君からもらった宝物。
私はその夜、布団の中で、放課後の出来事を振り返っていた。
古田先生との会話。一部始終を会長に聞かれてたんだ、マジか。
でも、私はこれで、みみのことを考えずに会長にアタックできるようになった。
だけど、なぜかとれないモヤモヤ。
私から直接、会長に気持ちを伝えたわけじゃないのに。
そして、こんな流れじゃ、私が2人の恋愛を邪魔したみたいじゃないか。
実際邪魔しちゃったんだと思う。
うまく感情をコントロールできなかった私のせいだ。本当に私は最悪な人間だ。
ずっと考え事しちゃったし、その夜は熱帯夜だったのもあって、ほとんど寝られなかった。
翌朝。生徒会のグループラインで会長から連絡があった。
「みんな、あとオープンスクールまで3日だね。毎日生徒会室に来れそうな人は来てほしい。アドバンスコースは補習があるから、僕は少し遅れると思うけど毎日行くよ。来週、夏休み前に控えてる高校のオープンスクールの企画と、神奈川生徒会研修の資料を準備したいと思ってる、みんな忙しいと思うけど、出来そうな人はよろしく!文化祭の準備に関しては、あれだけ進めるって張り切っていたけど、あまり進められていなくてごめんなさい。」
私は複雑な心情だった。どう顔を合わせればいいのか。みみと会うのも気まずい。
会長の送ってきたラインに最初にリアクションをつけたのはみみだった。
あの2人今後どうしていくんだろうか。生徒会でずっとやっていかないといけないのだ。しかもビッグイベントの文化祭を控えている。それが終われば会長は引退だ。
私は今日もどこか上の空だった。
最近成績が下がってきているのがピンチだ。期末で1位とろうとか思っていたのに。
私が行く予定だった第一高校の生徒は、今頃必死になって勉強しているだろう。
それなのに私は何をやっているんだろう。
補習も終わって放課後になった。どんな顔をして会長と話せばいいだろう。
生徒会室のドアの前で深呼吸をして立ち止まった。
もしかしたら、みみが私の陰口を言ってたりするのかもしれない。あいつは私の彼女を奪った、親友の結花にそう言いふらしたりするかもしれない。
そう考えているとやはり、うっすらとみみの声が聞こえた。何を言ってるんだろう。
「古田先生、私神奈川行きたいんですよ。」
「梅野が行きたいって行ってたし、あとは書記とか副会長で埋まってるし、車の都合上1年からは1人しか出せないよ」
「やっぱり会長のこと諦めきれなくてー」
「どうしたん?もしかして会長と別れたん?」
「そうなんですよ、一回関係性をリセットしたいって言い出して。」
「昨日の夜、僕が帰るとき桂田を車の中から見かけてさ、泣いてたよね、あれってそういうこと?それはつらかったな。」
「そうです、先生見てたなら慰めて欲しかった」
「そっとしておいた方がいいかなって」
私が会話を聞いていると、会長が後ろからのぞきこんできた。ドアに張りついて会話を聞いている私は不審に思われたんだろう。
「どないしたん?入らないの?俺今補習終わって来たんだけど。」
「なんか…入るの怖くて。」
「もしかして、みみのこと?何、なんか言われたりした?」
「全然そんなんじゃないんですけど…」
「一緒に入ろう」
私は会長に腕をグイッと引っ張られてドキドキした。ああ、私はいつも会長に助けられてるな。
中に入ると、メンバーがほとんど全員来ていた。結花がいないのは寂しくもあり、唯一の救いでもあった。結花は放送部に所属していて、夏の大会が夏休み入ってすぐにあるみたいだから、練習行ってるみたいだ。頑張ってほしいな!
