- 閲覧前にご確認ください -

何故か音駒が因縁のライバルみたいな感じです。
まぁ、世界線おかしいです

この小説は夢小説です。
下のフォームに作者さんの指定した語句を入力してお読みください。

お名前設定

お名前変更フォーム

下記フォームに必要事項を入力し「登録」ボタンを押してください

苗字
名前

文字サイズ変更

二次創作
君にサーブ!

#6

6話 夏の夜に、触れた指先

「チビマネちゃん、起きてる?ってか、生きてる〜?」

「……生きてますぅぅ……」

 

夏合宿初日。
午前から夕方までの猛練習により、私は完全に電池切れだった。

「マネージャー業も、甘くないでしょ〜?」

にやっと笑う及川先輩。でも、その手には、私のために持ってきてくれた冷えたスポドリ。

「ほら、水分とって。倒れたら大変だからさ」

「せ、先輩……やさしい……」

「うんうん、惚れていいよ?☆」

「調子乗りましたね今!」

 

夜、宿舎の縁側。
少し涼しい風が吹いて、疲れた体がふっと軽くなる。

「ところでさー、夜のレク、やっぱ花火に決定らしいよー?」

と、松川先輩がやってくる。

「花巻が“浴衣着たら絶対盛り上がる”とか言ってさ。で、強制着替えタイムが始まるから準備しとけって」

「浴衣!?……え、えええっ!?きいてないですー!」

「ふふ、楽しみにしてるね」と松川が微笑む。

 

◇ ◇ ◇

 

その夜。

「チビマネちゃ〜ん、準備できた〜?」

浴衣姿の及川先輩が迎えに来た瞬間、時が止まった。
まぶしい。まぶしすぎる。なにその完璧な着こなし。

「……って、うわ、なにその可愛さ!え、チビマネちゃん、それ反則じゃない?」

「ちょ、ちょっと、見ないでください〜!」

「いやいや、無理でしょ!かわいすぎて、こっちのHPがゼロなんですけど!!」

「くそ川うっせぇ!」とすかさず岩泉先輩が蹴りをいれる

「いたっ」

 

浴衣姿でぞろぞろと集まる青葉城西メンバー。
どこかいつもよりリラックスしてて、部活の時とはまた違う顔をしてる。

 

「ねぇ、線香花火、一緒にやらない?」

及川先輩に誘われて、私はうなずいた。

 

◇ ◇ ◇

 

2人で並んで座る。小さな炎が、線の先でぱちぱちと踊る。

「……合宿、しんどいけど、楽しいね」

「はい……すごく。先輩たちのことも、もっと好きになりました」

「……そっか」

及川先輩が、静かに笑う。

 

「チビマネちゃんさ、最初はちっちゃくて、ふわふわしてて、頼りなさげだったけど……今は、青葉城西に欠かせない存在だよ」

「……っ」

「ほんと、ありがとう。俺ね、マジで助かってる」

そして、そっと彼の指先が私の指に触れた。

ほんの一瞬。でも、確かにあたたかいぬくもりだった。

 

「……もっと、近くで見ててくれる?」

「……はい」

 

ぱちっと火が落ちて、闇の中に光が消えた。

でも――私の胸の中には、まだずっと、あの火が灯っていた。

2025/05/26 02:03

宮歩夢 ID:≫ 19ZQABSFMiPlU
小説を編集

パスワードをおぼえている場合はご自分で小説を削除してください。(削除方法
自分で削除するのは面倒くさい、忍びない、自分の責任にしたくない、などの理由で削除を依頼するのは絶対におやめください。

→本当に小説のパスワードを忘れてしまった
▼小説の削除を依頼する

小説削除依頼フォーム

お名前 ※必須
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
削除の理由 ※必須

なぜこの小説の削除を依頼したいですか

ご自分で投稿した小説ですか? ※必須

この小説は、あなたが投稿した小説で間違いありませんか?

削除後に復旧はできません※必須

削除したあとに復旧はできません。クレームも受け付けません。

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL
/ 11

コメント
[0]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL