君からもらった宝物。
家に帰って、寝る前に結花から長文のラインが来ていることに気づいた。
「真希、久しぶり!最近生徒会行けてなくて本当にごめんね。放送部の大会終わったよ!結果として全国大会には行けなかったけど、楽しかったし、すごく思い出に残った!最近研修の準備とかで毎日生徒会やってるのかな?もしやってるなら、明日からまた顔出すね~」
そして会長からも昨日送ったラインの返事が返ってきた。
「返信遅くなってごめん🙏あのときは楽しかったな!そして、今日は本当に俺のせいで真希に迷惑かけちゃって申し訳ない……」
私は会長に真っ先にラインを返した。
「全然大丈夫、会長は何も悪くないです!今日は本当にお疲れ様です🍵また一緒に帰れたらうれしいです!!」
すぐに返信がきた。
「もちろん!今日は残念だったけど、また帰ろう!」
私はなんとも言えない幸福感に包まれた。いつでも彼と繋がっているという感覚がすごく嬉しかった。
だんだんと近づく彼との距離。
少し前までの私には考えられないことだった。
しかも、今もう私たちはほとんど無敵状態。
ライバルはいなくなった感じがする。
まだまだ2人だけの世界、というわけにはいかないけど、彼も私とすごく話してくれるし優しくしてくれるし、これはもう両思い確定じゃない????ヽ(≧▽≦)/
気分が高揚しちゃって、布団に潜って暴れてしまった。
そして結花にも返事をした。
「それは残念だったね…だけど良い思い出になったならよかったじゃん!明日から多分毎日生徒会すると思うよー、結花もおいで!!」
少しすると、結花から返事が来た。
「うん、ねえねえ真希聞いて聞いて!」
「なになに?」
「私実はさー」
結花は言うのにためらったのか、数分間を置いて続きを送ってきた。
「好きな人できちゃいましたー🥰しかも最近彼といい感じなんだよねー」
まさか、会長ではないだろうか、と私は親友まで疑ってしまいそうだった。
そんなわけないよね。だって最近結花生徒会あんまりこれてなかったもんね。
会長が私以外を好きになるはずないよ。
「いいね!!ちなみに誰?」
「放送部の男子!大会もあったから練習遅くまでやってて、一緒に色々してたら仲良くなった!帰りにご飯食べに行ったり、少し話したりするようになったんだ!」
「それはいい感じじゃん!」
「めっちゃ私は好きなんだけど、向こうはどう思ってるか分からないんだよね」
「いいんじゃない、一緒にご飯食べたりしてるなら。少しずつアタックしてみたら??」
「勇気出ないんだよーだから少しずつ距離縮めていくつもり!それより真希は?最近会長とどう?」
「うーん、まあ順調かな!」
「よかった!明日生徒会行ったら会長と真希がイチャイチャしてるとこ見れるのかな」
「やめてよー😂じゃあおやすみー」
「おやすみーまた明日ね」
次の日の朝。
もう神奈川研修の3日前だ。
なんか…………喉が痛くて顔が熱い。
体が……重い。
ヤバイ、こんな大事なイベントの前なのに風邪引いたかも。
重い体をなんとか起こして、体温計を脇に挟む。
39度。
頭がボーッとする。
会長に連絡しなきゃ。今日の生徒会行けないって。
私はラインを送った。
「すみません、今日体調不良で生徒会欠席します。神奈川研修の直前なのに申し訳ないです。」
そう送って、そのまま布団に入ろうとすると、母が私の部屋に入ってきた。
「真希いい加減起きなさい、さっきからずっと言っても起きないんだから。もう8時よ?遅刻しちゃうわよ」
母は顔が真っ赤な私を見て言った。
「どうしたの、体調悪いの?」
「熱があるみたい…39度。」
「あら、学校休まなきゃね。連絡しておくわ。ゆっくり休みなさい。」
母はそう言って部屋を出て行ったが、また戻ってきた。
「あと、神奈川研修いくの、やめておきなさいよ。病み上がりに行っても、みんなに迷惑かけちゃうし。早いうちに、他の生徒会メンバーに行けないって知らせておくのよ。」
そう言って母は部屋を出て、そのまま仕事に向かったのだった。
そして、私は布団の中で泣いていた。
ダメだ、現実を受け止められない。
当日体調がある程度マシになっていれば、私は親をなんとか説得するつもりだ。それは大丈夫。
だけど、もし、このままずっと体調悪かったら?絶対行けないじゃん。
それは自分でも分かってる。
こんなにも、ずっとずっと前から楽しみにしてきたのにどうしてこんなタイミングで熱なんて出ちゃうの?
