- 閲覧前にご確認ください -

05の後半、20には一部いじめのシーンが含まれます。

文字サイズ変更

君からもらった宝物。

#26

この景色を……ともに。

ライン電話だった。どうやらビデオ通話らしい。
電話を取ると、会長の声が聞こえた。
「もしもし。今花火大会。ホントは、この景色を、真希と共有したかった。」
会長の背景に花火が連発で揚がっていた。
「後ろ、見なくていいんですか?花火揚がっていますよ」
「いいよ。真希がこの景色を楽しんでくれるなら。」
私は彼の優しさに感動して泣いてしまった。
こんなにも、私のこと考えてくれるなんて。

「俺ずっと考えてた。真希のことを。真希、今頃さみしくないかなって。でも昼間は研修の準備とかで忙しくて、ラインをなかなか送れなくて申し訳ない。神奈川に来たけど、まだあんまり観光はできていないんだ。昼間も、研修の途中も、ずっと真希で頭がいっぱいだった。あ、ちなみに発表は成功したよ!!他の学校から大好評だった、明日も頑張って来るよ」

そういった瞬間、みみの声が聞こえた。
「ゆっきー、見て!ハート形の花火!!誰と電話してんのよ?」
みみが画面に入ってきた。
「梅野さん、インフルならおとなしく家で休んでなさいよ。こじらせたら大変よーお大事にー」
私は、みみに泣き顔を見せたくなくてすぐに電話を切った。
こんなこと言ったらだめだけど、みみ、こいつ本当にムカつく。
会長の隣にはみみがいる。その事実を受け止め切れなくて、泣いてしまった。

私は…無力だ。
こんなにも会長が私のことを心配してくれてるのに私はみみの存在を気にしてしまう。

何ともすっきりしない気分で、お風呂に入ってから、寝る前にみみのインスタをチェックする。

ストーリーが更新されていた。
花火きれいすぎる!
というコメントとともに、花火を背景にしたみみの笑顔。
会長とのツーショットじゃなくて安心した。
それと、
今は部屋でみんなでUNOトランプ、ボードゲーム中!会長オセロ強すぎます笑
というストーリー。

いいなー今みんなで遊んでるのか。
惨めな気分にしかならない。
その日は全然眠れなかった。


次の日。2日目だ。
今日でもう、みんな研修が終わるんだ。
そう思うとすごく前向きになれた。

今日は、余計なことを考えないために完全に情報をシャットアウトすることに決めた。

全く集中できないけど、勉強することにした。
教科書の内容をノートにまとめる、というなんとも非効率的な勉強だ。
作業系はホントに、集中力なくても続く。

私はいつの間にか熱中していて、昼になり、そこからはゲームをしてYouTube見ながらずっと寝ていた。

あっという間に夕方になって、私はこの2日間無駄にしてしまった…という思いに襲われた。
あと2時間でみんなが帰ってくる。

あと2時間だ。たったの2時間。
もうここまで耐えれば勝ち。

私はやっぱりどうしても気になって、みみのインスタを見た。
砂浜でみんなでジャンプしている写真が投稿として上がっていた。

海は最高!

というコメントとともに砂浜での集合写真。
その次は横浜中華街の写真。
会長とのツーショットはなさそうでホッとしている。

みんな、観光楽しんでいたんだな。
そろそろみんな帰ってきただろうか。

ラインを開くと会長からラインが10件ほど入っていた。そうか、朝から情報シャットアウトしてたから、溜まっていた。

「真希、おはよう!神奈川の朝!」
「真希、すごく海がきれいやよ!」
「この景色いつか真希と一緒にみたい」
「真希へのお土産みんなで買ったよ!俺から個人的に真希へのお土産もあるよ!」
動画や写真が送られてきている。

会長が、「真希ー聞こえてるかー!!!!!海きれいだぞー!!!!」
と海に向かって叫んでいる動画がきた。
みみの笑い声が入っているのが本当に残念なポイントだけど。
仕方ない、みみが撮っていたのだろう。
どんな思いで撮ってたんだろうか。それも気になるけど。

私は
「ありがとうございます!会長がこんなにも私のこと考えてくれていたなんて嬉しいです!!!」
と送った。
「ずっと真希で頭がいっぱいだったよ。真希、大好き」
と会長から返信がきた。


私は一気に思いがあふれ出して泣いてしまった。
会長が、こんな私を、大好きと言ってくれた。
何も言葉が出なくて。

「夏休み中、生徒会でまた会おう!前半は補習で忙しいから基本的に午後からとかかもだけど、大体5、6回ぐらいは集まろうと思ってるし!」

2026/03/08 10:11

アイ ID:≫ 005j6Q0xjnNZY
続きを執筆
小説を編集

パスワードをおぼえている場合はご自分で小説を削除してください。(削除方法
自分で削除するのは面倒くさい、忍びない、自分の責任にしたくない、などの理由で削除を依頼するのは絶対におやめください。

→本当に小説のパスワードを忘れてしまった
▼小説の削除を依頼する

小説削除依頼フォーム

お名前 ※必須
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
削除の理由 ※必須

なぜこの小説の削除を依頼したいですか

ご自分で投稿した小説ですか? ※必須

この小説は、あなたが投稿した小説で間違いありませんか?

削除後に復旧はできません※必須

削除したあとに復旧はできません。クレームも受け付けません。

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL
/ 26

コメント
[9]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL