貴方に恋をした。
●●side.
会場に帰宅のアナウンスが響き、ようやく涙が止まる。
ああ、もう試合は終わったのか。
また、ぼうぅっとしてしまった。
折角買ったタオルもユニフォームも会席に座った状態で丁寧にたたみ、バッグにしまう。
「──…このボール、どうしよう」
ホークスの選手のホームランボール。
つまり、私が好きなロッテから奪った一点。
記念、にはなるのかもしれないけれど好きでもない人のホームランボール別にいらないなぁ…。
「ねー。おねーちゃん。そのボールちょうだい」
「ん?いいよ」
よくわかんない。
子供って言うのは素直だ。
ロッテのユニフォーム着てるのにホークスの人のホームランボール欲しいんだ。
変なの。
「はい、これ。大事にしなよ」
「うん!」
少年は嬉しそうに走っていった。
──…元気で何より。
家に着く頃。
通知が異様な数、溜まっていることに気づく。
「……げ」
それは全て兄からのメッセージ。
「『今すぐ、ここにきて…?』」
最後に送られたメッセージは住所の記載のみだった。
「えぇー…、めんどくさ」
するとタイミングよくメッセージが送られてくる。
「『タクシー代の二倍のお金、あげる』
まぁ、それなら…
行こ。
会場に帰宅のアナウンスが響き、ようやく涙が止まる。
ああ、もう試合は終わったのか。
また、ぼうぅっとしてしまった。
折角買ったタオルもユニフォームも会席に座った状態で丁寧にたたみ、バッグにしまう。
「──…このボール、どうしよう」
ホークスの選手のホームランボール。
つまり、私が好きなロッテから奪った一点。
記念、にはなるのかもしれないけれど好きでもない人のホームランボール別にいらないなぁ…。
「ねー。おねーちゃん。そのボールちょうだい」
「ん?いいよ」
よくわかんない。
子供って言うのは素直だ。
ロッテのユニフォーム着てるのにホークスの人のホームランボール欲しいんだ。
変なの。
「はい、これ。大事にしなよ」
「うん!」
少年は嬉しそうに走っていった。
──…元気で何より。
家に着く頃。
通知が異様な数、溜まっていることに気づく。
「……げ」
それは全て兄からのメッセージ。
「『今すぐ、ここにきて…?』」
最後に送られたメッセージは住所の記載のみだった。
「えぇー…、めんどくさ」
するとタイミングよくメッセージが送られてくる。
「『タクシー代の二倍のお金、あげる』
まぁ、それなら…
行こ。
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