- 閲覧前にご確認ください -

何故か音駒が因縁のライバルみたいな感じです。
まぁ、世界線おかしいです

この小説は夢小説です。
下のフォームに作者さんの指定した語句を入力してお読みください。

お名前設定

お名前変更フォーム

下記フォームに必要事項を入力し「登録」ボタンを押してください

苗字
名前

文字サイズ変更

二次創作
君にサーブ!

#5

5話 火花、交差するネットの向こうで

日曜日、快晴。
体育館には独特な緊張感が漂っていた。

「……眠い」

ぽつりとつぶやいたのは、音駒高校のセッター・孤爪研磨。その隣には、にやりと笑う黒尾鉄朗の姿。

「青葉城西の“キラキラ王子”が相手だぜ、研磨。気合い入れろよ」

「えぇ…」

その言葉に、及川徹が眉をピクリと動かす。

「……“王子”って呼ばれたの、久々だなぁ〜。ちょっと嬉しいかも?」

「にやけんな」と岩泉が容赦なく肘を入れる。

 

◇ ◇ ◇

 

試合前、私は給水の準備とタオルの配置、応援ボードの確認、すべてチェックした。
“マネージャーとして初めての試合”――失敗はできない。

「緊張してる?」

と、そばにいた花巻先輩が声をかけてくれる。

「ちょっと……でも、負けたくないです!」

「その気合い、いいね。……大丈夫。あいつら、強いから」

 

そのとき、及川先輩がふっとこちらを振り向いて笑った。

「……チビマネちゃんが見てくれてるしね。今日は絶対、負けられないな」

その笑顔に、また胸が熱くなる。

 

◇ ◇ ◇

 

――第1セット、序盤。
ネット越しにぶつかり合うプレーの応酬。

「くっ……!やるじゃん、音駒……!」

花巻のブロックをすり抜けて、音駒のスパイカー・山本が一撃を決める。

「黒尾のコース読み、地味にやっかいだな」

「及川、焦るな!」と岩泉の声。

一方の音駒サイドも、

「……及川くんのトス、やっぱうまいね」と研磨。

「そっちこそな。変化球ばっか投げてくんじゃねーよ、猫野郎」と、及川がネット越しに言い返す。

「猫で悪かったね」
黒尾はにやりと笑いながら、次のブロックに備えた。

 

◇ ◇ ◇

 

ベンチに戻った瞬間、私はすかさずタオルを差し出した。

「はいっ!岩泉先輩、花巻先輩、松川先輩!」

「お、ありがと。気が利くな、チビマネちゃん」

「いつの間にか完璧じゃん、もう立派なマネージャーだな」

ふふっと褒められて、ちょっとだけ照れる。

 

そのとき、及川先輩が私の前に立った。

「……チビマネちゃん、今の音駒のレシーブ、どう思った?」

「えっ……ええと……全体が後ろに下がってるように見えました!」

「だよね!」

その言葉に、ぱぁっと及川先輩の表情が明るくなる。

「やっぱりチビマネちゃん、ちゃんと見てる。……その視点、大事にして」

「……っ、はいっ!!」

 

再開された第2セット。
及川のサーブが火を吹く――

ドシャアッ!!

「サービスエースッ!!」

観客席からどよめきが起きる。

「チビマネちゃんの分析力のおかげかな〜?」

「ちょっ、そんな責任重大なこと言わないでください!」

でも、その言葉は、なぜか誇らしかった。

 

試合はフルセットの末――

青葉城西、勝利!

 

「やったぁぁあーっ!!」

私は、気がついたら、選手たちの輪の中に飛び込んでいた。

「うおっ!?チビマネちゃん!?はしゃぎすぎ!」

「い、岩泉先輩ごめんなさいっ!」

「いいじゃん、今日は勝ったんだし」と松川が笑う。

「……最高のマネージャーだね、チビマネちゃん」

そう言ってくれた及川先輩の目が、ほんの少し潤んで見えたのは、気のせいじゃなかった。

2025/05/26 01:57

宮歩夢 ID:≫ 19ZQABSFMiPlU
小説を編集

パスワードをおぼえている場合はご自分で小説を削除してください。(削除方法
自分で削除するのは面倒くさい、忍びない、自分の責任にしたくない、などの理由で削除を依頼するのは絶対におやめください。

→本当に小説のパスワードを忘れてしまった
▼小説の削除を依頼する

小説削除依頼フォーム

お名前 ※必須
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
削除の理由 ※必須

なぜこの小説の削除を依頼したいですか

ご自分で投稿した小説ですか? ※必須

この小説は、あなたが投稿した小説で間違いありませんか?

削除後に復旧はできません※必須

削除したあとに復旧はできません。クレームも受け付けません。

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL
/ 11

コメント
[0]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL