貴方に恋をした。
8月8日。
その日の事をよく覚えている。
マリーンズ戦で千葉での試合の日。
ホームランを打てたし、チームも勝てたし、調子はいいように思えた。
これを来年も続けられればいい方だろう。
そして、試合終了後、そっと自分のホームランボールが落ちた応援席を見る。
そこには一人の綺麗な女性が泣いていた。
それだけだったら気にも留めない。
やけに、その女性だけが僕の目を引いた。
「ん?どうかした」
「佑京さん、!?」
今年の選手会長、周東佑京さんが背後から声をかけてくる。
「可愛い子でもいた?」
あまりにもド直球すぎやしないか。
「まぁ、そうです、ね…。ロッテファンの方なんですけど」
「へー…どこにいるの?」
まるで、恋愛の事なら任せろ。とでも言っているような佑京さんに少し笑ってしまう。
「あそこです」
「……マジで言ってる?」
「はい…?」
佑京さんが信じられない、嘘だろ、と言ったような目でこちらを凝視する。
何かおかしいだろうか。
まぁ、敵のファンの子だからなぁ…。
「うーん…。じゃあさ、今日の夜、ホテルのロビーで待っててよ」
「え?」
あまりにも突然すぎる言葉を置いて佑京さんは会場を後にした。
その日の事をよく覚えている。
マリーンズ戦で千葉での試合の日。
ホームランを打てたし、チームも勝てたし、調子はいいように思えた。
これを来年も続けられればいい方だろう。
そして、試合終了後、そっと自分のホームランボールが落ちた応援席を見る。
そこには一人の綺麗な女性が泣いていた。
それだけだったら気にも留めない。
やけに、その女性だけが僕の目を引いた。
「ん?どうかした」
「佑京さん、!?」
今年の選手会長、周東佑京さんが背後から声をかけてくる。
「可愛い子でもいた?」
あまりにもド直球すぎやしないか。
「まぁ、そうです、ね…。ロッテファンの方なんですけど」
「へー…どこにいるの?」
まるで、恋愛の事なら任せろ。とでも言っているような佑京さんに少し笑ってしまう。
「あそこです」
「……マジで言ってる?」
「はい…?」
佑京さんが信じられない、嘘だろ、と言ったような目でこちらを凝視する。
何かおかしいだろうか。
まぁ、敵のファンの子だからなぁ…。
「うーん…。じゃあさ、今日の夜、ホテルのロビーで待っててよ」
「え?」
あまりにも突然すぎる言葉を置いて佑京さんは会場を後にした。
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