朝……

琴音「澪〜！」

澪「なぁに〜？」

雫「琴音さん、澪さん、何の用でしょうか」

私達は今、雫の家に集まっている。

今から私達のバンド名を決めようと言うのだ。

澪「じゃー早速考えよぉー！」

う〜ん、と沈黙が続く中、一番先に手を挙げたのは雫だった。

雫「ファースト・スターって言うのはどうですか？
一番星って意味です」

琴音「おおー！いいじゃん？」

澪「はいはい！私思い付いたよ！
えっとねー、シャイニング・スター！
光と星って意味だよっ！琴音は？なんかないの？」

琴音「えっとねー…。
……………思い付かない！」

澪「えぇぇぇっ⁉︎
バンド名決めようって言ったの琴音だったよね⁉︎
本人が思い付いてないって、どゆこと⁉︎」

私はあまりにも衝撃的すぎて、大きい声を出してしまった。

雫「澪さん、うるさい…です。
とりあえず今出た案から決めましょ。
えっと、確かファースト・スターと…？」

澪「シャイニング・スター！」

雫「そうでしたね。
では、琴音さんはどちらがいいですか？」

琴音「えっ、私決めていいの？
えっとねー…私はファースト・スターかな〜。
これだったらなんか私達はみんな『一つ』だよって感じがするの！」

澪「さんせー！じゃー私達のバンド名は〜っ」

澪・琴音「ファースト・スターだー！」
雫「ファースト・スターです…」

と言う訳で、私達ファースト・スター略してストスタは、初めて路上ライブをすることになった。

どこかの路上……

澪「みんなー！こんばんは〜！
今日は私達新バンドファースト・スター略してストスタが、初めて路上ライブを行います！
私はボーカル担当の…澪です！」

琴音「一曲だけでもいいから、聞いてってね〜！
ギター担当の琴音です！」

雫「僕…雫…です…。
あなた達の耳に、僕らの曲が少しでも…届いて…くれると、嬉しい…です…」

澪「それでは早速一曲目！『太陽のような友情』です！」

〜♪〜♪

「僕らの絆〜
輝き通してー
辛い自分乗り越えて来た
僕らの〜友情が輝いてー

ラーラーラーララー
ラーラーラーララー
ラーラーラーラララー

太陽と歌う
僕らの友情の話は
いつも元気付けられる
そんな話でした
僕らの曲は少し
幼いかもだけど
友情さえあれば何でも
太陽のように輝いてくれるさ〜♪

shining！shining！君の心に
僕らの声が届きわたるよ
shining！shining！僕らの友情〜
太陽に少しずつ近づいてるよ〜♪」

フォー！と歓声が路上に響き渡る。

これが私達の力。

私達の歌。

まだまだ私達の路上ライブ続きます！