ほかのみんなは、部活とかあるはずなのに来ている。吹部の子もいるし。まあほとんどみんな文化部だね。
副会長と書記を差し置いて、みみと古田先生が仕切っている模様だ。
古田先生が会長に聞いた。
「桂田と別れたって本当なん?」
周りのメンバーは目を真ん丸にして驚いている。声も出ないようだ。
「本当だよ…だけど生徒会の中では普通に接するから大丈夫。俺ら2人のせいで生徒会の雰囲気壊したくないし。」
「会長、それで本当によかったの?」
副会長がそう聞いた。
「俺が自分で決めたことやし。みみには申し訳ないけど。」
みみは顔を真っ赤にして黙っていた。
古田先生は察したのかみみに話しかけた。
「もし良かったら、神奈川連れて行ってあげることもできるけどどうする?荷物詰め込めば、あと一人乗せれる。普通に車の定員はぴったりだけど。」
みみは顔を明るくしたけど、会長はすっぱりと言った。
「古田先生、そんな配慮しなくていいです。なんか梅野さんに申し訳なくて。」
みみは少し不満そうだったけど
「梅野さん、私の分まで精一杯楽しんで来なよ。」
と言ってくれた。会長は
「よし、じゃあ話を進めようか!」
会長にも、、、もしかしたらみみと別れた未練はあるのかもしれない。だからこそ、みみを神奈川に連れて行きたくないのだろう。接する機会が多くなると思いは溢れる。
「まずは3日後のオープンスクールに向けて準備していこう!!生徒会研修の資料はその後1週間で作れそうだし。オープンスクールの企画はみんな何がいい?先生方からは、模擬店出したら?っていわれてるんだけど。俺の意見としてはスーパーボールすくいがいいかなって。」
書記の2人が口を揃えて言った。
「確かに!生徒会室整理整頓したときに、大量に余ったスーパーボールが出てきました。500個ぐらいあったんじゃないかな?」
「いいねー!」
副会長はちょっと納得いっていない様子。
「スーパーボールってなんか子どもじみている気がして。焼きそばとか良くない?」
もう一人の副会長は反論した。
「今からは厳しいんじゃない??しかも食べ物って衛生管理難しいよ。生徒会室に元々あるもの使い切った方がいいと思うし。僕は会長に賛成。」
いろいろ意見出たけど、話し合った結果、全会一致でスーパーボールすくいに決定。
私は意見を言ってみた。
「景品では、参加してくれた人全員に学校のグッズとか渡したらいいかなって。」
「そうね、去年のボールペンとか余ってたらそれでもいいかも!」
みんな賛成してくれて嬉しい!
どうやら、みんな余っているものの再利用に目がいくみたい。
私たちは職員室を回って、オリジナルグッズの余りを集めた。ボールペンのほか、これいらないから、って言ってとある先生が学校名の入ったタオルの新品をくれたりした。
「これでスーパーボール多くとった人には景品あげられるし、5個以下だった人にはパンフレットとスーパーボールそのままあげればいいし。生徒会の宣伝にもなったらいいな。」
私はみみにそうやって話しかけてみたら、コクと頷いてくれた。
私たちは3日間看板を作ったりスーパーボウル入れるプールを膨らませたりと、準備に追われた。大変だったけど、みんなとああでもないこうでもない、そう言い合って笑う時間がとても楽しかった。一番笑ったのは会長と古田先生というあの天然コンビがスプレー缶のペンキを思いっきり床にぶちまけてしまったことだった。ある程度処理したけど、床にうっすら青色が残ってる。
そうして、屋台が完成した。みんなで一つのものを作り上げるってこんなにも達成感を味わえるんだ。
ほかに、バスケ部はかき氷、バレー部はドリンクを提供するみたいで楽しみ!!
そして…ついにオープンスクール当日になった。
古田先生との会話。一部始終を会長に聞かれてたんだ、マジか。
でも、私はこれで、みみのことを考えずに会長にアタックできるようになった。
だけど、なぜかとれないモヤモヤ。
私から直接、会長に気持ちを伝えたわけじゃないのに。
そして、こんな流れじゃ、私が2人の恋愛を邪魔したみたいじゃないか。
実際邪魔しちゃったんだと思う。
うまく感情をコントロールできなかった私のせいだ。本当に私は最悪な人間だ。
ずっと考え事しちゃったし、その夜は熱帯夜だったのもあって、ほとんど寝られなかった。
翌朝。生徒会のグループラインで会長から連絡があった。
「みんな、あとオープンスクールまで3日だね。毎日生徒会室に来れそうな人は来てほしい。アドバンスコースは補習があるから、僕は少し遅れると思うけど毎日行くよ。来週、夏休み前に控えてる高校のオープンスクールの企画と、神奈川生徒会研修の資料を準備したいと思ってる、みんな忙しいと思うけど、出来そうな人はよろしく!文化祭の準備に関しては、あれだけ進めるって張り切っていたけど、あまり進められていなくてごめんなさい。」
私は複雑な心情だった。どう顔を合わせればいいのか。みみと会うのも気まずい。
会長の送ってきたラインに最初にリアクションをつけたのはみみだった。
あの2人今後どうしていくんだろうか。生徒会でずっとやっていかないといけないのだ。しかもビッグイベントの文化祭を控えている。それが終われば会長は引退だ。
私は今日もどこか上の空だった。
最近成績が下がってきているのがピンチだ。期末で1位とろうとか思っていたのに。
私が行く予定だった第一高校の生徒は、今頃必死になって勉強しているだろう。
それなのに私は何をやっているんだろう。
補習も終わって放課後になった。どんな顔をして会長と話せばいいだろう。
生徒会室のドアの前で深呼吸をして立ち止まった。
もしかしたら、みみが私の陰口を言ってたりするのかもしれない。あいつは私の彼女を奪った、親友の結花にそう言いふらしたりするかもしれない。
そう考えているとやはり、うっすらとみみの声が聞こえた。何を言ってるんだろう。
「古田先生、私神奈川行きたいんですよ。」
「梅野が行きたいって行ってたし、あとは書記とか副会長で埋まってるし、車の都合上1年からは1人しか出せないよ」
「やっぱり会長のこと諦めきれなくてー」
「どうしたん?もしかして会長と別れたん?」
「そうなんですよ、一回関係性をリセットしたいって言い出して。」
「昨日の夜、僕が帰るとき桂田を車の中から見かけてさ、泣いてたよね、あれってそういうこと?それはつらかったな。」
「そうです、先生見てたなら慰めて欲しかった」
「そっとしておいた方がいいかなって」
私が会話を聞いていると、会長が後ろからのぞきこんできた。ドアに張りついて会話を聞いている私は不審に思われたんだろう。
「どないしたん?入らないの?俺今補習終わって来たんだけど。」
「なんか…入るの怖くて。」
「もしかして、みみのこと?何、なんか言われたりした?」
「全然そんなんじゃないんですけど…」
「一緒に入ろう」
私は会長に腕をグイッと引っ張られてドキドキした。ああ、私はいつも会長に助けられてるな。
中に入ると、メンバーがほとんど全員来ていた。結花がいないのは寂しくもあり、唯一の救いでもあった。結花は放送部に所属していて、夏の大会が夏休み入ってすぐにあるみたいだから、練習行ってるみたいだ。頑張ってほしいな!
