【参加型】短編恋愛。
「れんせんぱ〜い!!一緒にお昼ご飯食べませんかっ?」
4限終わり。俺、[漢字]荻野 蓮[/漢字][ふりがな]おぎの れん[/ふりがな]は教科書を机にしまっていた。そんなとき、彼が教室に来たのだ。
黒い髪に青い瞳をしている彼の名は[漢字]山野 晴翔[/漢字][ふりがな]やまの はると[/ふりがな]。そして俺と同じ、吹奏楽部の後輩だ。
俺は高校二年生。晴翔は一個下、高校一年生だ。
先輩に憧れるとか、尊敬するとかそういうのは俺自身もあるし、納得できる。
が、教室まで来てお昼ご飯まで誘われるというのは通常なのだろうか。
という疑問を抱いているがいまだに解決できていない。
「俺でいいなら、食べよ。」
相変わらず無表情でそう言ってしまう自分に少し苛立つが、晴翔は気にしていないようで、寧ろ嬉しそうに笑う。
晴翔はふわふわとした犬のようだ。
いつか飛んでいってしまうのではないかと思うほどふわふわしている。
そんなふわふわした晴翔を連れて、俺は屋上へ向かった。
俺の気に入っているところだ。今日は快晴で屋上で食べるのにもってこいだった。
向かっている間、何人もの生徒に話しかけられた。
「晴翔〜!先輩?仲良いなぁ〜!」
「晴翔、また先輩?相変わらずだね〜〜」
晴翔は二年生のムードメーカーのようで、かなりの人数に囲まれた。
なんとかしてここから抜け出したかった俺は瞬時に色々考えた。
無視して進む?それとも、少しキレる?いや、だめだ。晴翔の印象が悪くなってしまう。
最終的に仕方なく俺は口角をあげて他の生徒に言った。
「晴翔は大切な後輩なんでね。仲良くて当たり前でしょ?」
そして、そそくさと廊下を晴翔の手を引いて歩いた。
ようやく屋上にいける。そう思った時、目の前には晴翔の親友の姿。
「晴翔〜今から飯?え、俺も一緒に食べちゃだめー?」
ついつい「え、?」と口にしかけた。何してんだ、俺。別に、晴翔は自分のではないのに。
晴翔はどうするのだろうか、そうおもってしまった俺は晴翔の方をちら、とみる。
ぱち、と視線が合う。
俺は照れ臭くてそっぽを向いたが、晴翔はにまっと笑ってその後こう言った。
「ん〜ごめん!今日は蓮先輩と二人で!食べるんだ〜」
それを聞いた親友は「りょーかい」と一言。そして違う方へと向かっていった。
「よかったのか?」
そう晴翔に尋ねる。少し苦い顔で大丈夫ですと言われると思っていた。
しかし晴翔はきょとん、とした顔をした。
「え?俺さっき言いましたよ〜!今日は蓮先輩と二人がいいんです!蓮先輩と、食べたいんです!」
そう言って俺の手を掴む晴翔。その甘々でかわいらしい姿に俺は負け、笑顔でこう言った。
「ありがとう。」
晴翔に顔が熱いのをバレないようにして。
4限終わり。俺、[漢字]荻野 蓮[/漢字][ふりがな]おぎの れん[/ふりがな]は教科書を机にしまっていた。そんなとき、彼が教室に来たのだ。
黒い髪に青い瞳をしている彼の名は[漢字]山野 晴翔[/漢字][ふりがな]やまの はると[/ふりがな]。そして俺と同じ、吹奏楽部の後輩だ。
俺は高校二年生。晴翔は一個下、高校一年生だ。
先輩に憧れるとか、尊敬するとかそういうのは俺自身もあるし、納得できる。
が、教室まで来てお昼ご飯まで誘われるというのは通常なのだろうか。
という疑問を抱いているがいまだに解決できていない。
「俺でいいなら、食べよ。」
相変わらず無表情でそう言ってしまう自分に少し苛立つが、晴翔は気にしていないようで、寧ろ嬉しそうに笑う。
晴翔はふわふわとした犬のようだ。
いつか飛んでいってしまうのではないかと思うほどふわふわしている。
そんなふわふわした晴翔を連れて、俺は屋上へ向かった。
俺の気に入っているところだ。今日は快晴で屋上で食べるのにもってこいだった。
向かっている間、何人もの生徒に話しかけられた。
「晴翔〜!先輩?仲良いなぁ〜!」
「晴翔、また先輩?相変わらずだね〜〜」
晴翔は二年生のムードメーカーのようで、かなりの人数に囲まれた。
なんとかしてここから抜け出したかった俺は瞬時に色々考えた。
無視して進む?それとも、少しキレる?いや、だめだ。晴翔の印象が悪くなってしまう。
最終的に仕方なく俺は口角をあげて他の生徒に言った。
「晴翔は大切な後輩なんでね。仲良くて当たり前でしょ?」
そして、そそくさと廊下を晴翔の手を引いて歩いた。
ようやく屋上にいける。そう思った時、目の前には晴翔の親友の姿。
「晴翔〜今から飯?え、俺も一緒に食べちゃだめー?」
ついつい「え、?」と口にしかけた。何してんだ、俺。別に、晴翔は自分のではないのに。
晴翔はどうするのだろうか、そうおもってしまった俺は晴翔の方をちら、とみる。
ぱち、と視線が合う。
俺は照れ臭くてそっぽを向いたが、晴翔はにまっと笑ってその後こう言った。
「ん〜ごめん!今日は蓮先輩と二人で!食べるんだ〜」
それを聞いた親友は「りょーかい」と一言。そして違う方へと向かっていった。
「よかったのか?」
そう晴翔に尋ねる。少し苦い顔で大丈夫ですと言われると思っていた。
しかし晴翔はきょとん、とした顔をした。
「え?俺さっき言いましたよ〜!今日は蓮先輩と二人がいいんです!蓮先輩と、食べたいんです!」
そう言って俺の手を掴む晴翔。その甘々でかわいらしい姿に俺は負け、笑顔でこう言った。
「ありがとう。」
晴翔に顔が熱いのをバレないようにして。
このボタンは廃止予定です