君からもらった宝物。
オープンスクールも終わり、ここから1週間は研修会の資料の準備だ。
お説教が終わった後、私と会長と、古田先生の3人で生徒会室に行った。
生徒会室は鍵がかかっていて、ほかのメンバーはまだきていないみたいだ。
みんな今日は、オープンスクールで疲れて生徒会来ないのかなぁ。
「俺が、鍵取りに行ってくる!待ってて!」
会長が鍵をとりに行った。
そういうわけで、私は古田先生と2人きりになった。
「なんかいい感じじゃん?最近会長と。」
「そう見えますか?」
と、私は古田先生の言葉に返事しながらもすごく心の中は幸せで満ちあふれていた。
私たち、周りからそう見えるぐらい、今距離が近いんだなって。
どう言葉で表現したらいいか分からないけど、なんとも言えない感覚だった。
「なんか楽しみだな。2人の関係。でも会長は9月で引退なんだよね、さみしいよ」
「ですね……」
そうか、会長はずっと会長のままじゃない。
出会いがあれば別れがある。わかっていることだったけど、会長と話せない日が来るって思うと、少しつらいな。
そういえば、オープンスクールの後に、結花に会長との出来事をラインで話した。結花は放送部の大会関連や練習でオープンスクールの準備とか出られなかったこと、すごく申し訳なさそうにしてた。
私と会長の関係性にはすごく喜んでくれたし、応援もしてくれるみたい!
私、最近勉強がすごくはかどるんだ。
生徒会のない日は家に帰ってから4時間勉強できたよ!!寝る前には会長とのやりとりを妄想して楽しんでる。
これから神奈川研修に向けて、生徒会忙しくなるからできないだろうけど。
会長の隣にふさわしい人になりたい。
そう思って、まずは夏休み明けのテストでクラス1位を目指すことにした。
もちろん、これから自分磨きもしないとだけど。
会長が鍵をもって走ってきた。
「お待たせ、遅くなってごめんね、ちょっとクラスの子と話してて」
クラスの子って女子男子どっち?って聞こうとしたけど、そんなこと聞いたらドン引きされるよね。
人気者の彼にとって、仲良い女子は私だけじゃない。これから先、どれだけ会長に近づいても、その現実はずっと私の頭につきまとうのかもしれない。
古田先生は、じゃあ2人で準備してね、なんかあったら職員室の僕のところ来てね、と言って去って行った。
私と会長は2人きりで生徒会室。
こんな密室に2人って、いいんですか?!
何を話せばいいか分からなくて、お互い黙ってしまった。とりあえず私はパソコンに向かい、会長の発表メモを文章化して、原稿を作成することにした。
私こういう作業得意なんだー!
神奈川研修で発表する内容は、生徒会活動をよりよくするためには、というテーマだった。
そのために、会長は他校との交流をもっと活発にする、という内容で発表を進めようとしているらしい。
「あの……俺、本当に学校でいるこの時間が楽しいんだ。家に帰っても家族は誰もいない。一人なんだよ。」
そういえば、古田先生だいぶ前にそんな感じのこと言ってたな。
「俺関西からここに引っ越してきて、もう大分こっちの生活にはなじんだよ。関西弁ではなすことも少なくなってきたし」
「確かに!会長最近、あまり関西弁まざらないですもんね。」
「まあね。」
「俺、実は、こんなこと言うのもあれだけど、関西の中学校でいじめられてたんだ」
私は、パソコンのキーボードを打つ手を思わず止めた。
それは、彼と私の思わぬ共通点だった。
「私もなんです。小学校の頃本当にひどくて」
「最初は、俺、すごく楽しかった。中学校でも休み時間はいろんな友達に囲まれてワイワイやってたし、勉強もみんなに教えてたりしたし、本気でこの生活がずっと続けばなんて思ってた。でも、それをよく思わない人がいた。俺はある日、教室にいったら自分の机に、調子乗るなよって書いてある貼り紙があって、中に入っていた教科書もめちゃくちゃにされてて。放課後倉庫に閉じ込められそうにもなったし、更衣室に戻ったら体操服にお調子者って落書きされてるのを見つけたりした。俺がいじめられてるって噂を聞いて、みんな離れていった。誰も信用できない。家族も、先生も、友達も。誰もかも相談できる人はいない。そこから俺は、不登校になった。学校に行ったらいじめられるし何されるか分からない。それで高校はこっちの第一高校受けたけどダメだった。自分の努力、あいつらのせいでめちゃくちゃにされた人生。何もかもを恨んだ。」
