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05の後半から、いじめのシーンが含まれます。
いじめシーンが苦手な方は注意!!

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君からもらった宝物。

#9

そこに飛び込んできたのは……

目の前に飛び込んできた光景は…
笑い合う2人の男女。
会長と…その横で顔を赤らめていたのは、










なんと、親友の結花だった。







私は頭が真っ白になった。








どうして、結花が??


そして頭の中が??だらけになった。
それと同時に胸がギュッとするような初めての感覚。



彼は……私だけのものじゃない。



彼女もいるし、そっちの方が大事なのはもちろんだ。

そんなことは知っている。


でもなんで、よりによって結花が………


「お疲れー、真希!私今、会長に…」


結花が話そうとしているのがわかった。


でも結花の言葉を聞くのが怖かった。
何を言うか分からない。


会長のこと好きなんだ。
そんな言葉が出て来るのではないかと思ってつらくなった。



私はいつの間にか生徒会室を飛び出していた。


すっかり暗くなった道をどこまでも走った。

ただただつらくて。
泣きたくて。
彼を好きになったことにすでに後悔して。でも忘れられなくて。
今から、生徒会の前期はずっと関わっていかないといけないし。



それに結花。今更、言い訳したって遅いよ。

どうせ、会長とイチャイチャしてないよなんて、言おうとしたんでしょ。


私が彼を気になっているということを、知らない可能性はあるんだけど…
勘の良い結花なら気づいているはず。



私は、勝手に裏切られた気分になった。


何を言われたわけでも、されたわけでもないのに。

「梅野さん!!」

後ろからそう呼ばれた。




振り返るとそこには会長がいた。


「どないしたん?急に何も言わず走って出ていって。」

「……」

私は言葉が出なくなった。

理由は分からない。


私の泣き顔を見られたくなかった。
少なくともあなただけには…

でも絶望の中にいる私を救ってくれそうな気がして嬉しかった。

暗い中に差し込んできた光が眩しすぎた。

また、その素晴らしさに驚いていた。
会長はゆっくりと言った。

「なんかあったなら僕に言ってみて」


こんな相談なんて、あなたには出来ないな。
だって言ってしまったら、私は会長が気になるって、自然と言う流れになってしまう。

会長が好きなんて、言えないな。

彼女がいるんだもんね。

苦しかった。
これが恋。

「実は……この前のテスト、クラス2位だったんですけどずっと納得いっていないんですよね。次頑張らないといけないのに、切り替えもできずに、集中できず、ずっと落ち込んでます。どうすればいいんですかね……会長の意見を聞きたくて。」

私は一気にそう言った。


やっぱり…言えるはずなんてなかった。

あなたのことがずっと気になるなんて。

言ってはいけなかった。

だから、、私は嘘をついてしまった。

そして会長と途中まで一緒に帰ることになった。

「そっか……でも最初のテストで2位、すごいやん。悔しいかも知れないけど上位やん。そこは自信持ってええよ。僕は最近クラス1位やけど、いつも内心ハラハラしてる。不動のトップだって言われるけど、誰かに抜かされないかずっと怯えてて。」

「そうなんですね。」

「僕、いつでも勉強教えるから。今日も生徒会室で同じ生徒会メンバーの結花に教えててん。」


私はまた胸が締め付けられるような思いをした。

結花だけ下の名前で呼ぶんだね。

「とりあえず相談乗ってくれてありがとうございます。じゃあ私この辺で!」

そう言って予定より少し前の場所で会長と別れた。

このボタンは廃止予定です

2024/10/29 07:27

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