君からもらった宝物。
私は、インフルの隔離期間が終わったと思ったら、今度は補習に行かないといけないのだった。
アドバンスコースは他のコースとは違い、強制で補習を受けないといけない。
自称進かよ、強制補習なんてめんどくさすぎー
教室に行くと、みんなそう騒いでいた。
自称進という表現は決して間違っていない。
宿題も多いし、やっぱりこのコースは厳しいな。
席に着くと、真っ先に礼奈ちゃんが話しかけてきてくれた。
「おはよー!!体調大丈夫なの?」
「うん、元気になったよ!」
「そっかー、よかった!!」
私が礼奈ちゃんに授業どこまで進んだかとか聞いてると、私の教室の前にみみが来た。
みみは取り巻きを引き連れていて、仲間たちとクスクス笑い合っていた。
他のコースは補習に参加するかしないかを選択できた。
今日来てるってことは…勉強嫌いなくせに、補習は真面目に参加してるのか。
みみは……私の方をジッと見てきた。
礼奈ちゃんは、不思議そうに言った。
「あのグループ、なんかめっちゃこっち見てくるね。真希、知り合い??」
「うん、一応ね。」
「ヤッホー、梅野さん!!ちょっと話あるんだけど!」
みみは笑顔でそう言ってきた。
私は、そっちに向かうと取り巻きに誘導され、トイレに連れて行かれた。
「ねえ、梅野さん!私のインスタ、フォローした?これあなたのアカウントでしょ?」
そう言って、みみはスマホの画面を見せてきた。
「ま、って名前だし、私の知り合いで今までインスタやってなかったのって言ったら結構絞られるのよね。」
「みーちゃんは、別に怒ってる訳じゃないよー」
取り巻きもそう言ってきた。
認めてしまったら、なぜか負ける気がしていた。
私は、そのアカウントでみみのインスタしかフォローしていないし、私だって言ったら余計怪しまれるに決まってる。会長にも変な噂を流すかもしれない、なんて思ってしまった。それに、親にバレたら怒られる。
「私なわけないじゃん?」
そう言うと、取り巻きは次々に声を出した。
「みみ、こいつ嘘つきだよ」
「そんなんだから、梅野さんって会長から相手にしてもらえないんじゃない?」
「梅野、頭良いなら、このぐらい正直に話せないかなー?」
みみは何も言わなかった。
「みみ、何も言わないの?」
メンバーがそう言うと、みみは私を指さして言った。
「こいつ、キモいんだけど。人のこと詮索してきてさ。てか、私たちこんなところでずっとコイツと話してたらインフルうつるよwwww」
「それな。会長と話す暇あるなら勉強しろよー?」
私はそろそろヤバいと思って、言い返した。
「…………あんたたちこそ勉強すれば?こんなこと人に言ってる暇あるなら」
みみは笑いながら言った。
「私たちは、勉強なんてしなくても楽しいもんね」
「ねー!梅野さん見てるとかわいそうになるー必死になってさ、いつも顔色悪いもん」
「会長と話すときだけ顔色よくなったりして!」
「ギャー、こいつやっぱキモイー!!!!!」
「汚いやつは洗浄しとかないとね笑」
バッシャ――――――ン!!!!!!!!!!!
私は取り巻きにバケツで水をかけられた。
「ウケるー!!!言ってみ?このこと誰にも言いませんって。先生に言ったら………どうなるかわかってる?」
「会長と別れてもらうよ!!!!」
「頭よすぎー!うちら梅野より頭脳は上だわ」
みみはスマホを構えて言った。
「水かけたこと誰にも言いません、あと私のインスタフォローしたの私だ、って言ってみ?」
私は何を言えばいいか、考えた。
いじめは泣いたら終わり。私は知っていた。
「あなたが生徒会やめたら、このこと許します。だから…もうやめてください。」
私は冷静にそう言った。
その場が静かになって、一気に笑い声が響いた。
「ナマイキなやつ!!!!」
思いっきり押されて、壁にぶつかった。
ただでさえ、インフル治ったばかりで咳が出るから、刺激で思いっきりむせ込んで地面に座りこんでしまった。
「うちら、これはインフルうつってるし明日発熱するわwwwでもこいつ見てるの面白い」
「収穫が大きすぎるよね」
もしかしたら、このグループ、補習なんかじゃなくて、私をいじめるために学校来た?
「礼奈とかいう子には体調不良で帰った、って伝えといたから、補習の心配はするなよ笑」
メンバーにはそう言われた。
つらいというよりも、なんか悔しい。
私は高校に来てもこんな目に遭うのか。
トイレは暑いから、水でびしょぬれだけど、寒くはない。ちょっと冷たいけど。
私はそのメンバーたちにびしょぬれな顔を見られて、思いっきり笑われた。本当に腹が立つ。
手をずっとメンバーに持たれていたから、逃げることは不可能だった。
「めっちゃこいつ臭い」
取り巻きのうち一人がそう言い出した。
そう言うとメンバーの一人が除菌スプレーを私に思い切り吹きかけた。
またむせ込んだ。もうしんどい。
1時間ほど5人のメンバーが交代交代で私が逃げないか見張っていた。
もう時間が経って、最初にかけられた水はほとんど乾いてしまった。
そして、なぜかコーラを大量に飲まされた。トイレにいるのにトイレするなと言われた。
ここで漏らせって言うの?
