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扉をこえて

#3

ドアの向こうの景色

ハスミンは全て話し始めた。
「まず、朕はそなたが夜空界に入った扉を教えて欲しいのである」
「夜空界って?」登世は早速質問した。
「そなたがドアから入った世界である」朕はまどろっこしそうに言った。
「朕は早く教えてほしいと思っておるぞ」
ハスミンは少し怖そうに言った。登世は別に怖いわけではなかったが、ハスミンが少し急いでいることに気づき、物置に連れて行った。
ハスミンはキョロキョロ周りを見て行った。「どこなのだ?」
「ここ。」登世はしゃがんでやっと入れるぐらいのドアを指差した。
するとハスミンはそのドアをベタベタ触り出したいった。
「ほう、なかなか上等なドアじゃの。昔は師範の家だったのかと思うぐらいじゃ。」
僕は、「で?その夜空界とかなんとかの世界のことについて教えてくれるはずじゃなかっのか?」と言った。
すると、ハスミンは「ああ、朕は覚えておるぞ」と一度咳払いをしていった。
「そなたの白腕輪を見てくれ」「あ!」登世はびっくりした。ハスミンが白腕輪だと言った腕輪が白色に光っていたのである。
「どうしたのか」ハスミンはいった。
「その、腕輪が光ってるんだ」
「何?」ハスミンは見るからに焦っていた。
「そんな訳があるはずないが。ま、まだ説明がわっておらんのに」などとしばらくぶつぶつ言いながらついに決心したと言う顔でこっちを向いた。
「登世。ドアの向こうに行こうではないか」「え?」
そして僕はまだ全部に説明されていないのに、ドアの向こうに行くことになった。

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2024/10/23 11:25

江川由里香 ID:≫91YYGRbRUeQ9I
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