あつまれ短編集の森
ホークス「くそ、」
頭にこびりついて離れない指輪。
最近、先輩がヴィランだと疑われていた。
だからどうにかその疑いを晴らしたくて、
公安からの信頼を得るため引っ掛けた嘘だったはず。
まさか本当に繋がりがあったなんて。
●●『っ黒霧!』
こうして黒霧が来たのがなによりの証拠だし
荼毘『誰の女に___』
複製荼毘も先輩をよく知った口ぶりだった。
それでも___
ホークス「っく、すきです、せんぱい」
この気持ちだけは、どうも否定できなかった。
どうしようもなく、情けないくらい先輩が好きだった。
・・・
目の前に広がる、信じがたい光景。
地面に転がる片腕のない血まみれの人と、
ホークス「えぁ、せ、んぱ」
自分の体じゃないみたいに体が動かなくて。
呼吸が浅くなって、目の前が真っ暗になる。
ゆるりと振り返る先輩の頬には赤い、ソレが付着いていた。
●●「ホークス...」
金縛りにあったときのような感覚。
手足どころか指先すら動かせない、そんな感覚。
流暢に動くのは口だけ。
ホークス「なにして...るんですか」
ホークス「なにかの間違いですよね」
ホークス「この前の黒霧と荼毘だって...!せんぱ___」
●●「ホークス」
黙れ。
そう言うかのごとく被せられる俺の名。
●●「...私はもう、ヒーローじゃないよ。ごめんね」
静かになった俺を見て、先輩は言葉を吐いた。
それは先輩を信じ続けていた俺にとって
ひどく残酷で、苦しいもので。
●●「人を殺したのだって初めてじゃないんだ」
そう言いつつ押し付けられる
ヴィランでもなんでもない一般市民の砕けた腕。
自分から渡しておいて先輩はというと
青ざめる俺の顔を悲しそうに見た。
それから血に塗れたその手で
●●「あの日のヒーロー...白雲●●じゃないんだよ」
ひどく優しく俺の剛翼に触れた。
こんなにしっかり触ってもらえたのは
久しぶりなものだから
不謹慎極まりないがうるさく心臓が跳ねる。
”愛してます”
溢れかけた愛の言葉を飲み込んで
代わりに
ホークス「全部、俺がやったことにします」
愛した罪を、己に背負わせた。
頭にこびりついて離れない指輪。
最近、先輩がヴィランだと疑われていた。
だからどうにかその疑いを晴らしたくて、
公安からの信頼を得るため引っ掛けた嘘だったはず。
まさか本当に繋がりがあったなんて。
●●『っ黒霧!』
こうして黒霧が来たのがなによりの証拠だし
荼毘『誰の女に___』
複製荼毘も先輩をよく知った口ぶりだった。
それでも___
ホークス「っく、すきです、せんぱい」
この気持ちだけは、どうも否定できなかった。
どうしようもなく、情けないくらい先輩が好きだった。
・・・
目の前に広がる、信じがたい光景。
地面に転がる片腕のない血まみれの人と、
ホークス「えぁ、せ、んぱ」
自分の体じゃないみたいに体が動かなくて。
呼吸が浅くなって、目の前が真っ暗になる。
ゆるりと振り返る先輩の頬には赤い、ソレが付着いていた。
●●「ホークス...」
金縛りにあったときのような感覚。
手足どころか指先すら動かせない、そんな感覚。
流暢に動くのは口だけ。
ホークス「なにして...るんですか」
ホークス「なにかの間違いですよね」
ホークス「この前の黒霧と荼毘だって...!せんぱ___」
●●「ホークス」
黙れ。
そう言うかのごとく被せられる俺の名。
●●「...私はもう、ヒーローじゃないよ。ごめんね」
静かになった俺を見て、先輩は言葉を吐いた。
それは先輩を信じ続けていた俺にとって
ひどく残酷で、苦しいもので。
●●「人を殺したのだって初めてじゃないんだ」
そう言いつつ押し付けられる
ヴィランでもなんでもない一般市民の砕けた腕。
自分から渡しておいて先輩はというと
青ざめる俺の顔を悲しそうに見た。
それから血に塗れたその手で
●●「あの日のヒーロー...白雲●●じゃないんだよ」
ひどく優しく俺の剛翼に触れた。
こんなにしっかり触ってもらえたのは
久しぶりなものだから
不謹慎極まりないがうるさく心臓が跳ねる。
”愛してます”
溢れかけた愛の言葉を飲み込んで
代わりに
ホークス「全部、俺がやったことにします」
愛した罪を、己に背負わせた。
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