君からもらった宝物。
私は梅野真希、中学3年生。
県内で一番レベルの高い、第一高等学校を目指し受験勉強に励んでいる。
第一高等学校を目指そうと思ったきっかけは夏休みに行ったオープンスクールだった。
そこの先輩たちがものすごく優しくて、キラキラとしていた。生徒一人ひとりも、質が高くまさに進学校だなっていう雰囲気だった。
また私は受験勉強と同時に学級会長にもなり、クラスのみんなを引っ張っている。
学級会長になったのは内申目当てと好きな先生が会長同士の集まりの顧問だったから、という理由だった。
自他ともに認める優等生だった。
「真希さんなら、十分に第一高等学校を目指せると思います。模試の成績も良いですし。」
いつも3年の担任にそう言われてきた。
だから必死になって、何もかもを犠牲にして、ずっと勉強を頑張ってきた。
たまに大好きな先生に励ましてもらいながら、会長の集まりの帰りにいろいろ話したりしたことは唯一の受験期の思い出である。その時はすごく充実していた。
「明日受験頑張ってきます!!」
「頑張れ、結果、ぜひ報告に来て、春休み中で良いから!!」
先生はそう言ってくれた。その時間が癒やしだった。
そのおかげで、受験当日は上手くいったように思う。
そしてついに訪れた合格発表の日。
紙が張り出されたのと同時に自分の番号を紙に食らいつくように探した。
あった!あった!
周りがそんな声であふれかえる。キャーって、友達と喜び合う声が聞こえる。
346…346…あるかな…
心臓がバクバクする。
えっ………………
な…………い??ウソそんなはずない………
頭が真っ白になる。
絶対に間違いだと思った。夢だと思った。違う、現実なはずがない。
346が飛んでいる。
345,347はあるのに。
345は同じクラスの、このままだったた第一高校受からない、って言われていた子だった。
347もそうだった。
その子たちが受かって、私が落ちるはずない。
そんなはずない。
今まで頑張ってきたのに。
あの努力は何だったの?
涙があふれてきた。
ショックすぎて、しばらく現実を受け止められずに、何も考えられずただ涙だけを流していた。
何の言葉も出なかった。
先生に結果を報告しにいく気にもなれずに、家に帰ったら布団の中で大泣きした。
ピポピポパポパ、ピポピポパポパ。
ライン電話の音が鳴った。
誰からだろう?
親友の結花からだった。
「真希、結果どうだった?」
結花は涙声だった。
「蒼井高校にかようことになったよ」
私はやっとの思いでそう言った。涙をこらえていたが、こぼれてしまった。
「蒼井高校だよ……」
「ウソ、でしょ。第一高校じゃないの?ウソはやめてよ……」
結花は泣いていた。私も泣き出してしまった。
「ホントだよ…蒼井高校。」
第一高校に落ちた。それだけは言いたくなかった。
まだ私は現実を受け止めていなかった。
「あんなに頑張っ、てたのに……真希が落ちるなんて信じられないよ!
私、は……真希が……ずっとそばで頑張ってるのを、見てきた……か……ら、うっうっ」
嗚咽とともに、やっと結花がしゃべっているのがわかる。私も大泣きしていた。
「それより結花は?」
結花は県内で5番目の進学校を受験した。今年はその学校の倍率がすごい高かった上、彼女はその学校を直前の模試ではD判定だったにもかかわらず、受験したのだった。
「私のことなんて……どうでも……いいよ、でもダメだったよやっぱり……真希にこんなこといえるはずないよ……私全然真希に比べて………頑張って……なかったからさ……うっうっ、だって私……真希には受かってほしかった…………いつも頑張ってたもん………私見てたもん休み時間も……ずっと勉強してたし!!!!ずっと叶わない存在……だった……けど……でも尊敬してたし………うっうっ上手く言葉にできなくて………ごめん!」
結花は私のことを心配してくれてた。ずっと親友だもんね。私にかなわないとか言いながらも、時には嫉妬しながらも、ずっとそばにいてくれた結花は私の一番の親友だ。私も泣きながら言った。
「そんなこと。ないよ…………頑張ったじゃん……2人で一緒に行こう」
そう言って2人で泣き合った。お互いにずっと泣いていた。
そして私は結局滑り止めの、蒼井高校に行くことになった。家から一番近いという理由でとりあえず受験したのだが、まさか本当に行くことになるとは。
しかし、唯一の救い。
友達も一緒っていうのは本当に嬉しかった。
そうして私の高校生活が始まった。
彼に出会ってまさか好きになるとは思ってもみなかった。
