[曲リクよろ]アカペラ歌手から始まる三人組バンド
澪「ん、、、」
なんか夢…見た気がする。
ぽろっ
澪「……?なんで、涙が出るの。昔のことなのに」
家を出る前、お母さんが言ってた。
母「前を向きなさい。過去のことは、過去のもの。今を生きるのよー…」
それがお母さんの合言葉だった。
お母さん、生きてるかな。
ラインもしてないし、、
どうしよ……。今日は学校休みだし、暇だし…。
澪「実家に帰るー…」
実家に帰ると言う意思が湧いて来るとは思ってなかった。
まあ、夢のせいではあるんだろうけど。
先生のお墓に、お参りに行ってあげようとも思った。
あと、天邪鬼に会えるって。
澪「よしっ、準備万端!!」
「しゅっぱーつ!!!」
誰もいない家にそう言い捨て、私は実家に向かった。
七緒「お?澪じゃん、何してんの?」
澪「げ、七緒サン。今から実家に行くんですよ」
七緒「いつから敬語に戻ったんだ?」
澪「今ですけど」
七緒「俺も着いてってやろうか?」
澪「けっっ!!!こう!!!です!!!!
さよなら!!」
七緒「せめて場所だけでも教えてくれないか?」
澪「……くっ。お、大阪です」(ちなみに澪は今東京)
七緒「おっけー、じゃー『また』な」
意味深ですね!?
澪「では、失礼します……」
そそくさに私は駅へ向かった。
澪「東京の駅初めてきた!!(((o(*゚▽゚*)o)))」
澪「楽しみ✨」
ガタンゴトン
電車ってほんとにガタンゴトンて鳴るんだ。
東京の電車ってぎゅうぎゅう、、
さすが日本の首都!!
澪「あ、着いたみたい」
プシュー
澪「って、、」
「やばい、久しぶりすぎて道わかんない💦」
「ど、ど、どうしよう…Σ(゚д゚lll)」
??「どうかしたんか?」
澪「ひょえぇっっっ!?」
??「驚かしてもうた?ごめんな」
澪「い、いえ……」
宏「とりま、俺は宏(ひろ)言うもんや。
迷ったんやろ?どこ行きたいん?」
澪「えっと、〇〇市の△△区ってところで……」
宏「近いやん。送ったるわ、着いてきぃ」
澪「ありがとうございます」
宏「ここやと思うで」
澪「何やら何まで、ありがとうございました」
宏「澪さん、やんな!」
澪「えっ?なんで知って……」
宏「俺、大ファンやねん!!
一番最初の、大阪で路上ライブしてはったやん?
そこでたまたま見てて、歌詞もそうやし歌声もめっちゃ好きで、
大阪での路上はずっとおったし、インスタもフォローとコメントしとってんけど。Hiloってアカウントで!」
澪「えっ、Hiloさん!?
ずっと応援してくれてた人の名前です!!
まさかあなたがHiloさんだったとは、、!
インスタもちょこっと投稿してやめたのに、見てくれてる人いたんですね!
ありがとうございますっっ!!!」
宏「澪さん、よかったらサインくれん?
あとLINEもよかったら……!」
澪「それでお礼になるなら、ぜひ」
宏「ありがとさん!!!これからよろしくなっ!!」
澪「はい。ありがとうございました」
宏「LINEではタメでな〜っ!!」
そう言って、Hiloこと宏さんは去って行った。
澪「さてっ、私も行きますかっっ!」
てくてくてく
なぜだろう、ここまでの道は覚えていないのに、この地域の道は全部覚えてる。
澪「着いた」
ちゃんとネームプレートに書いてある、『星緒』と言う字。
間違いなく私の家だ。
ピンポーン
まずインターホンを鳴らす。
ドクドクドクドク
脈が早い。私は今、路上ライブより緊張している。
母「はいはーい」
澪「!!」
母の生存は確認した。
ガララ
母「み、みーちゃん!?」
澪「お母さん!!ただいまっ!」
母「おかえり、みーちゃん!」
母は私を抱き締めてくれた。
母「さぁ、こんな遠くまで来たんだし、ゆっくりしてって!!