それに……もし私が行かないってなったら、1年のメンバーは私の代わりに誰が行くの?
そうなったら1年代表として行くのはみみだよね。この前、古田先生に研修連れて行ってって頼み込んでたんだし。
私がいない場所で、みみと一緒に笑い合う会長。
それを見て楽しむ他の生徒会メンバーや先生。
わかってる。わかってる。
会長は絶対にみみには振り向かない。
私がいかなかったとしても、ずっと私の心配してくれると思う。
でもつらいんだ。
あの2人が一緒にいる、と想像すると。
車の中で隣に並んでしゃべるんじゃないかと思うと。車の中でみみが会長の肩に頭を置いて寝るんじゃないかと思うと。一緒に写真撮るんじゃないかと思うと。
楽しい夜を2人で過ごすんじゃないか、と思うと。
一緒に花火を見るんじゃないかと思うと。
別に、会長を信用していないわけじゃない。
彼の隣が私じゃないってことがあり得ないぐらいつらいし、胸が締め付けられるような思いだった。
私はそんなことを考えながらいつの間にか寝ていたらしい。
ハッと目が覚めて、時計を見ると夕方5時。
私、朝も昼もずっと寝てたのか。
ご飯を全く食べていないのに、全然おなかすいてない。食欲なさすぎる。
これだけ寝ても熱は完全に下がってない。まだ38度ある。
スマホを見ると、会長から返信がきていた。
「お大事に🍀研修の準備に関しては心配しないで、無理せずゆっくり休んで!」
スタンプを返してスマホを閉じようとするとすぐに既読がついて、慌てて画面を閉じたがすぐに通知が来た。
「今、真希の家の前に来てるんだけど出れるはずないよな…ごめん、研修までに体調良くなりますように」
私は急いで、2階からカーテンを細く開けて、外を見た。
ちょうど、会長は悲しげな目をして去っていくところだった。会長の横顔と、後ろ姿が、元気なさげに見えた。
「真希、久しぶり!最近生徒会行けてなくて本当にごめんね。放送部の大会終わったよ!結果として全国大会には行けなかったけど、楽しかったし、すごく思い出に残った!最近研修の準備とかで毎日生徒会やってるのかな?もしやってるなら、明日からまた顔出すね~」
そして会長からも昨日送ったラインの返事が返ってきた。
「返信遅くなってごめん🙏あのときは楽しかったな!そして、今日は本当に俺のせいで真希に迷惑かけちゃって申し訳ない……」
私は会長に真っ先にラインを返した。
「全然大丈夫、会長は何も悪くないです!今日は本当にお疲れ様です🍵また一緒に帰れたらうれしいです!!」
すぐに返信がきた。
「もちろん!今日は残念だったけど、また帰ろう!」
私はなんとも言えない幸福感に包まれた。いつでも彼と繋がっているという感覚がすごく嬉しかった。
だんだんと近づく彼との距離。
少し前までの私には考えられないことだった。
しかも、今もう私たちはほとんど無敵状態。
ライバルはいなくなった感じがする。
まだまだ2人だけの世界、というわけにはいかないけど、彼も私とすごく話してくれるし優しくしてくれるし、これはもう両思い確定じゃない????ヽ(≧▽≦)/
気分が高揚しちゃって、布団に潜って暴れてしまった。
そして結花にも返事をした。
「それは残念だったね…だけど良い思い出になったならよかったじゃん!明日から多分毎日生徒会すると思うよー、結花もおいで!!」
少しすると、結花から返事が来た。
「うん、ねえねえ真希聞いて聞いて!」
「なになに?」
「私実はさー」
結花は言うのにためらったのか、数分間を置いて続きを送ってきた。
「好きな人できちゃいましたー🥰しかも最近彼といい感じなんだよねー」
まさか、会長ではないだろうか、と私は親友まで疑ってしまいそうだった。
そんなわけないよね。だって最近結花生徒会あんまりこれてなかったもんね。
会長が私以外を好きになるはずないよ。
「いいね!!ちなみに誰?」
「放送部の男子!大会もあったから練習遅くまでやってて、一緒に色々してたら仲良くなった!帰りにご飯食べに行ったり、少し話したりするようになったんだ!」
