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5、20、27にはいじめのシーンが含まれます。
27特にひどいです……

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君からもらった宝物。

#18

揺らぐ思い。

後ろを見ると、大野先生だった。

大野先生は、中学校の頃私が大好きだった先生だ。

もう忘れていたあの頃の感情が………


一気に爆発しそうだった。





「大野先生…」

大野先生はニッコリしていた。また会えるなんて夢みたいだ。

今私は夢を見ているのかもしれない。


「蒼井高校で頑張ってるんだね。今日はオープンスクールのお手伝い?」

「そうですけど。先生こそなんで?」

「中学校の生徒の引率だよ、だけど生徒たちとはぐれちゃってさ。探してるんだけど見かけた?」

「そっか……私は見てないです」

「分かった、大丈夫。手伝いってことは生徒会とか部活?」


「今私生徒会入ってるんです。すごく楽しくて。」

「それなら良かった。」

先生は笑顔になった。


あの頃を思い出した。
放課後、先生と残って話した日々。

たくさん悩みを相談して、たくさん励ましてもらった。いっぱい2人で笑い合った。

本当は県内屈指の進学校である、第一高校に受かって、先生に褒めてもらいたかった。

まさか、こんな形で会ってしまうとは。その頃の思いが溢れかえった。2人で見つめ合っていると幸せだった。

「大野先生、こんなところにいたんですか?」
見ると、すごくビジュアルのいい女子生徒グループが話しかけてきた。


「お、見つけた!じゃあ、生徒会頑張って!」

大野先生は去って行った。





私は涙が止まらなくなってトイレにかけこんだ。
思いっきり泣いた。

こんな顔誰にも見せられないよ。

お願いだから誰も来ないで。



しばらくすると、さっき大野先生に話しかけていた女子生徒のグループがトイレに入ってきた。どうやらメイクをしにきたようだ。
トイレの中に香水の香りが漂ってきて、彼女らはいかにもおしゃれだなというような感じだった。


「大野先生ってホントカッコよくない?マジで好きだわ。」

「性格いいよねー授業分かりやすいし。あたし、放課後もよく残って勉強教えてもらってるんだよね。」
「うらやましい!きっとお気に入りなんだよ」

もう耐えられない。
せっかく今の生活で、思い出を上書きできていたのに。しんどい。
心が本当に重かった。
私だけの先生じゃない、そんなの好きになったときから知っていた。









………でも、先生の中にもう、私はいない。
先生は他の生徒たちに囲まれて、楽しくやってるんだ。
そういえば、オープンスクールに先生が来てるって話は今年初めて聞いた。

女子生徒に誘われて、来たに違いない。
他の生徒を好きになるなんて、わたしよりかわいがるなんて……最低、

先生を嫌いになれる気がした。

「せっかくだからトイレしてくわ」
「私もー」

お願いだからこのグループ、早くどっか行ってくれ。メイク直しに来ただけじゃなかったのか。

会長と古田先生のところに戻りたい。早く昔の感情忘れたい、現実に戻らせてくれ。

今は切実にそれを願っていた。


「この奥のトイレ誰かいるのー?鍵閉まってる」
「え、じゃあ会話ずっと聞かれてた?最悪なんですけど。この人トイレ長過ぎー笑」

ドアを強くノックされた。私はただじっとしているしかなかった。ここで出て行ったら、さっきの女の子じゃんとか言われる。ホントにやめて。

「返事しないわ。オバケとかじゃない?それかまさか………」
「そんなのヤダーーーーー!!」
「行こうよ行こうよ、違うトイレ」
ギャーギャー言いながら去って行った。

なんとも非常識な人たち。そんな人たちには是非とも違う学校にいっていただきたい、と思ってしまった。この学校に来ないで。

2026/02/22 15:20

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