お説教が終わった後、私と会長と、古田先生の3人で生徒会室に行った。
生徒会室は鍵がかかっていて、ほかのメンバーはまだきていないみたいだ。
みんな今日は、オープンスクールで疲れて生徒会来ないのかなぁ。
「俺が、鍵取りに行ってくる!待ってて!」
会長が鍵をとりに行った。
そういうわけで、私は古田先生と2人きりになった。
「なんかいい感じじゃん?最近会長と。」
「そう見えますか?」
と、私は古田先生の言葉に返事しながらもすごく心の中は幸せで満ちあふれていた。
私たち、周りからそう見えるぐらい、今距離が近いんだなって。
どう言葉で表現したらいいか分からないけど、なんとも言えない感覚だった。
「なんか楽しみだな。2人の関係。でも会長は9月で引退なんだよね、さみしいよ」
「ですね……」
そうか、会長はずっと会長のままじゃない。
出会いがあれば別れがある。わかっていることだったけど、会長と話せない日が来るって思うと、少しつらいな。
そういえば、オープンスクールの後に、結花に会長との出来事をラインで話した。結花は放送部の大会関連や練習でオープンスクールの準備とか出られなかったこと、すごく申し訳なさそうにしてた。
私と会長の関係性にはすごく喜んでくれたし、応援もしてくれるみたい!
私、最近勉強がすごくはかどるんだ。
生徒会のない日は家に帰ってから4時間勉強できたよ!!寝る前には会長とのやりとりを妄想して楽しんでる。
これから神奈川研修に向けて、生徒会忙しくなるからできないだろうけど。
会長の隣にふさわしい人になりたい。
そう思って、まずは夏休み明けのテストでクラス1位を目指すことにした。
もちろん、これから自分磨きもしないとだけど。
会長が鍵をもって走ってきた。
「お待たせ、遅くなってごめんね、ちょっとクラスの子と話してて」
クラスの子って女子男子どっち?って聞こうとしたけど、そんなこと聞いたらドン引きされるよね。
人気者の彼にとって、仲良い女子は私だけじゃない。これから先、どれだけ会長に近づいても、その現実はずっと私の頭につきまとうのかもしれない。
古田先生は、じゃあ2人で準備してね、なんかあったら職員室の僕のところ来てね、と言って去って行った。
私と会長は2人きりで生徒会室。
こんな密室に2人って、いいんですか?!
何を話せばいいか分からなくて、お互い黙ってしまった。とりあえず私はパソコンに向かい、会長の発表メモを文章化して、原稿を作成することにした。
私こういう作業得意なんだー!
神奈川研修で発表する内容は、生徒会活動をよりよくするためには、というテーマだった。
そのために、会長は他校との交流をもっと活発にする、という内容で発表を進めようとしているらしい。
「あの……俺、本当に学校でいるこの時間が楽しいんだ。家に帰っても家族は誰もいない。一人なんだよ。」
そういえば、古田先生だいぶ前にそんな感じのこと言ってたな。
「俺関西からここに引っ越してきて、もう大分こっちの生活にはなじんだよ。関西弁ではなすことも少なくなってきたし」
「確かに!会長最近、あまり関西弁まざらないですもんね。」
「まあね。」
「俺、実は、こんなこと言うのもあれだけど、関西の中学校でいじめられてたんだ」
私は、パソコンのキーボードを打つ手を思わず止めた。
それは、彼と私の思わぬ共通点だった。
「私もなんです。小学校の頃本当にひどくて」
「最初は、俺、すごく楽しかった。中学校でも休み時間はいろんな友達に囲まれてワイワイやってたし、勉強もみんなに教えてたりしたし、本気でこの生活がずっと続けばなんて思ってた。でも、それをよく思わない人がいた。俺はある日、教室にいったら自分の机に、調子乗るなよって書いてある貼り紙があって、中に入っていた教科書もめちゃくちゃにされてて。放課後倉庫に閉じ込められそうにもなったし、更衣室に戻ったら体操服にお調子者って落書きされてるのを見つけたりした。俺がいじめられてるって噂を聞いて、みんな離れていった。誰も信用できない。家族も、先生も、友達も。誰もかも相談できる人はいない。そこから俺は、不登校になった。学校に行ったらいじめられるし何されるか分からない。それで高校はこっちの第一高校受けたけどダメだった。自分の努力、あいつらのせいでめちゃくちゃにされた人生。何もかもを恨んだ。」