県内で一番レベルの高い、第一高等学校を目指し受験勉強に励んでいる。
第一高等学校を目指そうと思ったきっかけは夏休みに行ったオープンスクールだった。
そこの先輩たちがものすごく優しくて、キラキラとしていた。生徒一人ひとりも、質が高くまさに進学校だなっていう雰囲気だった。
また私は受験勉強と同時に学級会長にもなり、クラスのみんなを引っ張っている。
学級会長になったのは内申目当てと好きな先生が会長同士の集まりの顧問だったから、という理由だった。
自他ともに認める優等生だった。
「真希さんなら、十分に第一高等学校を目指せると思います。模試の成績も良いですし。」
いつも3年の担任にそう言われてきた。
だから必死になって、何もかもを犠牲にして、ずっと勉強を頑張ってきた。
たまに大好きな先生に励ましてもらいながら、会長の集まりの帰りにいろいろ話したりしたことは唯一の受験期の思い出である。その時はすごく充実していた。
「明日受験頑張ってきます!!」
「頑張れ、結果、ぜひ報告に来て、春休み中で良いから!!」
先生はそう言ってくれた。その時間が癒やしだった。
そのおかげで、受験当日は上手くいったように思う。
そしてついに訪れた合格発表の日。
紙が張り出されたのと同時に自分の番号を紙に食らいつくように探した。
あった!あった!
周りがそんな声であふれかえる。キャーって、友達と喜び合う声が聞こえる。
346…346…あるかな…
心臓がバクバクする。
えっ………………
な…………い??ウソそんなはずない………
頭が真っ白になる。
絶対に間違いだと思った。夢だと思った。違う、現実なはずがない。
346が飛んでいる。
345,347はあるのに。
345は同じクラスの、このままだったた第一高校受からない、って言われていた子だった。
347もそうだった。
その子たちが受かって、私が落ちるはずない。
そんなはずない。
今まで頑張ってきたのに。
あの努力は何だったの?
涙があふれてきた。
ショックすぎて、しばらく現実を受け止められずに、何も考えられずただ涙だけを流していた。
何の言葉も出なかった。
先生に結果を報告しにいく気にもなれずに、家に帰ったら布団の中で大泣きした。
ピポピポパポパ、ピポピポパポパ。
ライン電話の音が鳴った。
誰からだろう?
親友の結花からだった。
「真希、結果どうだった?」
結花は涙声だった。
「蒼井高校にかようことになったよ」
私はやっとの思いでそう言った。涙をこらえていたが、こぼれてしまった。
「蒼井高校だよ……」
「ウソ、でしょ。第一高校じゃないの?ウソはやめてよ……」
結花は泣いていた。私も泣き出してしまった。
「ホントだよ…蒼井高校。」
第一高校に落ちた。それだけは言いたくなかった。
まだ私は現実を受け止めていなかった。
「あんなに頑張っ、てたのに……真希が落ちるなんて信じられないよ!
私、は……真希が……ずっとそばで頑張ってるのを、見てきた……か……ら、うっうっ」
嗚咽とともに、やっと結花がしゃべっているのがわかる。私も大泣きしていた。
「それより結花は?」
結花は県内で5番目の進学校を受験した。今年はその学校の倍率がすごい高かった上、彼女はその学校を直前の模試ではD判定だったにもかかわらず、受験したのだった。
「私のことなんて……どうでも……いいよ、でもダメだったよやっぱり……真希にこんなこといえるはずないよ……私全然真希に比べて………頑張って……なかったからさ……うっうっ、だって私……真希には受かってほしかった…………いつも頑張ってたもん………私見てたもん休み時間も……ずっと勉強してたし!!!!ずっと叶わない存在……だった……けど……でも尊敬してたし………うっうっ上手く言葉にできなくて………ごめん!」
結花は私のことを心配してくれてた。ずっと親友だもんね。私にかなわないとか言いながらも、時には嫉妬しながらも、ずっとそばにいてくれた結花は私の一番の親友だ。私も泣きながら言った。
「そんなこと。ないよ…………頑張ったじゃん……2人で一緒に行こう」
そう言って2人で泣き合った。お互いにずっと泣いていた。
そして私は結局滑り止めの、蒼井高校に行くことになった。家から一番近いという理由でとりあえず受験したのだが、まさか本当に行くことになるとは。
しかし、唯一の救い。
友達も一緒っていうのは本当に嬉しかった。
そうして私の高校生活が始まった。
彼に出会ってまさか好きになるとは思ってもみなかった。
このボタンは廃止予定です