あつまれ短編集の森
[太字]償え[/太字]
キャラ:爆豪勝己、緑谷出久
・・・
●●「いずく、いずく」
いつだって、あいつが笑顔を見せるのはデクにだけ。
デクに引っ付いて回って、デクがいなくなったら泣く。
そんなあいつにババアが笑ってたな。
「勝己はどう?」つって。
中学生という子供ながらもなんだかんだあいつが好きで
正直期待はしてた。
せめてすこしくらいは迷ってくれると。
●●「いずくじゃないといやです」
でも現実はそういうもんじゃなく、非情にも俺は拒まれた。
まるで哀れむみたいな目で見てくる大人どもが
気色悪くて吐きかけた覚えがある。
爆豪「んなもんどうでもいい...あいつは俺が、」
壁に立て掛けられた、だいぶ
小さいころの...恐らく幼稚園くらい。
そのときの写真を潰れないよう
軽く握りしめ顔をまくらへ押し付ける。
そして
爆豪「俺ンもんになれや!..付き合え!」
俺の叫びは誰にも聞かれずまくらへ吸収されていった。
___
出久「あれ、●●ちゃん風邪引いたのかなあ...」
雄英校へ合格し、とうとう入学だというのに
人けのない●●ちゃん家のドアを叩く。
しばらく繰り返してるうちに
後ろあたりから足音が聞こえ、振り返ると
そこには幼馴染のかっちゃんがいた。
出久「ね、ねえ!●●ちゃん知らない?」
なにか知ってるかも、と思い怯えながらも声をかけると
かっちゃんは口角を上げて
僕の問いになにも答えず去っていった。
普段僕に向けることない笑みに不信感を募らせつつも
これ以上は待てない、遅れるということで
●●ちゃんを待つのも考えるのもやめにした。
結局あの笑みに隠された想いはわからないままだ。
___
相澤「?おい緑谷爆豪。お前らの幼馴染はどうした」
緑谷「それが家にもいないみたいで...」
爆豪「知らねえ」
相澤「そうか、親に連絡でも入れておくよ」
___
●●「いずく、たすけて」
こうなったのも俺の気持ちが歪んだのも。
お前が元凶なんだよ。
だから俺に従え、そして今までを償え。
そうしたら出してやるから。
キャラ:爆豪勝己、緑谷出久
・・・
●●「いずく、いずく」
いつだって、あいつが笑顔を見せるのはデクにだけ。
デクに引っ付いて回って、デクがいなくなったら泣く。
そんなあいつにババアが笑ってたな。
「勝己はどう?」つって。
中学生という子供ながらもなんだかんだあいつが好きで
正直期待はしてた。
せめてすこしくらいは迷ってくれると。
●●「いずくじゃないといやです」
でも現実はそういうもんじゃなく、非情にも俺は拒まれた。
まるで哀れむみたいな目で見てくる大人どもが
気色悪くて吐きかけた覚えがある。
爆豪「んなもんどうでもいい...あいつは俺が、」
壁に立て掛けられた、だいぶ
小さいころの...恐らく幼稚園くらい。
そのときの写真を潰れないよう
軽く握りしめ顔をまくらへ押し付ける。
そして
爆豪「俺ンもんになれや!..付き合え!」
俺の叫びは誰にも聞かれずまくらへ吸収されていった。
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出久「あれ、●●ちゃん風邪引いたのかなあ...」
雄英校へ合格し、とうとう入学だというのに
人けのない●●ちゃん家のドアを叩く。
しばらく繰り返してるうちに
後ろあたりから足音が聞こえ、振り返ると
そこには幼馴染のかっちゃんがいた。
出久「ね、ねえ!●●ちゃん知らない?」
なにか知ってるかも、と思い怯えながらも声をかけると
かっちゃんは口角を上げて
僕の問いになにも答えず去っていった。
普段僕に向けることない笑みに不信感を募らせつつも
これ以上は待てない、遅れるということで
●●ちゃんを待つのも考えるのもやめにした。
結局あの笑みに隠された想いはわからないままだ。
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相澤「?おい緑谷爆豪。お前らの幼馴染はどうした」
緑谷「それが家にもいないみたいで...」
爆豪「知らねえ」
相澤「そうか、親に連絡でも入れておくよ」
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●●「いずく、たすけて」
こうなったのも俺の気持ちが歪んだのも。
お前が元凶なんだよ。
だから俺に従え、そして今までを償え。
そうしたら出してやるから。
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