さ、上がって上がって!」
母は相変わらず優しい。
母「はぁ、東京での話早く聞きたいっ!」
母は椅子に座り、私の顔をじぃっと見た。
澪「うん!ぜーんぶ、話してあげるよ!」
「あれはねぇ〜〜の時かな。
今は親友の琴音がね、ライブ中に〜〜〜で、それで音型中学はいろーって。
面白いでしょ!!それで、〜〜〜で、軽音入って、〜〜〜。
そこで雫って男の子と会って〜、その子は〜〜〜でね!!」
母「みーちゃん、向こうは楽しい?」
澪「うん!!!もちろん!!」
母「ついにみーちゃんに、信頼できる友達ができたのね。
私も行ってあげたいなぁ、、この家もボロボロになってきたし」
澪「え!!いいの!?来て!早く来て!!」
母「でも先生のこと守れなくなっちゃうわ」
澪「先生は、大丈夫だよ!きっと!先生だもん!!」
母「…そうね。私、思い切って東京に引っ越すわ!」
澪「でも、お母さん。あっちは大阪とは違うんだよ。
それでも、引っ越すって言う?」
母「もちろん!みーちゃんの成長を近くで見ていきたいしね!」
澪「っ、ありがとお母さん。じゃあさ、先生のところ行ってもいい?」
母「いいわよ。時間がある限り、ずっとでもいいわ」
澪「うん。行ってきますっ」
〜お墓〜
澪「せ、せんせい……。ただいま。私、ちょっとの間だけここにいるんだ。
ごめんね、先生。私、小学生の時に先生の方に行こうと思ったんだけどさ、
い、色々あってねっ!わた、私、生きるって、決めたの。
もう、もう会えないかもしれないけど……、私を、見守っててくれる?
………今まで、ありがとう。そして、これからも……」
私は、お墓を後にした。
次は神社に向かう。
私を救ってくれた人が、もう一人いる場所。
軽い足取りで、私は天邪鬼に会いに行った。
天邪鬼が、いてくれると信じて。
なんか夢…見た気がする。
ぽろっ
澪「……?なんで、涙が出るの。昔のことなのに」
家を出る前、お母さんが言ってた。
母「前を向きなさい。過去のことは、過去のもの。今を生きるのよー…」
それがお母さんの合言葉だった。
お母さん、生きてるかな。
ラインもしてないし、、
どうしよ……。今日は学校休みだし、暇だし…。
澪「実家に帰るー…」
実家に帰ると言う意思が湧いて来るとは思ってなかった。
まあ、夢のせいではあるんだろうけど。
先生のお墓に、お参りに行ってあげようとも思った。
あと、天邪鬼に会えるって。
澪「よしっ、準備万端!!」
「しゅっぱーつ!!!」
誰もいない家にそう言い捨て、私は実家に向かった。
七緒「お?澪じゃん、何してんの?」
澪「げ、七緒サン。今から実家に行くんですよ」
七緒「いつから敬語に戻ったんだ?」
澪「今ですけど」
七緒「俺も着いてってやろうか?」
澪「けっっ!!!こう!!!です!!!!
さよなら!!」
七緒「せめて場所だけでも教えてくれないか?」
澪「……くっ。お、大阪です」(ちなみに澪は今東京)
七緒「おっけー、じゃー『また』な」
意味深ですね!?
澪「では、失礼します……」
そそくさに私は駅へ向かった。
澪「東京の駅初めてきた!!(((o(*゚▽゚*)o)))」
澪「楽しみ✨」
ガタンゴトン
電車ってほんとにガタンゴトンて鳴るんだ。
東京の電車ってぎゅうぎゅう、、
さすが日本の首都!!