ヤバい、めっちゃトイレしたいよ………
「さすがにそろそろ言ってみたら??会長と別れますって。そしたらこれやめてやるよ。」
私はふと、頭をある考えがよぎった。
こんなつらい思いしてまで、会長と一緒にいたいのか、と。
会長と仲良くして、こんなことになるのなら……
もう、諦めた方がいい?
私はそういえば、会長と仲良くするようになってから、いろんなところで噂されるようになった。
廊下を歩いているだけで、知らない人にまでチラチラ見られていた。
それもつらかったし、人気者と仲良くするのはリスクがあった。
あきらめれば、みみの思うつぼだ。知ってる。分かってる。
だけど、彼を諦めれば私自身きっと楽になれる。
今まで私は、会長のことが気になり過ぎて、周りが見えなくなっていた。しかも、会長と仲良くなるにつれ、何も手につかなくなってきていた。
あと、余計なことまで考えてしまってつらかった。
神奈川研修のときが、いい例だ。
しかも、彼は……私には届かない相手だった。
もう、いいや。
「あの…!!私、会長のこと諦めます!だから、もう放してください……お願いします」
メンバーはみんな喜んだ。
みみはどこか納得いかなさそうな顔をしていた。
私はすぐにトイレに駆け込んだ。
本当にギリギリだったよ。あんなコーラ一気に飲んだの初めて。
私が個室から出ると、メンバーに頭を撫でられた。
偉すぎる、って言われた。まるで手のひらを返されたかのように、優しくされた。
でもこのことは絶対言うな、言ったらどうなるかわからない、らしい。
どうやら、みみグループのあるメンバーの親が社長で、逆らうとどうなるかわからないらしい……
そんなの嘘だろうけど、この学校全員を敵に回しそうで、怖い。
こんな悪人たちに優しくされても、全然嬉しくないってば。
私は複雑な気持ちで廊下を歩いて、帰ろうとした。
やっぱりあのとき、会長と別れるなんて言わなければよかった……………………今さらそう思い始めた。
アドバンスコースは他のコースとは違い、強制で補習を受けないといけない。
自称進かよ、強制補習なんてめんどくさすぎー
教室に行くと、みんなそう騒いでいた。
自称進という表現は決して間違っていない。
宿題も多いし、やっぱりこのコースは厳しいな。
席に着くと、真っ先に礼奈ちゃんが話しかけてきてくれた。
「おはよー!!体調大丈夫なの?」
「うん、元気になったよ!」
「そっかー、よかった!!」
私が礼奈ちゃんに授業どこまで進んだかとか聞いてると、私の教室の前にみみが来た。
みみは取り巻きを引き連れていて、仲間たちとクスクス笑い合っていた。
他のコースは補習に参加するかしないかを選択できた。
今日来てるってことは…勉強嫌いなくせに、補習は真面目に参加してるのか。
みみは……私の方をジッと見てきた。
礼奈ちゃんは、不思議そうに言った。
「あのグループ、なんかめっちゃこっち見てくるね。真希、知り合い??」
「うん、一応ね。」
「ヤッホー、梅野さん!!ちょっと話あるんだけど!」
みみは笑顔でそう言ってきた。
私は、そっちに向かうと取り巻きに誘導され、トイレに連れて行かれた。
「ねえ、梅野さん!私のインスタ、フォローした?これあなたのアカウントでしょ?」
そう言って、みみはスマホの画面を見せてきた。
「ま、って名前だし、私の知り合いで今までインスタやってなかったのって言ったら結構絞られるのよね。」
「みーちゃんは、別に怒ってる訳じゃないよー」
取り巻きもそう言ってきた。
認めてしまったら、なぜか負ける気がしていた。
私は、そのアカウントでみみのインスタしかフォローしていないし、私だって言ったら余計怪しまれるに決まってる。会長にも変な噂を流すかもしれない、なんて思ってしまった。それに、親にバレたら怒られる。
「私なわけないじゃん?」
そう言うと、取り巻きは次々に声を出した。
「みみ、こいつ嘘つきだよ」
「そんなんだから、梅野さんって会長から相手にしてもらえないんじゃない?」
「梅野、頭良いなら、このぐらい正直に話せないかなー?」
みみは何も言わなかった。
「みみ、何も言わないの?」
メンバーがそう言うと、みみは私を指さして言った。
「こいつ、キモいんだけど。人のこと詮索してきてさ。てか、私たちこんなところでずっとコイツと話してたらインフルうつるよwwww」
「それな。会長と話す暇あるなら勉強しろよー?」
私はそろそろヤバいと思って、言い返した。
「…………あんたたちこそ勉強すれば?こんなこと人に言ってる暇あるなら」
みみは笑いながら言った。
「私たちは、勉強なんてしなくても楽しいもんね」
「ねー!梅野さん見てるとかわいそうになるー必死になってさ、いつも顔色悪いもん」
「会長と話すときだけ顔色よくなったりして!」
「ギャー、こいつやっぱキモイー!!!!!」
「汚いやつは洗浄しとかないとね笑」
バッシャ――――――ン!!!!!!!!!!!
