【参加型】短編恋愛。
「凪くん〜!!凪く〜ん!帰ろ〜っ?」
バイト終わり。[漢字]三枝 千晴[/漢字][ふりがな]さえぐさ ちはる[/ふりがな]は[漢字]夜空 凪[/漢字][ふりがな]よぞら なぎ[/ふりがな]の背に飛び込んだ。
藍色で長めな髪に、黄色く輝く瞳は常に僕を魅了する。
「三枝ー。夜空くんを怖がらせんなよー?」
店長にそう言われるが気にしない。凪はこれでも喜んでくれている。[小文字]はずだ[/小文字]
「千晴さん。エプロンを脱ぎたいので離れていただけますか。」
「ちぇ〜。はぁーい」
↺
「お疲れ様で〜す!」「お疲れ様です。」
退勤時間が同じな俺たちはいつも途中まで一緒に帰っている。
「ひやぁ〜、寒いなぁ〜…凪くーんっ!手、繋ご?」
「いやです。一人でつないでください。」
「一人って寂しくない〜?あっ!凪くんさ、この後暇?」
「暇って、、もう夜ですよ?家に帰ります。」
「えぇ〜?ちょっと出かけよ!!めちゃくちゃおいしいコーヒー売ってる夜カフェあってさ〜」
好物のコーヒーを出しても彼は「帰ります」の一点だった。
「ねぇっお願いっ!行こう、?」
凪の手をぎゅっと握ってお願いする。すると凪は少し心が揺らぐような表情をした。そして僕の手を解き、こう言う。
「行ってあげるよ。別に千晴と行きたいんじゃなくて、俺が単に飲みたいだけ。しゃーなしだし、、」
相変わらずの言葉を放つとスマートフォンを触り始めた。
両親に連絡をするらしい。
俺の家は連絡しなくても日付が変わらない時間までは好きにしていい。いわゆるフリーなのだ。
しかし凪はそうもいかず、こまめに連絡しなければいけない。
文字を打つのが面倒になったのか凪は電話を始めた。
「ー…ねぇ…お願い。」
どうやら、いい返事はきけていないらしい。
お願いしている凪を見つめるのも可愛いから好きなのだが、せっかくなら連れていってあげたい。
そう思った俺は凪からスマホを奪い取った。
「もしもーし。凪くんの彼氏の三枝千晴で〜す!俺が凪くんを守るので、行かせてくれませんか?」
それをきいた凪は「げ、」と明らか嫌だと言う声を出した。
しかし顔は赤い。このツンデレめ、ちょーかわいいじゃん。
「面倒なことなる、、」
そう呟いた凪。何が面倒なのだろうかという疑問が解決するには時間が要らなかった。
[太字]『うそっ!凪に彼氏?!これって、、ベーコンレタス系?!熱々展開じゃない!えっ!凪を任せたわ!千晴くんっていった?ぜひうちにもきて!!!』[/太字]
おそらく凪の母親だろう。母親は何故かこんなにもノリノリでいってきてよいと言ってくれた。
少し驚きが隠せないが、まあ素直に喜ぶとしよう。
しばらく歩いてついた夜カフェはとても綺麗だ。ドアを開けるとカラン、と綺麗な音が鳴る。
店長さんらしき人のみの小さなカフェ。そこのコーヒーは絶品だと店長から言われていた。
俺らが席に座ると店員さんは水とメニューを持ってきてくれた。
メニューを開ける。ランチのページ、デザートのページ、ドリンクのページと三枚ある。
ランチも美味しそうなのだが甘いものが食べたい俺は色々悩んだ末、フレンチトーストとロイヤルミルクティーを頼んだ。
凪は思っていた通り、コーヒーを頼む。
「ごめんね〜、凪くん。さっきは変なこと色々言っちゃって、、」
「本当ですよ。どうしてくれるんですか、、」
「ごめんっ!!」
[小文字]「でも、、ここに千晴と来れてよかった。あ、ありがと、」[/小文字]
凪が何か言った気がするがうまくきこえず、もう一回と言おうとすると不運なことに店員さんがきてしまった。
仕方がなく諦めてフレンチトーストに手を出す。
一口食べるとふわふわでとろけるフレンチトーストも、甘みと上品さをもっているロイヤルミルクティーもとてもおいしい。
凪も気に入っているようで口角が上がっている。
[中央寄せ][太字]あぁ。かわいい。[/太字][/中央寄せ]
俺はたった今決めた。今日、凪くんの隣をもらおう。
嘘でなく、誤魔化しでなく、本当の彼氏に。
