- 閲覧前にご確認ください -

何故か音駒が因縁のライバルみたいな感じです。
まぁ、世界線おかしいです

この小説は夢小説です。
下のフォームに作者さんの指定した語句を入力してお読みください。

お名前設定

お名前変更フォーム

下記フォームに必要事項を入力し「登録」ボタンを押してください

苗字
名前

文字サイズ変更

二次創作
君にサーブ!

#7

7話 伝えられない気持ち

合宿3日目の夜。
浴衣での花火から一夜明けて、私はまだ心のどこかがふわふわしていた。

 

(及川先輩の指……触れたよね?あれって……どういう意味だったんだろう)

答えは出ないまま、合宿も終盤。
今日は1日中、練習とミーティングの詰め合わせ。

 

「チビマネちゃ〜ん、こっちお願い!」

「はいっ!今いきます!」

「氷袋、岩泉の分もう一個!」

「松川先輩、了解です!」

「チビマネちゃん、神!」

花巻先輩のテンションが高い。私はあっちへ走り、こっちへ走り、もう汗だく。

「無理すんなよ、ちゃんと水分とれよ」と、岩泉先輩がペットボトルを差し出してくれた。

「……ありがとうございます!岩泉先輩、優しいですね!」

「お、おう……(ちょっと照れてる)」

そんなやり取りを、少し離れたところから見ていたのは――及川徹。

 

◇ ◇ ◇

 

夜。
宿舎の廊下、松川と花巻と私の3人で談笑していた。

「チビマネちゃん、うちらに質問タイムとかないの〜?」と、花巻。

「え、じゃあ……」

「例えば“誰が一番恋愛上手そうか”とか〜?」とニヤニヤ。

「えぇぇっ!?そ、そんなの選べません!」

「……でもさ」と松川が口を開く。

「及川、チビマネちゃんのこと、気になってんじゃない?」

「ま、間違いないっしょ」と花巻がすかさずのってくる。

「えっ……な、なんでそう思うんですか!?」

「だって、明らかに“俺が一番”アピしてるじゃん。浴衣ん時とかさ」

「まあ、あいつなりに“素直になれない”感じだけどな」と松川。

 

ドクンと心臓が跳ねた。
まさか、自分がそんなふうに見られてるなんて。

 

◇ ◇ ◇

 

そしてその夜、風呂上がりに外に出ていたら――

「……チビマネちゃん?」

聞き慣れた声。振り返ると、月明かりの中に、及川先輩が立っていた。

「……ここにいる気がした。……なんでだろ」

「……先輩こそ、なんでここに?」

「……わかんない。でも、多分……話したかったんだと思う」

 

2人きり。静かな夜風。近い距離。

 

「チビマネちゃん、俺さ――」

 

その瞬間、宿舎の中から**「虫でたー!!」**と叫び声。

「……ちょっと、空気読んでよ、虫……」と及川がぽつり。

「ふふ……」

「笑うなよ〜!」

「先輩、かわいそうです」

 

「……ほんとはさ、もっとちゃんと伝えたかったんだけどな」

「……?」

 

「……やっぱ、また今度。俺、ヘタレだから」

そう言って、及川先輩は私の頭をそっと撫でて、先に戻っていった。

 

その手のぬくもりが残る頭に、私はそっと手を当てた。

 

(“また今度”って――ちゃんと、来るのかな)

2025/05/26 02:06

宮歩夢 ID:≫ 19ZQABSFMiPlU
小説を編集

パスワードをおぼえている場合はご自分で小説を削除してください。(削除方法
自分で削除するのは面倒くさい、忍びない、自分の責任にしたくない、などの理由で削除を依頼するのは絶対におやめください。

→本当に小説のパスワードを忘れてしまった
▼小説の削除を依頼する

小説削除依頼フォーム

お名前 ※必須
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
削除の理由 ※必須

なぜこの小説の削除を依頼したいですか

ご自分で投稿した小説ですか? ※必須

この小説は、あなたが投稿した小説で間違いありませんか?

削除後に復旧はできません※必須

削除したあとに復旧はできません。クレームも受け付けません。

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL
/ 11

コメント
[0]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL