- 閲覧前にご確認ください -

05の後半から、いじめのシーンが含まれます。
いじめシーンが苦手な方は注意!!

文字サイズ変更

君からもらった宝物。

#7

意外な一面。

それからポスターを作成した。
みんなで盛り上がった。

のりを出し過ぎてハチャメチャだったり、ポスター逆さまに貼ってしまったり。
会長、本当に天然なんだな。

なんか……意外な一面かも。
私はそのギャップにだんだんと惹かれているような気がした。
勉強はみんなから尊敬されているぐらいに出来ているけど、全てが完璧ってわけじゃない。

横にいる古田先生も、会長と同じぐらいドジだった。
この2人、天然だけどかっこいいな……
私は自然と好印象を持っていた。
そもそも、今回の生徒会にいる男子みんな話しやすいしフレンドリーだ。


そして…生徒会って、こんな楽しい場所だったんだ。人生で初めてこんなに笑った。もちろん楽しいことばかりじゃないと思うけど。

毎日会議ばっかりやって、忙しく走り回って。生徒会にはいる前はそんな毎日になることを想像していたから、意外だった。

この上なく和やかな雰囲気で、その場にいるだけで安心できた。


その日はそんな感じで、終わった。
「お疲れー!」
会長が私に言ってきた。
私は嬉しくなった。
「お疲れ様でーす!」

「何で帰るん?」
「バスです。いつもはチャリなんですけど、今日は雨だったので」

「僕も一緒、今日はバス。路線は違うと思うけどね……そういえばさ、こんなこと聞くのもあれやけど……」
「どうしたんですか?」

先輩の顔が急に曇った。
「梅野さんは、第一高校受けたん?」
「はい。落ちたんですけどね。悔しいです。」
「僕は…関西に元々住んでて、中1の頃、こっちに引っ越してきてん。それで学校でも優秀だったから第一受けたんやけど、落ちてさ。悔しいよ。」

「あ、だから関西弁まじってるんですね」

なんか会長が関西弁話すのってかわいい。そう言いかけて、慌てて口を塞いだ。

「まあ、まざらんよう努力してんやけどね。ムズいわ。じゃあ、僕こっちだから。」

「じゃあまた今度!お疲れ様です!」

私は会長と話せてルンルンだった。
なんか、また次会えるのが楽しみ~!!

しかも意外と私と共通点、あるじゃん。
話が合いそうだなー
これからどんな話しようか。

今から帰らなきゃ。
トイレを済ませて個室から出ようとドアを開けると、ドアが開かない。あれ、閉じ込められた?

やっと開けられたと思うと、ドアのすぐ前に人がいてびっくり。

「仲良いねー会長と。」


そう言ってドアの前に立ってたのは同じ生徒会メンバーの桂田みみ。



「いや、普通に話してただけだよ。何で待ってるの?トイレ空いてるけど。はやくでたいから、通して。」


「……嬉しそうじゃん。あんたなんか、会長には手の届かない存在のくせに。」

みみは私の前でニヤリと笑った。
「しかも、聞いてー
あの会長ねー。彼女もいるのに女好きで、いろんな女子と仲良いの。そんな人に近づいてもねー良いことないよ」

「そうなんだ。だけどいい人じゃん。いろいろな面で努力してるし。それとこれとは話が別よ」

私はそう言い返した。
会長のことを悪く言うなんて許せない。
そう考えていると自然と言葉が出てきた。

「……まあ、好きにすれば?あんたがどうしようと私は知らないから。」

そう言って、みみは出て行った。

結局、何だったんだろう。


私は帰り道、バスに乗りながらモヤモヤしていた。

このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

久しぶりに続きを書きました!
同じ生徒会メンバーの、みみの存在が厄介ですね……

2024/10/28 19:16

アイ ID:≫3t9DOH2HDfICo
続きを執筆
小説を編集
/ 9

コメント
[9]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL