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扉をこえて

#1

第一話 白の帯

登世は自分の物置を見てため息をついた。今日こそは物置の整理をしているものといらないものを分けなさい!とお母さんに自分の部屋に追いやられてしまったのだ。「そんな整理するようなものはないのにな〜」そう思って物置を開けた瞬間、物置の中から物が雪崩のように流れてきた。登世は一つ一つ見ていった。
「このラブレターは、雪奈ちゃんにあげたんだったっけ。結局振られたけど」
「このおもちゃはいとこからもらったよな〜全然使ってないわ」
というように登世は全てのものについて覚えれるほど記憶力が良かった。
その時、「こんなものあったけ?」しゃがんでやっと入れるぐらいのドアが出てきた、というか物置にくっついていたのだ。こういう時に普通の子だったら「怖い!触らないでおこう。」と感じるはずなのだが、登世は迷いなく開けた。
するとドアの前には夜の星空のような景色が広がっていた。
登世は高所恐怖症なのでいつもなら怖すぎて気絶を仕掛けるところなのだが、今回だけは違った。登世はドアの中の景色に気を取られていたのだ。
突然、登世の中にこのドアの中に入ってみたい!という気持ちが浮かび上がってきた。だんだんその気持ちは強くなってきた。そして登世は気づいたらそのドアのかに入っていたのだ。目を開けると自分は夜空の中に立っていた。下も上も右も左も星空だった。登世は怖くなった。もしかして出口がないのかな、とおもったのだ。そんな心配は要らなかった。登世のポケットの中にドアが入っていたのだ。「あれ?」登世はいったてに持っているドアにヒモがと紙が付いていたのだ。紙には「この紐を引くとドアが立ちます。くれぐれも無くさないようにしてください」な〜んだ。簡単じゃねぇか。
「登世さん」突然誰かに呼ばれた。優しそうだけど決して油断させない声。僕はすぐにその声に気を取られた。「は、はい」「これ」その女の人は僕に腕につける真っ白の腕はをつけてくれた。「え?」これはドアの外の世界ではあなた以外には見えもしないし、さわれもしない。でもこの世界に来ると、みんなに見えまるし、さわれもします。」「え?」僕は言っている意味がわからなかった。
「あ、あのどういう意味ですか?」その女の人はいった。「他の人はまたあの子に説明してもらってください」え、あの子っで誰?これはなに?取れないし。どうしたらいいの?僕が頭が?になっているとその女の人が言った。「では」
それが合図なのかのように周りの景色が消えていて気づくと物置の中にいた。
「登世〜?片付けはできたの?」やばっ。お母さんだ僕は慌てて片付け始めた。僕の腕に止まっている小さな影に気づかないまま。

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作者メッセージ

今連載中の僕たちの青春とはひと味違う物語を描いてみました。
楽しんで読んでいただければ幸いです。

2024/10/23 10:36

江川由里香 ID:≫95W8biv8iH20g
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