君からもらった宝物。
会長のことが…………やっぱり好きだ。
ずっと一緒にいたい。
会長と話していると、心が落ち着いてくる。
私にちゃんと向き合ってくれるし、気遣ってくれる。自分のことで大変なのに、いつも私の心配してくれる。
だけど、会長と仲良くなればなるほど苦しくなっている自分がいる。
恋は苦しいものだ。それは知っている。
でも自分を苦しめてまで、会長と一緒にいる必要あるの?
元々、彼女がいた人だよ?
彼女を離してまで、私は会長の隣にいたかったの?
私は自問自答を繰り返した。
「真希!!」
後ろから名前を呼ばれた。
「お疲れさま!今からちょっと生徒会やろうと思ってるんやけど、どうする?」
今は、そんな気分じゃなかった。
てか私、会長のこと好きじゃなくなったら、生徒会のやる気もなくなるんだな。
その事実に気づいてしまった。
急に何もかも面倒くさくなった。
「…ごめんなさい、ちょっと都合悪くて……」
私は申し訳なかった。
会長はニコッと笑いながら言った。
「そっか!それは仕方ないな………気をつけて帰って!」
会長はそう言って去って行った。
私は会長の後ろ姿を見て、廊下を歩きながら涙目になってしまった。
彼の後ろ姿が、どこか寂しげだった。
泣き顔を誰にも見られたくなくて、涙を拭いてひたすら走った。
靴を履き替えて、ひたすらに走る。
外は太陽が照りつけていて、暑い。
体にまとわりつくような暑さだった。
「梅野!!!」
無視するわけにもいかず、そう呼ばれて、振り返った。
ヤバイ。
多分、まだ目が赤いよ。
こんな顔じゃめっちゃ心配されるじゃん。
顔を上げると、すごく心配そうな顔で、古田先生が立っていた。
「どうしたん?今日は生徒会あるのに、走って帰っていくなんて、珍しいじゃん」
「先生は、なんで、こんな暑いのに外に?」
私は自分がひどい顔をしているんじゃないかと思ってずっと不安だった。早く鏡を見たい。
「………梅野が心配だからに決まってるじゃん」
先生は真顔でそう言った。