の瞬間には暑さが際立って感じられた。



 赤葦「汗かきすぎじゃない?」


 ●●「逆に聞くけどなんで汗かいてないんだよお前」


 赤葦「まあスポーツマンだからね」


 ●●「一生スポーツできない体にしてやる」


 赤葦「出来ないことは言わないほうが良いよ」



烏野高校のいち生徒であるわたしは

潔子ちゃんのお願いでこの合宿に来ることになった。

東京に行く、ということで

もちろんお金はたくさん持ってきていたわけではあるが

そのお金がまさか赤葦のアイス代の一部になるとは。



 ●●「それで、赤葦さ」


 赤葦「ん?」


 ●●「わたしが黙って宮城に行ったこと怒ってんの?」


 赤葦「全然」


 ●●「じゃあその手元のアイスはなんだよ」


 ●●「わたしに買わせたんだろうが」



きゅ、ときつく眉を寄せて垂れつつあるアイスを指差す。

しかもこのアイス、限定モノで高かったんだぞ。

そういう念も唱えながら顔色ひとつ変えない

赤葦の様子を恨めしげに睨みつける。



 赤葦「...暑くて可哀想な俺のために買ったんじゃなくて?」


 ●●「買わせたんだろうが」


 赤葦「いや...まあ、急にいなくなって寂しかったのはあるかな」


 赤葦「俺●●のこと好きだし」



棒をくわえたままの告白に、思わず暑さを忘れた。

いや、正確には顔以外の暑さだ。

顔だけがやけに暑くてどうも言葉が出ない。



 赤葦「ごちそうさまでした、後で練習付き合ってね」


 ●●「う、や、無理だし嫌だし」


 赤葦「照れるとそんなんなっちゃうんだ。かわいいね」


 赤葦「好きだよ」



アイスの、ただの棒をくわえたままなのに。

ほんと意味わかんないシチュエーションなのに。

もっと、おしゃれな告白がよかったのに。

初めての彼氏は、同い年か先輩が良かったのに。



 ●●「わたしも、すき、」



どんどん近寄ってくる、うざったいくらい整った顔を押しのけて

熱々になった自分の顔を両手で覆う。

その手の隙間から見えた赤葦と夏模様は、

なんとなく悪くないなと思った。



 赤葦「、え」



赤葦の口から落ちるアイスの棒には



”あたり”と表記されていた。



___



 黒尾「本命ちゃん捕まえれてよかったねぇ赤葦クーン」


 赤葦「、いつ誰にそれ聞いたんですか」


 木兎「んぉ?あかーし顔まっかだなァ!」



その日の第三体育館では

赤くなる赤葦を囲む3年生が見られたそうで。

このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

私が書く小説一覧表

他創作小説:「境界線で夢を見た」「消えた失敗作と私」
イチオシが「消えた失敗作と私」
そして一番最初に書き始めた「境界線で夢を見た」
どちらもヒロアカの二次創作です。よければ見てください。見ていただけたら喜びます。
※境界線のほうは文が下手くそで読みづらいと思われます。
オリジナル:「好きです、殺させて下さい。」
手紙をモチーフにしたオリジナル小説です。興味がある方は覗いていってほしいです。

2024/10/26 23:23

むたです ID:≫ipQfoJGWoroSQ
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