【参加型】短編恋愛。
学校の終わりを告げるチャイムが鳴った。
「はい。じゃあまた明日なー。」
俺、[漢字]夕凪 璃透[/漢字][ふりがな]ゆうなぎ あきつ[/ふりがな]の一言で生徒は次々と帰っていく。俺はこの高校の2年A組の担任をしている。そしてこのクラスには悩んでいる生徒がいる。
「神威。部活ないなら帰れよ、、」
たった一人、机から離れようとしない生徒がいる。[漢字]神威 柳太[/漢字][ふりがな]かむい りゅうた[/ふりがな]という生徒だ。
白いシュッとしたウルフ髪の俺とは違い、赤いふわふわとした髪を持ち赤と橙のオッドアイが目立つ神威はまさに明るい犬系男子といったところだ。
「せんせー!掃除手伝ってあげる〜」
「別に頼んでないが、、まあいいか。お願いするよ。」
そう答えると神威は鼻歌を歌ってほうきでゴミを掃き始めた。
「せんせー!ちりとり〜〜!」
「何様だ、、はいよ。」
ぺーんと人差し指で神威の額を軽くつつく。神威は「いて」と笑いながら呟いた。
掃除も終わり教室を閉めようとしたとき、神威は立ち止まってこう言った。
「せんせー?せんせーって明後日空いてる?」
「へ?」と言わざるおえなかった。なぜなら今日は金曜日。明後日は日曜日だからだ。学校はない。
「神威?明後日は学校ないぞ?日曜日だからな。」
神威はこくりと頷くとこう続ける。
「そーだよ!せんせーさ、猫好きでしょ?俺も好きでさ!めちゃくちゃいい猫カフェ見つけたから一緒に行きたくて、、」
少し照れくさそうに話す神威を夕日はフィルターをかけるように照らす。
俺は少し黙った後、彼の誘いを了承した。自分の口角が上がらないようにして。
日曜日の昼過ぎ。俺はとある公園のベンチで神威を待っていた。
少し待っていると頬に何か温かいものが触れた。
驚いた俺はあわてて後ろを向く。そこにはタートルネックを着た神威の姿。いつもとは違うその姿にかっこいいと思ってしまった。
「何、せんせー見惚れちゃった〜?」
じっと見ていると神威にそう言われた。
「うるさい。行くぞ」
誤魔化すように言うと神威から温かくて甘いキャラメルラテをもらった。
甘いものが好きということがバレていたなんて、人柄が良すぎるのではないか。
頬が赤くなるのを秋の寒さのせいにしてぐい、とキャラメルラテをのんだ。
いつもと同じはずなのに、いつもよりも温かく、いつもよりも甘かった。
猫カフェはとてもかわいく幸せで、口角がかなりゆるゆるだったらしいがこのときはそれどころではなかった。
「やば、、ちょーかわいいっ」
人に対して褒めたり甘く接するのは苦手な俺でも好きなものには口にしてしまう。
「かわい、、やっぱ好きだぁ、。」
神威はいつも甘いイメージがあるが今回の一言は本当に心の底から出た一言のように感じた。
でもさっき、こっちを見てそう言っていなかったか?そう思って神威の方を向くとバチっと目が合った。
何故か俺の頬は赤くなる。俺はまた隠すようにそっぽを向く。今日の俺はどこか変だ。
猫カフェから出てぶらぶらと今日を楽しんだ。帰り道も橙色に染まったとき、神威がぴたりと足を止めた。
「せんせー!璃透せんせー。俺さ、せんせーのことが好き。俺のものになてくれない?」
「ちょ、ちょっと待て。神威。俺は先生で神威は生徒だ。それに俺は神威のことなんて、、」
「好きじゃないって言うんですか?今日、あんな顔をしていて?せんせ〜ウソはバレちゃうよ」
認めるしかできない。だってこんなにも神威のことを好きになってしまったのだから。
「俺でよければ。」
「はい。じゃあまた明日なー。」
俺、[漢字]夕凪 璃透[/漢字][ふりがな]ゆうなぎ あきつ[/ふりがな]の一言で生徒は次々と帰っていく。俺はこの高校の2年A組の担任をしている。そしてこのクラスには悩んでいる生徒がいる。
「神威。部活ないなら帰れよ、、」
たった一人、机から離れようとしない生徒がいる。[漢字]神威 柳太[/漢字][ふりがな]かむい りゅうた[/ふりがな]という生徒だ。
白いシュッとしたウルフ髪の俺とは違い、赤いふわふわとした髪を持ち赤と橙のオッドアイが目立つ神威はまさに明るい犬系男子といったところだ。
「せんせー!掃除手伝ってあげる〜」
「別に頼んでないが、、まあいいか。お願いするよ。」
そう答えると神威は鼻歌を歌ってほうきでゴミを掃き始めた。
「せんせー!ちりとり〜〜!」
「何様だ、、はいよ。」
ぺーんと人差し指で神威の額を軽くつつく。神威は「いて」と笑いながら呟いた。
掃除も終わり教室を閉めようとしたとき、神威は立ち止まってこう言った。
「せんせー?せんせーって明後日空いてる?」
「へ?」と言わざるおえなかった。なぜなら今日は金曜日。明後日は日曜日だからだ。学校はない。
「神威?明後日は学校ないぞ?日曜日だからな。」
神威はこくりと頷くとこう続ける。
「そーだよ!せんせーさ、猫好きでしょ?俺も好きでさ!めちゃくちゃいい猫カフェ見つけたから一緒に行きたくて、、」
少し照れくさそうに話す神威を夕日はフィルターをかけるように照らす。
俺は少し黙った後、彼の誘いを了承した。自分の口角が上がらないようにして。
日曜日の昼過ぎ。俺はとある公園のベンチで神威を待っていた。
少し待っていると頬に何か温かいものが触れた。
驚いた俺はあわてて後ろを向く。そこにはタートルネックを着た神威の姿。いつもとは違うその姿にかっこいいと思ってしまった。
「何、せんせー見惚れちゃった〜?」
じっと見ていると神威にそう言われた。
「うるさい。行くぞ」
誤魔化すように言うと神威から温かくて甘いキャラメルラテをもらった。
甘いものが好きということがバレていたなんて、人柄が良すぎるのではないか。
頬が赤くなるのを秋の寒さのせいにしてぐい、とキャラメルラテをのんだ。
いつもと同じはずなのに、いつもよりも温かく、いつもよりも甘かった。
猫カフェはとてもかわいく幸せで、口角がかなりゆるゆるだったらしいがこのときはそれどころではなかった。
「やば、、ちょーかわいいっ」
人に対して褒めたり甘く接するのは苦手な俺でも好きなものには口にしてしまう。
「かわい、、やっぱ好きだぁ、。」
神威はいつも甘いイメージがあるが今回の一言は本当に心の底から出た一言のように感じた。
でもさっき、こっちを見てそう言っていなかったか?そう思って神威の方を向くとバチっと目が合った。
何故か俺の頬は赤くなる。俺はまた隠すようにそっぽを向く。今日の俺はどこか変だ。
猫カフェから出てぶらぶらと今日を楽しんだ。帰り道も橙色に染まったとき、神威がぴたりと足を止めた。
「せんせー!璃透せんせー。俺さ、せんせーのことが好き。俺のものになてくれない?」
「ちょ、ちょっと待て。神威。俺は先生で神威は生徒だ。それに俺は神威のことなんて、、」
「好きじゃないって言うんですか?今日、あんな顔をしていて?せんせ〜ウソはバレちゃうよ」
認めるしかできない。だってこんなにも神威のことを好きになってしまったのだから。
「俺でよければ。」
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