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あつまれ短編集の森

#3

最期になるから

 [太字]最期になるから[/太字]

キャラ:五条悟、虎杖悠仁



・・・



 ●●「かえらなきゃ」


 ●●「五条と出会わない世界に」



そうやって少女は砂時計をひるがえす。

首にかけられたペンダントには

呪術高専1年生、虎杖悠仁の写真が飾られていた。


___



 五条「何してんの」


___



 ●●「ッは」


 五条「何しようとしてたか、言えよ」



呪術高専の教師こと

五条悟が、少女にもたれかかる。

正しくは押し倒した、だろうか。



 ●●「五条には...言えない」



少女の術式は砂時計。

自身の身体から出される砂時計によって

過去へ戻ることができる。


そしてそれを、自分のために使おうとした。

この事実を知っていたか否か、

それともなんなのか。五条悟は砂時計を破壊した。



 五条「言えない?言っただろ、その術式勝手に使うなって」


 五条「もしかして悠仁に会いに行こうとした?」


 五条「俺から逃げれるなんて本気で思ってる?」


 五条「体まで幼くしちゃってさ」


 五条「悠仁と同級生にでもなったつもりかよ」


 五条「お前は教師。未成年に恋してんじゃねえよ」



五条悟はさらにもう一度強く踏みつけて

砂時計をバラバラにした。

その砂時計は、少女の体と直結している。

つまり砂時計を壊せば少女も壊れる。

死ぬのだ。



 五条「”悟が好きです”」


 五条「痛い思いしたくないならそう言えよ」



崩れゆく体を治すことなく

このまま死ねたらいいな、なんて洒落にならない

ことを考えながら蒼い目を見つめた。


もう、最期になるから



 ●●「わたしのこと、殺しちゃったね」


 ●●「人殺し」



とっておきの呪いを吐いた。

一生、後悔してよね。



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2024/10/18 20:59

むたです ID:≫ipQfoJGWoroSQ
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