澪「あ、着いたみたい」
プシュー
澪「って、、」
「やばい、久しぶりすぎて道わかんない💦」
「ど、ど、どうしよう…Σ(゚д゚lll)」
??「どうかしたんか?」
澪「ひょえぇっっっ!?」
??「驚かしてもうた?ごめんな」
澪「い、いえ……」
宏「とりま、俺は宏(ひろ)言うもんや。
迷ったんやろ?どこ行きたいん?」
澪「えっと、〇〇市の△△区ってところで……」
宏「近いやん。送ったるわ、着いてきぃ」
澪「ありがとうございます」
宏「ここやと思うで」
澪「何やら何まで、ありがとうございました」
宏「澪さん、やんな!」
澪「えっ?なんで知って……」
宏「俺、大ファンやねん!!
一番最初の、大阪で路上ライブしてはったやん?
そこでたまたま見てて、歌詞もそうやし歌声もめっちゃ好きで、
大阪での路上はずっとおったし、インスタもフォローとコメントしとってんけど。Hiloってアカウントで!」
澪「えっ、Hiloさん!?
ずっと応援してくれてた人の名前です!!
まさかあなたがHiloさんだったとは、、!
インスタもちょこっと投稿してやめたのに、見てくれてる人いたんですね!
ありがとうございますっっ!!!」
宏「澪さん、よかったらサインくれん?
あとLINEもよかったら……!」
澪「それでお礼になるなら、ぜひ」
宏「ありがとさん!!!これからよろしくなっ!!」
澪「はい。ありがとうございました」
宏「LINEではタメでな〜っ!!」
そう言って、Hiloこと宏さんは去って行った。
澪「さてっ、私も行きますかっっ!」
てくてくてく
なぜだろう、ここまでの道は覚えていないのに、この地域の道は全部覚えてる。
澪「着いた」
ちゃんとネームプレートに書いてある、『星緒』と言う字。
間違いなく私の家だ。
ピンポーン
まずインターホンを鳴らす。
ドクドクドクドク
脈が早い。私は今、路上ライブより緊張している。
母「はいはーい」
澪「!!」
母の生存は確認した。
ガララ
母「み、みーちゃん!?」
澪「お母さん!!ただいまっ!」
母「おかえり、みーちゃん!」
母は私を抱き締めてくれた。
母「さぁ、こんな遠くまで来たんだし、ゆっくりしてって!!
さ、上がって上がって!」
母は相変わらず優しい。
母「はぁ、東京での話早く聞きたいっ!」
母は椅子に座り、私の顔をじぃっと見た。
澪「うん!ぜーんぶ、話してあげるよ!」
「あれはねぇ〜〜の時かな。
今は親友の琴音がね、ライブ中に〜〜〜で、それで音型中学はいろーって。
面白いでしょ!!それで、〜〜〜で、軽音入って、〜〜〜。
そこで雫って男の子と会って〜、その子は〜〜〜でね!!」
母「みーちゃん、向こうは楽しい?」
澪「うん!!!もちろん!!」
母「ついにみーちゃんに、信頼できる友達ができたのね。
私も行ってあげたいなぁ、、この家もボロボロになってきたし」
澪「え!!いいの!?来て!早く来て!!」
母「でも先生のこと守れなくなっちゃうわ」
澪「先生は、大丈夫だよ!きっと!先生だもん!!」
母「…そうね。私、思い切って東京に引っ越すわ!」
澪「でも、お母さん。あっちは大阪とは違うんだよ。
それでも、引っ越すって言う?」
母「もちろん!みーちゃんの成長を近くで見ていきたいしね!」
澪「っ、ありがとお母さん。じゃあさ、先生のところ行ってもいい?」
母「いいわよ。時間がある限り、ずっとでもいいわ」
澪「うん。行ってきますっ」
〜お墓〜
澪「せ、せんせい……。ただいま。私、ちょっとの間だけここにいるんだ。
ごめんね、先生。私、小学生の時に先生の方に行こうと思ったんだけどさ、
い、色々あってねっ!わた、私、生きるって、決めたの。
もう、もう会えないかもしれないけど……、私を、見守っててくれる?
………今まで、ありがとう。そして、これからも……」
私は、お墓を後にした。
次は神社に向かう。
私を救ってくれた人が、もう一人いる場所。
軽い足取りで、私は天邪鬼に会いに行った。
天邪鬼が、いてくれると信じて。