君からもらった宝物。
それからポスターを作成した。
みんなで盛り上がった。
のりを出し過ぎてハチャメチャだったり、ポスター逆さまに貼ってしまったり。
会長、本当に天然なんだな。
なんか……意外な一面かも。
私はそのギャップにだんだんと惹かれているような気がした。
勉強はみんなから尊敬されているぐらいに出来ているけど、全てが完璧ってわけじゃない。
横にいる古田先生も、会長と同じぐらいドジだった。
この2人、天然だけどかっこいいな……
私は自然と好印象を持っていた。
そもそも、今回の生徒会にいる男子みんな話しやすいしフレンドリーだ。
そして…生徒会って、こんな楽しい場所だったんだ。人生で初めてこんなに笑った。もちろん楽しいことばかりじゃないと思うけど。
毎日会議ばっかりやって、忙しく走り回って。生徒会にはいる前はそんな毎日になることを想像していたから、意外だった。
この上なく和やかな雰囲気で、その場にいるだけで安心できた。
その日はそんな感じで、終わった。
「お疲れー!」
会長が私に言ってきた。
私は嬉しくなった。
「お疲れ様でーす!」
「何で帰るん?」
「バスです。いつもはチャリなんですけど、今日は雨だったので」
「僕も一緒、今日はバス。路線は違うと思うけどね……そういえばさ、こんなこと聞くのもあれやけど……」
「どうしたんですか?」
先輩の顔が急に曇った。
「梅野さんは、第一高校受けたん?」
「はい。落ちたんですけどね。悔しいです。」
「僕は…関西に元々住んでて、中1の頃、こっちに引っ越してきてん。それで学校でも優秀だったから第一受けたんやけど、落ちてさ。悔しいよ。」
「あ、だから関西弁まじってるんですね」
なんか会長が関西弁話すのってかわいい。そう言いかけて、慌てて口を塞いだ。
「まあ、まざらんよう努力してんやけどね。ムズいわ。じゃあ、僕こっちだから。」
「じゃあまた今度!お疲れ様です!」
私は会長と話せてルンルンだった。
なんか、また次会えるのが楽しみ~!!
しかも意外と私と共通点、あるじゃん。
話が合いそうだなー
これからどんな話しようか。
今から帰らなきゃ。
トイレを済ませて個室から出ようとドアを開けると、ドアが開かない。あれ、閉じ込められた?
やっと開けられたと思うと、ドアのすぐ前に人がいてびっくり。
「仲良いねー会長と。」
そう言ってドアの前に立ってたのは同じ生徒会メンバーの桂田みみ。
「いや、普通に話してただけだよ。何で待ってるの?トイレ空いてるけど。はやくでたいから、通して。」
「……嬉しそうじゃん。あんたなんか、会長には手の届かない存在のくせに。」
みみは私の前でニヤリと笑った。
「しかも、聞いてー
あの会長ねー。彼女もいるのに女好きで、いろんな女子と仲良いの。そんな人に近づいてもねー良いことないよ」
「そうなんだ。だけどいい人じゃん。いろいろな面で努力してるし。それとこれとは話が別よ」
私はそう言い返した。
会長のことを悪く言うなんて許せない。
そう考えていると自然と言葉が出てきた。
「……まあ、好きにすれば?あんたがどうしようと私は知らないから。」
そう言って、みみは出て行った。
結局、何だったんだろう。
私は帰り道、バスに乗りながらモヤモヤしていた。
みんなで盛り上がった。
のりを出し過ぎてハチャメチャだったり、ポスター逆さまに貼ってしまったり。
会長、本当に天然なんだな。
なんか……意外な一面かも。
私はそのギャップにだんだんと惹かれているような気がした。
勉強はみんなから尊敬されているぐらいに出来ているけど、全てが完璧ってわけじゃない。
横にいる古田先生も、会長と同じぐらいドジだった。
この2人、天然だけどかっこいいな……
私は自然と好印象を持っていた。
そもそも、今回の生徒会にいる男子みんな話しやすいしフレンドリーだ。
そして…生徒会って、こんな楽しい場所だったんだ。人生で初めてこんなに笑った。もちろん楽しいことばかりじゃないと思うけど。
毎日会議ばっかりやって、忙しく走り回って。生徒会にはいる前はそんな毎日になることを想像していたから、意外だった。
この上なく和やかな雰囲気で、その場にいるだけで安心できた。
その日はそんな感じで、終わった。
「お疲れー!」
会長が私に言ってきた。
私は嬉しくなった。
「お疲れ様でーす!」
「何で帰るん?」
「バスです。いつもはチャリなんですけど、今日は雨だったので」
「僕も一緒、今日はバス。路線は違うと思うけどね……そういえばさ、こんなこと聞くのもあれやけど……」
「どうしたんですか?」
先輩の顔が急に曇った。
「梅野さんは、第一高校受けたん?」
「はい。落ちたんですけどね。悔しいです。」
「僕は…関西に元々住んでて、中1の頃、こっちに引っ越してきてん。それで学校でも優秀だったから第一受けたんやけど、落ちてさ。悔しいよ。」
「あ、だから関西弁まじってるんですね」
なんか会長が関西弁話すのってかわいい。そう言いかけて、慌てて口を塞いだ。
「まあ、まざらんよう努力してんやけどね。ムズいわ。じゃあ、僕こっちだから。」
「じゃあまた今度!お疲れ様です!」
私は会長と話せてルンルンだった。
なんか、また次会えるのが楽しみ~!!
しかも意外と私と共通点、あるじゃん。
話が合いそうだなー
これからどんな話しようか。
今から帰らなきゃ。
トイレを済ませて個室から出ようとドアを開けると、ドアが開かない。あれ、閉じ込められた?
やっと開けられたと思うと、ドアのすぐ前に人がいてびっくり。
「仲良いねー会長と。」
そう言ってドアの前に立ってたのは同じ生徒会メンバーの桂田みみ。
「いや、普通に話してただけだよ。何で待ってるの?トイレ空いてるけど。はやくでたいから、通して。」
「……嬉しそうじゃん。あんたなんか、会長には手の届かない存在のくせに。」
みみは私の前でニヤリと笑った。
「しかも、聞いてー
あの会長ねー。彼女もいるのに女好きで、いろんな女子と仲良いの。そんな人に近づいてもねー良いことないよ」
「そうなんだ。だけどいい人じゃん。いろいろな面で努力してるし。それとこれとは話が別よ」
私はそう言い返した。
会長のことを悪く言うなんて許せない。
そう考えていると自然と言葉が出てきた。
「……まあ、好きにすれば?あんたがどうしようと私は知らないから。」
そう言って、みみは出て行った。
結局、何だったんだろう。
私は帰り道、バスに乗りながらモヤモヤしていた。
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