私は取り巻きにバケツで水をかけられた。
「ウケるー!!!言ってみ?このこと誰にも言いませんって。先生に言ったら………どうなるかわかってる?」
「会長と別れてもらうよ!!!!」
「頭よすぎー!うちら梅野より頭脳は上だわ」
みみはスマホを構えて言った。
「水かけたこと誰にも言いません、あと私のインスタフォローしたの私だ、って言ってみ?」
私は何を言えばいいか、考えた。
いじめは泣いたら終わり。私は知っていた。
「あなたが生徒会やめたら、このこと許します。だから…もうやめてください。」
私は冷静にそう言った。
その場が静かになって、一気に笑い声が響いた。
「ナマイキなやつ!!!!」
思いっきり押されて、壁にぶつかった。
ただでさえ、インフル治ったばかりで咳が出るから、刺激で思いっきりむせ込んで地面に座りこんでしまった。
「うちら、これはインフルうつってるし明日発熱するわwwwでもこいつ見てるの面白い」
「収穫が大きすぎるよね」
もしかしたら、このグループ、補習なんかじゃなくて、私をいじめるために学校来た?
「礼奈とかいう子には体調不良で帰った、って伝えといたから、補習の心配はするなよ笑」
メンバーにはそう言われた。
つらいというよりも、なんか悔しい。
私は高校に来てもこんな目に遭うのか。
トイレは暑いから、水でびしょぬれだけど、寒くはない。ちょっと冷たいけど。
私はそのメンバーたちにびしょぬれな顔を見られて、思いっきり笑われた。本当に腹が立つ。
手をずっとメンバーに持たれていたから、逃げることは不可能だった。
「めっちゃこいつ臭い」
取り巻きのうち一人がそう言い出した。
そう言うとメンバーの一人が除菌スプレーを私に思い切り吹きかけた。
またむせ込んだ。もうしんどい。
1時間ほど5人のメンバーが交代交代で私が逃げないか見張っていた。
もう時間が経って、最初にかけられた水はほとんど乾いてしまった。
そして、なぜかコーラを大量に飲まされた。トイレにいるのにトイレするなと言われた。
ここで漏らせって言うの?
ヤバい、めっちゃトイレしたいよ………
「さすがにそろそろ言ってみたら??会長と別れますって。そしたらこれやめてやるよ。」
私はふと、頭をある考えがよぎった。
こんなつらい思いしてまで、会長と一緒にいたいのか、と。
会長と仲良くして、こんなことになるのなら……
もう、諦めた方がいい?
私はそういえば、会長と仲良くするようになってから、いろんなところで噂されるようになった。
廊下を歩いているだけで、知らない人にまでチラチラ見られていた。
それもつらかったし、人気者と仲良くするのはリスクがあった。
あきらめれば、みみの思うつぼだ。知ってる。分かってる。
だけど、彼を諦めれば私自身きっと楽になれる。
今まで私は、会長のことが気になり過ぎて、周りが見えなくなっていた。しかも、会長と仲良くなるにつれ、何も手につかなくなってきていた。
あと、余計なことまで考えてしまってつらかった。
神奈川研修のときが、いい例だ。
しかも、彼は……私には届かない相手だった。
もう、いいや。
「あの…!!私、会長のこと諦めます!だから、もう放してください……お願いします」
メンバーはみんな喜んだ。
みみはどこか納得いかなさそうな顔をしていた。
私はすぐにトイレに駆け込んだ。
本当にギリギリだったよ。あんなコーラ一気に飲んだの初めて。
私が個室から出ると、メンバーに頭を撫でられた。
偉すぎる、って言われた。まるで手のひらを返されたかのように、優しくされた。
でもこのことは絶対言うな、言ったらどうなるかわからない、らしい。
どうやら、みみグループのあるメンバーの親が社長で、逆らうとどうなるかわからないらしい……
そんなの嘘だろうけど、この学校全員を敵に回しそうで、怖い。
こんな悪人たちに優しくされても、全然嬉しくないってば。
私は複雑な気持ちで廊下を歩いて、帰ろうとした。
やっぱりあのとき、会長と別れるなんて言わなければよかった……………………今さらそう思い始めた。