君からもらった宝物。
最近の生徒会では全く彼との関係に進展はない。
生徒会でも彼はみみとか、ほかの子と仲良くしてて、私が入る隙はない。
そんな感じで、何やかんや言って、もう期末テストの1週間前になり生徒会はなくなった。
会長やみんなに会えなくて、少し寂しくなった。
クラスに話せる人はいるけど、親友と呼べるような子はいない。
しかも、休みの日に遊びに行けるような人すらいない。
私は窓の外を見ながらボーッとしていた。
いつの間にか会長と一緒に話している妄想をしていたようだ。
さっきも授業中に当てられて、答えられなかった。
………私ってなんてバカなんだろう。
彼女いる人のこと好きになってしまって。
でも彼自身はみみとうまく行ってないって言ってたもんな。
うーん、彼は私の気持ちに気づいて、そんなこと言ったんだろうか。
ボーッとしていると名前を呼ばれた。
「梅野、梅野」
横を見ると、教室の前に古田先生。
どうしたんだろ………
疑問に思いながらも私はとりあえず先生のところまで歩いて行った。
「ちょっと来て」
「何かあったんですか?」
私が聞くと、古田先生は真面目な顔をしてつぶやくように言った。
「それはこっちが聞きたいな。最近どうしたん?ボーッとして。」
私は先生に心を読まれているような気がした。
「いや、ちょっと考え事してて。」
先生は少し笑いながら言った。
「…正直に言いなよ。会長のこと、気になるんでしょ?」
「そんなわけ。だって彼にはラブラブな彼女いるし」
「と言いつつ、気になってるんだろうね。僕いつも2組の授業する前に廊下通るんだけど、最近ずっとどこかボーッとしてるからさ。気になっていないのにあんなずっと考え事するはずない。でも僕思うんだけど、会長は諦めな、彼女いるんだし。彼は人気者ではあるけど、付き合ったのってあの彼女が初めてらしい。相当本気で覚悟したみたい。それを邪魔しない方がいいと思うけど……」
私は一気に現実を突きつけられたような気がして思わず声に出した。
「なんで、そんなこと言うんですか?私が誰を好きだろうと、先生には関係ないでしょう?」
先生は少し悲しげな目をした。
「僕は前、彼の過去を聞いて知ったから。彼には心のよりどころがないんだ。親も毎日けんかして結局離婚して、兄弟は亡くなってしまって。そんな彼にせっかく出来た居場所を……失って欲しくないだけなんだ。」
その話を聞いても、私は揺るがなかった。
「私の方がきっと、みみよりも彼を幸せにしてあげられる自信があります。彼の隣は……私じゃダメなんですか?みみじゃないとダメなんですか?私は会ったときから今までずっと彼のこと好きだし、好きな気持ちはきっと誰よりも強いと思います。」
先生はどこか納得いっていなさそうだったけど、少し笑って言った。
「………そっか。じゃあ頑張れよ………!」
私は自信満々な顔で思いっきり笑った。
絶対彼を私の方に振り向かせる。
みみと会長が、そのやりとりを聞いていたことを知らずに……………
生徒会でも彼はみみとか、ほかの子と仲良くしてて、私が入る隙はない。
そんな感じで、何やかんや言って、もう期末テストの1週間前になり生徒会はなくなった。
会長やみんなに会えなくて、少し寂しくなった。
クラスに話せる人はいるけど、親友と呼べるような子はいない。
しかも、休みの日に遊びに行けるような人すらいない。
私は窓の外を見ながらボーッとしていた。
いつの間にか会長と一緒に話している妄想をしていたようだ。
さっきも授業中に当てられて、答えられなかった。
………私ってなんてバカなんだろう。
彼女いる人のこと好きになってしまって。
でも彼自身はみみとうまく行ってないって言ってたもんな。
うーん、彼は私の気持ちに気づいて、そんなこと言ったんだろうか。
ボーッとしていると名前を呼ばれた。
「梅野、梅野」
横を見ると、教室の前に古田先生。
どうしたんだろ………
疑問に思いながらも私はとりあえず先生のところまで歩いて行った。
「ちょっと来て」
「何かあったんですか?」
私が聞くと、古田先生は真面目な顔をしてつぶやくように言った。
「それはこっちが聞きたいな。最近どうしたん?ボーッとして。」
私は先生に心を読まれているような気がした。
「いや、ちょっと考え事してて。」
先生は少し笑いながら言った。
「…正直に言いなよ。会長のこと、気になるんでしょ?」
「そんなわけ。だって彼にはラブラブな彼女いるし」
「と言いつつ、気になってるんだろうね。僕いつも2組の授業する前に廊下通るんだけど、最近ずっとどこかボーッとしてるからさ。気になっていないのにあんなずっと考え事するはずない。でも僕思うんだけど、会長は諦めな、彼女いるんだし。彼は人気者ではあるけど、付き合ったのってあの彼女が初めてらしい。相当本気で覚悟したみたい。それを邪魔しない方がいいと思うけど……」
私は一気に現実を突きつけられたような気がして思わず声に出した。
「なんで、そんなこと言うんですか?私が誰を好きだろうと、先生には関係ないでしょう?」
先生は少し悲しげな目をした。
「僕は前、彼の過去を聞いて知ったから。彼には心のよりどころがないんだ。親も毎日けんかして結局離婚して、兄弟は亡くなってしまって。そんな彼にせっかく出来た居場所を……失って欲しくないだけなんだ。」
その話を聞いても、私は揺るがなかった。
「私の方がきっと、みみよりも彼を幸せにしてあげられる自信があります。彼の隣は……私じゃダメなんですか?みみじゃないとダメなんですか?私は会ったときから今までずっと彼のこと好きだし、好きな気持ちはきっと誰よりも強いと思います。」
先生はどこか納得いっていなさそうだったけど、少し笑って言った。
「………そっか。じゃあ頑張れよ………!」
私は自信満々な顔で思いっきり笑った。
絶対彼を私の方に振り向かせる。
みみと会長が、そのやりとりを聞いていたことを知らずに……………