バイト終わり。[漢字]三枝 千晴[/漢字][ふりがな]さえぐさ ちはる[/ふりがな]は[漢字]夜空 凪[/漢字][ふりがな]よぞら なぎ[/ふりがな]の背に飛び込んだ。
藍色で長めな髪に、黄色く輝く瞳は常に僕を魅了する。
「三枝ー。夜空くんを怖がらせんなよー?」
店長にそう言われるが気にしない。凪はこれでも喜んでくれている。[小文字]はずだ[/小文字]
「千晴さん。エプロンを脱ぎたいので離れていただけますか。」
「ちぇ〜。はぁーい」
↺
「お疲れ様で〜す!」「お疲れ様です。」
退勤時間が同じな俺たちはいつも途中まで一緒に帰っている。
「ひやぁ〜、寒いなぁ〜…凪くーんっ!手、繋ご?」
「いやです。一人でつないでください。」
「一人って寂しくない〜?あっ!凪くんさ、この後暇?」
「暇って、、もう夜ですよ?家に帰ります。」
「えぇ〜?ちょっと出かけよ!!めちゃくちゃおいしいコーヒー売ってる夜カフェあってさ〜」
好物のコーヒーを出しても彼は「帰ります」の一点だった。
「ねぇっお願いっ!行こう、?」
凪の手をぎゅっと握ってお願いする。すると凪は少し心が揺らぐような表情をした。そして僕の手を解き、こう言う。
「行ってあげるよ。別に千晴と行きたいんじゃなくて、俺が単に飲みたいだけ。しゃーなしだし、、」
相変わらずの言葉を放つとスマートフォンを触り始めた。
両親に連絡をするらしい。
俺の家は連絡しなくても日付が変わらない時間までは好きにしていい。いわゆるフリーなのだ。
しかし凪はそうもいかず、こまめに連絡しなければいけない。
文字を打つのが面倒になったのか凪は電話を始めた。
「ー…ねぇ…お願い。」
どうやら、いい返事はきけていないらしい。
お願いしている凪を見つめるのも可愛いから好きなのだが、せっかくなら連れていってあげたい。
そう思った俺は凪からスマホを奪い取った。
「もしもーし。凪くんの彼氏の三枝千晴で〜す!俺が凪くんを守るので、行かせてくれませんか?」
それをきいた凪は「げ、」と明らか嫌だと言う声を出した。
しかし顔は赤い。このツンデレめ、ちょーかわいいじゃん。
「面倒なことなる、、」
そう呟いた凪。何が面倒なのだろうかという疑問が解決するには時間が要らなかった。
[太字]『うそっ!凪に彼氏?!これって、、ベーコンレタス系?!熱々展開じゃない!えっ!凪を任せたわ!千晴くんっていった?ぜひうちにもきて!!!』[/太字]
おそらく凪の母親だろう。母親は何故かこんなにもノリノリでいってきてよいと言ってくれた。
少し驚きが隠せないが、まあ素直に喜ぶとしよう。
しばらく歩いてついた夜カフェはとても綺麗だ。ドアを開けるとカラン、と綺麗な音が鳴る。
店長さんらしき人のみの小さなカフェ。そこのコーヒーは絶品だと店長から言われていた。
俺らが席に座ると店員さんは水とメニューを持ってきてくれた。
メニューを開ける。ランチのページ、デザートのページ、ドリンクのページと三枚ある。
ランチも美味しそうなのだが甘いものが食べたい俺は色々悩んだ末、フレンチトーストとロイヤルミルクティーを頼んだ。
凪は思っていた通り、コーヒーを頼む。
「ごめんね〜、凪くん。さっきは変なこと色々言っちゃって、、」
「本当ですよ。どうしてくれるんですか、、」
「ごめんっ!!」
[小文字]「でも、、ここに千晴と来れてよかった。あ、ありがと、」[/小文字]
凪が何か言った気がするがうまくきこえず、もう一回と言おうとすると不運なことに店員さんがきてしまった。
仕方がなく諦めてフレンチトーストに手を出す。
一口食べるとふわふわでとろけるフレンチトーストも、甘みと上品さをもっているロイヤルミルクティーもとてもおいしい。
凪も気に入っているようで口角が上がっている。
[中央寄せ][太字]あぁ。かわいい。[/太字][/中央寄せ]
俺はたった今決めた。今日、凪くんの隣をもらおう。
嘘でなく、誤魔化しでなく、本当の彼氏に。
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