[明朝体]数十年後…[/明朝体]
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
俺の名前は「[太字]翔(かける)[/太字]」
[下線]俺は、人間らしい(笑)[/下線]もう、22歳になった。
“あの人”から離れて、かなり経った。
あの日、玄関が開いていなかったら、今の俺は居ないだろう。それに、あの後、俺は、施設には戻らなかった。
事の真相を話そう。本当の親が小さい頃に亡くなり、一旦は施設に入ったが、家族にしてくれた人が居たらしい。だが、“あの人”が俺を誘拐した。そこから、数年程過ごし、あの鍵開いてた事件が起きた。そこからは、また「家族にしてくれた」人たちが「俺の家族」となった。俺は「家族」のおかげで、大学も無事卒業し、仕事に就けている。
本当に感謝している。
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
“あの人”は今も俺の事を覚えているだろうか。
“あの人”はあの後どうなったのだろうか。捕まったのだろうか。それとも、逃げ延びたのか。
“あの人”は今、[大文字][太字]幸せ[/太字][/大文字]なのだろうか。
“あの人”は…
こんな事をたまに考える。
まぁ、そこまで気にしてない[小文字]のか¿なんで¿[/小文字]
俺でも分からない事だ。