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05の後半から、いじめのシーンが含まれます。
いじめシーンが苦手な方は注意!!

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君からもらった宝物。

#10

真相は……

今日は待ちに待った、2回目の生徒会の日!
会長に会えるからワクワク!!!

この前、会長が私を心配してくれて、あり得ないぐらい嬉しかったなー

色々妄想していると、授業中にキャーと言ってしまいそうで危なかった。



その日の昼休み。

結花と廊下でたまたま顔を合わせた。

結花は理科の教科書を抱えて、同じクラスの友人であろう人たちと移動をしていた。
楽しそうだな。

少し羨ましかった。
私にはまだクラスに友人がいない。

話せる人はいるけど、まだどこのグループにも属していない状況だった。



私はなんとなく気まずくなって、その場から逃げた。


前の件もあったからか、結花と話すのがいやになっていたのだ。


「真希ー」
結花が私を見つけたらしく、追いかけてきた。

私は無視するわけにもいかなくて仕方なく振り向いた。

「この前は会長に勉強教えてもらってただけなんだ。なんか私……悪いことしたかも。」

「悪いこと?何もしてないじゃん。私のことは全然気にする必要ないよ。別に会長が好きとか、彼女とか、そういう関係じゃないから。」

私は最近嘘ばかりついているような気がする。会長にも、親友にも。

謝らないといけないのは私の方だ….そう心の中で考えていた。

すると結花が曇った顔でこう言った。
「そうだよね……でもこれだけは言える。昨日はホントにたまたま会長と会ったんだ…会長、まさか生徒会室にいるとは思わなくて。忘れ物取りに来たら、ちょうどいたから…」

まあ、結花がそう言うなら仕方ない。待ち合わせたりしたわけじゃないんだな。
自然と自分がそう思って安心してるのが分かった。
結花もそう言うなら信じよう。

私は自然とそう思えた。
その理由としては長年の親友だから、今までけんかしても乗り越えてきて、絆が強いから、というのもあるかもしれないけどね。

結花とは何があっても一緒だった。
私がいじめられた時も、助けてくれた。
つらくて泣いてるときも、楽しいときも……いつもそばにいたのは結花だった。

結花の顔は曇ったままだった。
「それにしても、なんかホント罪悪感あるな。会長には彼女いるのにね。彼女が今、生徒会のメンバーの中にいるっていうから、配慮してあげないと……」







ウ、ソ……………



彼女はまさかの生徒会メンバーだっていうのは、初耳ですけど……!?

今、結花、なんて言った???

同じ生徒会にいるって、言ったよね?



結花が何か話しているが、全くその話が耳に入ってこない。


胸がズキッとした。
まただ……私はどれだけ会長に恋してしまっているんだろう。

会長の、あの笑顔が大好きだ。
好きになってしまったのは紛れもない事実。


私は恐る恐る聞いてみた。


「あのー、会長の彼女って、誰?」



「今言ったじゃない、桂田みみよ。インスタで繋がって、そこから付き合ってるらしい。」




えっ……


前に会ったとき、会長に近づかない方が良いよとか私に言ってきた子だ。



最悪だ。
私が会長と仲良いの見て嫉妬して……私にあんなこと言ったんだ。


よりによってなんであんな最低な人が会長の彼女なの?
どうやって会長の気を引いたの?




あんなひどいやつが、あんな素敵な会長の彼女……


どう考えても、あの2人は合わないよ。




頭が真っ白になった。


あんなひどい性格の人に、私は負けてるんだ。



まあ、頭脳では勝ってるけどね。


でも、モヤモヤが止まらない。


「ねーねー、会長。駅前に素敵なカフェがあるみたいなんですけど、今度一緒に行きません??」

「いいよーいつにする?」

「会長がオッケーならいつでも!!楽しみだな!」

ちょうど、桂田みみと会長が2人で並んで歩いていた。

私のすぐそばを通り過ぎていった。


でも一ついえること。
桂田みみは性格は最悪だけど、スタイルはきれいだし、めっちゃ美人。

ルックスでは私、負けてるな。


すでに心は、折れかけていた。


みみは、私を見つけるなり、睨んできた。

こっちも睨み返してやった。

さあ、心折れてるとか言ってる場合じゃない。真剣勝負だ。


会長を私の方に、振り向かせてやる。
そう意気込んでいた。

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2024/10/31 21:20

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