貴方に恋をした。
言われた通り、ホテルのロビーで一人、佑京さんを待ち続ける。
かれこれ十分はもう待っているだろうか。
「何見てるの?」
やっと佑京さんが来た…。とはならかった。
声の正体は佑京さんではなく、ホームランバッターとして今シーズンからホークスにやって来た山川さん。
「近藤さんのバッティング映像ですね」
「へぇ、真面目だね~。あ、ご飯いかない?ラーメンとか」
ラーメン、かぁ…。
「これから少し、佑京さんと約束があって…」
ほんの少しだけ迷い、断る。
「あ、そう?そっか、じゃあまた今度行こうね」
「はい、すみません。良ければ今度、食堂で一緒にどうですか?」
「お、いいねぇ…!うまかっちゃんとか言えば出してくれるかな?」
「マルタイラーメンじゃないですかね?あっても」
「そっかぁ…。まぁ、言ってみるよ。」
ラーメンはとんこつが一番好き。
「あー…そうだ、周東さんなら多分、奥さんと連絡中かな。ニマニマしてたから」
それはそれは…。
流石に連絡しないでとは言えないし、奥さん大好きなのはいい事だろうし。
何も言えないな。
「そうなんですね、教えてくれてありがとうございます。もう少し待ってみます」
「うん。力になれずにごめんね~。じゃあ、また!」
「はい、ありがとうございます!」
山川さんはるんるんと軽い足取りで食堂に向かって行った。
──…試合でもあれぐらい足が早ければいいのに。
かれこれ十分はもう待っているだろうか。
「何見てるの?」
やっと佑京さんが来た…。とはならかった。
声の正体は佑京さんではなく、ホームランバッターとして今シーズンからホークスにやって来た山川さん。
「近藤さんのバッティング映像ですね」
「へぇ、真面目だね~。あ、ご飯いかない?ラーメンとか」
ラーメン、かぁ…。
「これから少し、佑京さんと約束があって…」
ほんの少しだけ迷い、断る。
「あ、そう?そっか、じゃあまた今度行こうね」
「はい、すみません。良ければ今度、食堂で一緒にどうですか?」
「お、いいねぇ…!うまかっちゃんとか言えば出してくれるかな?」
「マルタイラーメンじゃないですかね?あっても」
「そっかぁ…。まぁ、言ってみるよ。」
ラーメンはとんこつが一番好き。
「あー…そうだ、周東さんなら多分、奥さんと連絡中かな。ニマニマしてたから」
それはそれは…。
流石に連絡しないでとは言えないし、奥さん大好きなのはいい事だろうし。
何も言えないな。
「そうなんですね、教えてくれてありがとうございます。もう少し待ってみます」
「うん。力になれずにごめんね~。じゃあ、また!」
「はい、ありがとうございます!」
山川さんはるんるんと軽い足取りで食堂に向かって行った。
──…試合でもあれぐらい足が早ければいいのに。
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