ほかのみんなは、部活とかあるはずなのに来ている。吹部の子もいるし。まあほとんどみんな文化部だね。
副会長と書記を差し置いて、みみと古田先生が仕切っている模様だ。
古田先生が会長に聞いた。
「桂田と別れたって本当なん?」
周りのメンバーは目を真ん丸にして驚いている。声も出ないようだ。
「本当だよ…だけど生徒会の中では普通に接するから大丈夫。俺ら2人のせいで生徒会の雰囲気壊したくないし。」
「会長、それで本当によかったの?」
副会長がそう聞いた。
「俺が自分で決めたことやし。みみには申し訳ないけど。」
みみは顔を真っ赤にして黙っていた。
古田先生は察したのかみみに話しかけた。
「もし良かったら、神奈川連れて行ってあげることもできるけどどうする?荷物詰め込めば、あと一人乗せれる。普通に車の定員はぴったりだけど。」
みみは顔を明るくしたけど、会長はすっぱりと言った。
「古田先生、そんな配慮しなくていいです。なんか梅野さんに申し訳なくて。」
みみは少し不満そうだったけど
「梅野さん、私の分まで精一杯楽しんで来なよ。」
と言ってくれた。会長は
「よし、じゃあ話を進めようか!」
会長にも、、、もしかしたらみみと別れた未練はあるのかもしれない。だからこそ、みみを神奈川に連れて行きたくないのだろう。接する機会が多くなると思いは溢れる。
「まずは3日後のオープンスクールに向けて準備していこう!!生徒会研修の資料はその後1週間で作れそうだし。オープンスクールの企画はみんな何がいい?先生方からは、模擬店出したら?っていわれてるんだけど。俺の意見としてはスーパーボールすくいがいいかなって。」
書記の2人が口を揃えて言った。
「確かに!生徒会室整理整頓したときに、大量に余ったスーパーボールが出てきました。500個ぐらいあったんじゃないかな?」
「いいねー!」
副会長はちょっと納得いっていない様子。
「スーパーボールってなんか子どもじみている気がして。焼きそばとか良くない?」
もう一人の副会長は反論した。
「今からは厳しいんじゃない??しかも食べ物って衛生管理難しいよ。生徒会室に元々あるもの使い切った方がいいと思うし。僕は会長に賛成。」
いろいろ意見出たけど、話し合った結果、全会一致でスーパーボールすくいに決定。
私は意見を言ってみた。
「景品では、参加してくれた人全員に学校のグッズとか渡したらいいかなって。」
「そうね、去年のボールペンとか余ってたらそれでもいいかも!」
みんな賛成してくれて嬉しい!
どうやら、みんな余っているものの再利用に目がいくみたい。
私たちは職員室を回って、オリジナルグッズの余りを集めた。ボールペンのほか、これいらないから、って言ってとある先生が学校名の入ったタオルの新品をくれたりした。
「これでスーパーボール多くとった人には景品あげられるし、5個以下だった人にはパンフレットとスーパーボールそのままあげればいいし。生徒会の宣伝にもなったらいいな。」
私はみみにそうやって話しかけてみたら、コクと頷いてくれた。
私たちは3日間看板を作ったりスーパーボウル入れるプールを膨らませたりと、準備に追われた。大変だったけど、みんなとああでもないこうでもない、そう言い合って笑う時間がとても楽しかった。一番笑ったのは会長と古田先生というあの天然コンビがスプレー缶のペンキを思いっきり床にぶちまけてしまったことだった。ある程度処理したけど、床にうっすら青色が残ってる。
そうして、屋台が完成した。みんなで一つのものを作り上げるってこんなにも達成感を味わえるんだ。
ほかに、バスケ部はかき氷、バレー部はドリンクを提供するみたいで楽しみ!!
そして…ついにオープンスクール当日になった。