二次創作
君にサーブ!
春の風が、青葉の並木を優しく揺らす。
転校初日の朝。制服のリボンを何度も結び直しながら、私は深呼吸した。
「よしっ……今日から、青葉城西高校!」
鏡で笑顔を確認して、いざ登校。教室に着くと、さっそく先生に紹介される。
「今日からこのクラスに転入してくることになった、●●さんです。みんな仲良くしてあげてくださいね」
「は、初めましてっ!●●○○です!元気だけが取り柄ですが、よろしくお願いします!」
明るく挨拶すると、クラスに柔らかい笑い声が広がる。悪くないスタート。…よし、次は本命。
[太字]バレー部の見学[/太字]
ネット越しに飛び交うスパイク、跳び上がるブロック、精密なトス。まるで舞台の上のような一糸乱れぬ連携に、私は思わず声を漏らした。
「す、すごい……!」
そのとき、コートの中から視線がひとつ。茶色の髪を無造作にかきあげ、ボールを片手に持つ――
「あれ?新しいマネージャー志望の子?可愛い子が来たね〜☆」
声の主は、どこかキラキラした雰囲気の男の人だった。背が高くて、笑顔がキラキラしてて――なんだろう、ちょっとズルいくらいの第一印象。
「えっ、あ……あの、まだマネージャー希望の、転校生で……!」
慌てて名乗ると、すぐ近くで見ていた短髪の男子がふっと笑った。
「なんだ、元気だけはありそうだな」
「あ…あの、ここでマネージャー、やらせてもらえませんか!?」
思わず叫ぶように言った私に、一瞬だけ空気が止まる。
次の瞬間――
「うーん、かわいいけどぉ〜、青葉城西のマネって、甘くないよ?」と、あのキラキラ先輩が言う。
私は、ぐっと拳を握る。
「甘くなくても、お手伝いしたいです!このチーム、見てたら、すっごく心が動いて……!私もその一部になりたいって、そう思ったんです!」
沈黙――からの、笑い声。
「ふふっwじゃあ、まずは仮入部ってことで、やってみる?」
あのキラキラした先輩がウィンクしながら言った。
「俺は及川徹。バレー部のセッターで、主将。よろしくね、○○ちゃん?」
こうして私は、青葉城西バレー部の“仮マネージャー”として、最初の一歩を踏み出した。
だけどこの時はまだ知らなかった。
この一歩が、誰かのサーブと、心に繋がるなんて。
転校初日の朝。制服のリボンを何度も結び直しながら、私は深呼吸した。
「よしっ……今日から、青葉城西高校!」
鏡で笑顔を確認して、いざ登校。教室に着くと、さっそく先生に紹介される。
「今日からこのクラスに転入してくることになった、●●さんです。みんな仲良くしてあげてくださいね」
「は、初めましてっ!●●○○です!元気だけが取り柄ですが、よろしくお願いします!」
明るく挨拶すると、クラスに柔らかい笑い声が広がる。悪くないスタート。…よし、次は本命。
[太字]バレー部の見学[/太字]
ネット越しに飛び交うスパイク、跳び上がるブロック、精密なトス。まるで舞台の上のような一糸乱れぬ連携に、私は思わず声を漏らした。
「す、すごい……!」
そのとき、コートの中から視線がひとつ。茶色の髪を無造作にかきあげ、ボールを片手に持つ――
「あれ?新しいマネージャー志望の子?可愛い子が来たね〜☆」
声の主は、どこかキラキラした雰囲気の男の人だった。背が高くて、笑顔がキラキラしてて――なんだろう、ちょっとズルいくらいの第一印象。
「えっ、あ……あの、まだマネージャー希望の、転校生で……!」
慌てて名乗ると、すぐ近くで見ていた短髪の男子がふっと笑った。
「なんだ、元気だけはありそうだな」
「あ…あの、ここでマネージャー、やらせてもらえませんか!?」
思わず叫ぶように言った私に、一瞬だけ空気が止まる。
次の瞬間――
「うーん、かわいいけどぉ〜、青葉城西のマネって、甘くないよ?」と、あのキラキラ先輩が言う。
私は、ぐっと拳を握る。
「甘くなくても、お手伝いしたいです!このチーム、見てたら、すっごく心が動いて……!私もその一部になりたいって、そう思ったんです!」
沈黙――からの、笑い声。
「ふふっwじゃあ、まずは仮入部ってことで、やってみる?」
あのキラキラした先輩がウィンクしながら言った。
「俺は及川徹。バレー部のセッターで、主将。よろしくね、○○ちゃん?」
こうして私は、青葉城西バレー部の“仮マネージャー”として、最初の一歩を踏み出した。
だけどこの時はまだ知らなかった。
この一歩が、誰かのサーブと、心に繋がるなんて。