「それはいい感じじゃん!」
「めっちゃ私は好きなんだけど、向こうはどう思ってるか分からないんだよね」
「いいんじゃない、一緒にご飯食べたりしてるなら。少しずつアタックしてみたら??」
「勇気出ないんだよーだから少しずつ距離縮めていくつもり!それより真希は?最近会長とどう?」
「うーん、まあ順調かな!」
「よかった!明日生徒会行ったら会長と真希がイチャイチャしてるとこ見れるのかな」
「やめてよー😂じゃあおやすみー」
「おやすみーまた明日ね」
次の日の朝。
もう神奈川研修の3日前だ。
なんか…………喉が痛くて顔が熱い。
体が……重い。
ヤバイ、こんな大事なイベントの前なのに風邪引いたかも。
重い体をなんとか起こして、体温計を脇に挟む。
39度。
頭がボーッとする。
会長に連絡しなきゃ。今日の生徒会行けないって。
私はラインを送った。
「すみません、今日体調不良で生徒会欠席します。神奈川研修の直前なのに申し訳ないです。」
そう送って、そのまま布団に入ろうとすると、母が私の部屋に入ってきた。
「真希いい加減起きなさい、さっきからずっと言っても起きないんだから。もう8時よ?遅刻しちゃうわよ」
母は顔が真っ赤な私を見て言った。
「どうしたの、体調悪いの?」
「熱があるみたい…39度。」
「あら、学校休まなきゃね。連絡しておくわ。ゆっくり休みなさい。」
母はそう言って部屋を出て行ったが、また戻ってきた。
「あと、神奈川研修いくの、やめておきなさいよ。病み上がりに行っても、みんなに迷惑かけちゃうし。早いうちに、他の生徒会メンバーに行けないって知らせておくのよ。」
そう言って母は部屋を出て、そのまま仕事に向かったのだった。
そして、私は布団の中で泣いていた。
ダメだ、現実を受け止められない。
当日体調がある程度マシになっていれば、私は親をなんとか説得するつもりだ。それは大丈夫。
だけど、もし、このままずっと体調悪かったら?絶対行けないじゃん。
それは自分でも分かってる。
こんなにも、ずっとずっと前から楽しみにしてきたのにどうしてこんなタイミングで熱なんて出ちゃうの?
それに……もし私が行かないってなったら、1年のメンバーは私の代わりに誰が行くの?
そうなったら1年代表として行くのはみみだよね。この前、古田先生に研修連れて行ってって頼み込んでたんだし。
私がいない場所で、みみと一緒に笑い合う会長。
それを見て楽しむ他の生徒会メンバーや先生。
わかってる。わかってる。
会長は絶対にみみには振り向かない。
私がいかなかったとしても、ずっと私の心配してくれると思う。
でもつらいんだ。
あの2人が一緒にいる、と想像すると。
車の中で隣に並んでしゃべるんじゃないかと思うと。車の中でみみが会長の肩に頭を置いて寝るんじゃないかと思うと。一緒に写真撮るんじゃないかと思うと。
楽しい夜を2人で過ごすんじゃないか、と思うと。
一緒に花火を見るんじゃないかと思うと。
別に、会長を信用していないわけじゃない。
彼の隣が私じゃないってことがあり得ないぐらいつらいし、胸が締め付けられるような思いだった。
私はそんなことを考えながらいつの間にか寝ていたらしい。
ハッと目が覚めて、時計を見ると夕方5時。
私、朝も昼もずっと寝てたのか。
ご飯を全く食べていないのに、全然おなかすいてない。食欲なさすぎる。
これだけ寝ても熱は完全に下がってない。まだ38度ある。
スマホを見ると、会長から返信がきていた。
「お大事に🍀研修の準備に関しては心配しないで、無理せずゆっくり休んで!」
スタンプを返してスマホを閉じようとするとすぐに既読がついて、慌てて画面を閉じたがすぐに通知が来た。
「今、真希の家の前に来てるんだけど出れるはずないよな…ごめん、研修までに体調良くなりますように」
私は急いで、2階からカーテンを細く開けて、外を見た。
ちょうど、会長は悲しげな目をして去っていくところだった。会長の横顔と、後ろ姿が、元気なさげに見えた。