君からもらった宝物。
期末テストの結果は最悪だった。
やっぱり、恋すると成績って下がっちゃうね。
全く勉強に身が入らなかった。
それで、一気にクラス10位まで転落した。
もう、こんな自分に嫌になっちゃう。
今日の放課後は生徒会だ。
早く行きたい、早く放課後になれ!!
今度こそ、ちゃんと会長と話せたら良いな。
生徒会は、これから文化祭モードなんだろうな。
気温は結構高くなってきて、夏を感じる。
もう7月だもんね。生徒会の任期は9月までだから、あと数ヶ月か……
時が過ぎていくのは本当に早い。
だけど、放課後が来るのは感覚的に遅かった。
授業が長い。
だけど我慢我慢。成績を上げないと。大分勉強に集中できるようになってきた。目の前のことを一つずつ、着実に進めばきっとその時は来る。
ハードスケジュールをなんとかこなし終わって、やっと生徒会行ける!
生徒会室の扉を開くと、みみがいた。
スマホでインスタ見てる。イヤホンもしてて、完全にこっちに気づいていない。それか気づかないふりか?まあ、無視されても何とも思わないですけどね。
こうなったらみみのインスタのアカウントでも覗いてやろうかと思ってしまうのは私だけだろうか。
みみが羨ましくて、憎い。
会長とベタベタしやがって。
「あ、そういえば忘れてた」
そう言って、みみはスマホの画面を開いたまま、生徒会室を出て行く。
ホント無防備だな。私が後ろにいることに気づいてないのか。
ちなみに、私はインスタやってないです。
キラキラしてる投稿ばっかりで、見てると自分と比較しちゃって、つらくなるんですよね。
だけど、たまーに衝動でやってみたくなるときはある。
クラスの子がどんなストーリーあげてるのとか、見てみたいって思うこともあるし。
どれどれちょっとだけ見たい。
まだみんな来ないでしょ。
みみのプロフィールには会長の彼女です❤、なんて書いてある。
画面をスクロールして、投稿を見ると会長のツーショットとか、化粧品の写真とか……いろいろ出てきた。
ある投稿には
今日彼と遊園地デート!幸せ、いつも一緒にいてくれてありがとう❤
って書いてある。
夢中で見ていると
「あんた、何やってんの?人のスマホ勝手に見て、気持ち悪いわね。」
後ろを振り向くと、みみがいた。
「私インスタやってないから、どんなんだろ?って思ってちょっと見てみただけ。ごめんね、インスタってすごいね、こんな感じなんだ。」
「ふーん、それなら見せてって言いなさいよ。勝手に見るのは人としてどうなの?そして私、別に、さっきは生徒会室から出て行ったわけじゃないから。あんたがどんな反応するのか見てたのよ。」
「本当ごめんなさい。」
「まあ良いけど。インスタに、あんたが興味あるような情報はないから。」
こいつ…人のことめっちゃ馬鹿にして。
おしゃれでも可愛いわけでもないから、私なんかにかなわないって言いたいんだろうな。
怒りがこみ上げるのを必死で抑えた。こんな人が会長の隣にいていいはずない!!
今二人きりだし、もう思いっきり今の思いをぶつけてしまっていいかな?これ以上我慢できない。
「あのさ。会長のどんなところが好きなの?」
私は少し優しい口調で聞いた。ちょっと、ここら辺でみみを調子に乗らせてやろう。みみは笑顔になった。でもこの笑顔の裏に腹黒な性格が隠されていると思うと、ゾッとする。
「そりゃあ、優しいところよ。いつも私のこと考えてくれるし」
私はさらに頑張って聞いてみた。
「でも他にもそういう人はきっといるよね。彼氏が会長じゃなきゃダメな理由は?」
みみは一気に目を大きくして厳しい口調で言った。
「あんた、私の何が知りたいの?こっちに割り込んで入ってこようって思っても無駄よ。この大嘘つき!!!!」
私はいきなりそう言われ、驚いた。
「この前古田先生と話してたよね!?会長のこと好きだって。でも私には好きな人なんていないって言った。どっちが本当で、どっちが嘘なの?
私は痛いところをつかれて、声も出なかった。
「さあ、さっさとホントのこと言ってよ。」
すると扉が開いて古田先生が現れた。
「なんか、僕がいちゃいけない状況?」
私は目で訴えて、先生に助けを求めた。
先生は分かったような顔をしてみみに言った。
「なんだ。またそのことね。梅野の気持ち、気づいてやれよ。」
先生はそう言い残し出て行く。
みみはどういうことですか!! 説明してください!って言いながら先生を追いかける。
先生は言った。言葉通りの意味だよ、って。
なんか、いろいろ大変なことになってきた…………
やっぱり、恋すると成績って下がっちゃうね。
全く勉強に身が入らなかった。
それで、一気にクラス10位まで転落した。
もう、こんな自分に嫌になっちゃう。
今日の放課後は生徒会だ。
早く行きたい、早く放課後になれ!!
今度こそ、ちゃんと会長と話せたら良いな。
生徒会は、これから文化祭モードなんだろうな。
気温は結構高くなってきて、夏を感じる。
もう7月だもんね。生徒会の任期は9月までだから、あと数ヶ月か……
時が過ぎていくのは本当に早い。
だけど、放課後が来るのは感覚的に遅かった。
授業が長い。
だけど我慢我慢。成績を上げないと。大分勉強に集中できるようになってきた。目の前のことを一つずつ、着実に進めばきっとその時は来る。
ハードスケジュールをなんとかこなし終わって、やっと生徒会行ける!
生徒会室の扉を開くと、みみがいた。
スマホでインスタ見てる。イヤホンもしてて、完全にこっちに気づいていない。それか気づかないふりか?まあ、無視されても何とも思わないですけどね。
こうなったらみみのインスタのアカウントでも覗いてやろうかと思ってしまうのは私だけだろうか。
みみが羨ましくて、憎い。
会長とベタベタしやがって。
「あ、そういえば忘れてた」
そう言って、みみはスマホの画面を開いたまま、生徒会室を出て行く。
ホント無防備だな。私が後ろにいることに気づいてないのか。
ちなみに、私はインスタやってないです。
キラキラしてる投稿ばっかりで、見てると自分と比較しちゃって、つらくなるんですよね。
だけど、たまーに衝動でやってみたくなるときはある。
クラスの子がどんなストーリーあげてるのとか、見てみたいって思うこともあるし。
どれどれちょっとだけ見たい。
まだみんな来ないでしょ。
みみのプロフィールには会長の彼女です❤、なんて書いてある。
画面をスクロールして、投稿を見ると会長のツーショットとか、化粧品の写真とか……いろいろ出てきた。
ある投稿には
今日彼と遊園地デート!幸せ、いつも一緒にいてくれてありがとう❤
って書いてある。
夢中で見ていると
「あんた、何やってんの?人のスマホ勝手に見て、気持ち悪いわね。」
後ろを振り向くと、みみがいた。
「私インスタやってないから、どんなんだろ?って思ってちょっと見てみただけ。ごめんね、インスタってすごいね、こんな感じなんだ。」
「ふーん、それなら見せてって言いなさいよ。勝手に見るのは人としてどうなの?そして私、別に、さっきは生徒会室から出て行ったわけじゃないから。あんたがどんな反応するのか見てたのよ。」
「本当ごめんなさい。」
「まあ良いけど。インスタに、あんたが興味あるような情報はないから。」
こいつ…人のことめっちゃ馬鹿にして。
おしゃれでも可愛いわけでもないから、私なんかにかなわないって言いたいんだろうな。
怒りがこみ上げるのを必死で抑えた。こんな人が会長の隣にいていいはずない!!
今二人きりだし、もう思いっきり今の思いをぶつけてしまっていいかな?これ以上我慢できない。
「あのさ。会長のどんなところが好きなの?」
私は少し優しい口調で聞いた。ちょっと、ここら辺でみみを調子に乗らせてやろう。みみは笑顔になった。でもこの笑顔の裏に腹黒な性格が隠されていると思うと、ゾッとする。
「そりゃあ、優しいところよ。いつも私のこと考えてくれるし」
私はさらに頑張って聞いてみた。
「でも他にもそういう人はきっといるよね。彼氏が会長じゃなきゃダメな理由は?」
みみは一気に目を大きくして厳しい口調で言った。
「あんた、私の何が知りたいの?こっちに割り込んで入ってこようって思っても無駄よ。この大嘘つき!!!!」
私はいきなりそう言われ、驚いた。
「この前古田先生と話してたよね!?会長のこと好きだって。でも私には好きな人なんていないって言った。どっちが本当で、どっちが嘘なの?
私は痛いところをつかれて、声も出なかった。
「さあ、さっさとホントのこと言ってよ。」
すると扉が開いて古田先生が現れた。
「なんか、僕がいちゃいけない状況?」
私は目で訴えて、先生に助けを求めた。
先生は分かったような顔をしてみみに言った。
「なんだ。またそのことね。梅野の気持ち、気づいてやれよ。」
先生はそう言い残し出て行く。
みみはどういうことですか!! 説明してください!って言いながら先生を追いかける。
先生は言った。言葉通りの意味だよ、って。
なんか、いろいろ大変なことになってきた…………